会話のネタ集めの基本と考え方【 気まずい沈黙回避!! 】
今回は、会話のなかでも特に悩む、「 会話の ネタ集め 」についてやり方や考え方をご紹介していきます。
さてみなさんは、「会話への苦手意識」と言われて真っ先に思い浮かぶのはなんだと思いますか?
恐らく多くの人に当てはまることは、「話のネタがない」ということではないでしょうか。「なんとなく気まずい」という雰囲気が出ているときは、大抵「話すことがない」状態だと思います。
話題豊富な人って憧れますよね。そういう人たちって「どんな話題」を「どうやって」仕入れているんでしょうか? 非常に気になりますね。
そこで今回は、「話のネタ集めってどうしたらいいの?」をテーマにリサーチしていこうと思います。
会話の ネタ集め をする目的
そもそも、会話のネタを集める理由は何でしょうか?
以下の2つの質問に答えてみてください。
- 「あなたは誰ですか?」
- 「その人と親しくなってどうなりたいですか?」
さて、どんな答えが出たでしょうか?
上記の質問は、どちらも「コミュニティ」を築く上では欠かせない質問です。
それでは「会話のネタが必要なとき」とはどんな場合だろうか?
- 1つ目は、「自分のことを知ってもらいたい」という欲求がある場合。
- 2つ目は、「相手と仲良くなりたい(信頼関係を築きたい)」場合。
「もう一生関わることのないその場限りの人や、なるべく関わり合いたくない嫌いな人のために話のネタを用意するか?」と聞かれたらどうでしょう?
わかりやすく言い換えると「バスや電車で隣になった人用」「たまたま寄ったコンビニの店員用」「なんか感じの悪い嫌いなクラスメイト用」など用意しますか?
おそらくNoと答える人が大半だと思います。
逆を言えば、会話のネタ集めには「自分のことを知ってもらいたい」「誰かと親しくなりたい」という意識が必要不可欠です。
「あまり親しくない人と二人きりになった時の、あの気まずい沈黙を何とかしたい」という人も中にはいると思いますが、それは「話すネタがないこと」とは別の問題です。
それは、「話すことがない」からではなく、お互いにお互いを知らないという「警戒心」があるからこその気まずさであり、「話しかけづらい」という気まずさです。いつも話している仲のいい人と沈黙になっても、別に気まずくはないですよね?
つまりは、そういうことです。
さらに言えば、「相手と仲良くなりたい」という意識があれば、相手への質問も自然に増え、話す内容に戸惑うことはありません。
「会話のない夫婦」の原因も、お互いに関心がないか、もしくは意思疎通がうまくできずに「相手のことがわからない」状態になっているかのどちらかです。
つまり、「話すネタがない」最大の原因は、「自分のことを知ってもらいたい」「相手のことをもっと知りたい」という意欲が薄いからとも言えます。
さて話を戻すと、ネタ集めをする前にまずは、「コミュニケーション」について考える必要があります。
つまりコミュニケーションとは、人と人とが「共同体」として関わり合う中で必要になる情報のやり取りを行うこと。
「共同体」として必要な情報とは何か? と考えた際、一番必要な情報は「相手と自分の情報」です。
「どういう人かわからない」「何を考えているかわからない」人って、相手も自分もどうやって親しくなればいいかわかりませんよね。
親しくなるためには、ただやみくもに話のネタを集めるだけではうまくいかないことは、みなさんもうご存知かと思います。だから悩んでいるわけですからね。
「じゃあ何を共有すればいいの?」と言われれば、具体的には次に解説していきます。
会話のネタ集め ・ 話題選び の 基本
続いて、会話のネタ集めの基本を見ていきましょう。
- お互いを知るための話題
- 「共同体意識」を作るための話題
- お互いに楽しむための話題
1、「お互いを知るための話題」を選ぶ
コミュニケーションの本質「お互いを知ること」を、まずは会話のベースにする。
2、「共同体意識を作るための話題」を選ぶ
「共同体意識」=「あなたと私は同類ですよ」ということを示すことが大切。
3、「お互いに楽しむための話題」を選ぶ。
ネタ集めの動機が「相手と親しくなりたい」といものであるため、相手にも「ネタを集めさせる動機を与える」という目的があります。
会話のネタ集め「テーマの選び方」
次に、会話のネタ集めのテーマの選び方を紹介していきます。
1、『共感を呼ぶテーマ』
話を盛り上げる為には、まずはお互いのテンションを合わせることが大切。
- ポジティブな話題→聞いていて楽しくなる話題:「最近ハマっていること」「好きなもの」「嬉しかった出来事」
- ネガティブな話題→「それ、わかる!」を言わせやすい話題:「心配事」「最近の悩み」「イライラした出来事」「健康の不安」「お金の事情」
2、『将来性を感じさせるテーマ』
「自分についてよく考えている」=「中身がある」と思わせられれば、相手から「話すことがない人」という印象を取り除くことができ、次から話しかけやすくなる。
- 自分が改善したい悩みや問題
- 将来の目標や課題
- やってみたいこと、憧れの生活について
3、『自分の内面をさらすテーマ』
「自分に内面をさらけ出してくれた」=「心を開いてくれた」という印象を相手に与えることができ、信頼度や好感度も上がりやすくなる。なにより「相手の緊張を取る」効果が大きく、相手の意見を引き出しやすくなる。
ただし、引くぐらいヘビー過ぎる話題はNG。あくまで「笑い話程度」にライトに話すことが大切。
- 自分の短所、コンプレックス
- 自分の失敗談
- 苦手なこと、嫌いなこと
- どうしても許せないこと、価値観
会話のネタ集め「状況に合わせた話題の選び方」
続きて、状況に合わせた会話のネタ集めのやり方を見ていきましょう。
「自己開示」編
「人物像」「生活環境」がわかる話題
- 地元ネタ、出身地の名産や名所
- 休日の過ごし方、習慣にしていること
- 家族、親兄弟の面白エピソード
- 他の友人とのエピソード
- 小さいころや学生時代の思い出、よく遊んでいたこと
- 仕事、職場で最近起きた出来事
- 自分が現在住んでいるところの特徴
- 過去に住んでいたところの思い出
「好き嫌い」や「価値観」がわかる話題
- 好きな漫画、アニメ、ドラマ、映画、本などの好きなキャラやシーン、セリフ
- 好きなYouTuberや芸能人の好きなポイント
- 好きなアーティスト、音楽性
- 好きな食べ物、嫌いな食べ物、味の好み
- 最近ハマっていること
「考え方」がわかる話題
- 行ってみたいこと、やってみたいこと、憧れの生活について
- 最近困っていること
- 最近驚いたニュースや時事ネタ
「職場」編
- 季節あるある、今日の天気と感想
- 住んでいる場所と通勤方法
- 地元ネタ、学生の頃の様子
- 好きな食べ物、おススメの店
- 好きな音楽、アーティスト、どこが好きか
- 趣味、最近ハマっていること
- 最近観た映画のあらすじと感想
- 話題のニュースで驚いたこと、新しく発見したこと
「学校」編
- SNSで流行っているもの(Twitter、Instagram、facebook、TikTok)
- 使っているスマホの機種やおススメアプリ
- テレビ番組、好きな芸能人、好きなお笑い芸人(好きなポイント)
- 最近笑ったYouTubeのおすすめ動画
- 好きな食べ物、好きな音楽
- 最近観た映画、ドラマ、ゲーム、漫画、アニメ(好きなシーンやキャラ)
- 小さい頃の思い出、出身地
- お互いの持ち物(どこで手に入れたか、買った理由は?)
- 時事ニュース(驚いたこと、新しい発見)
- 血液型あるある
- お酒にまつわる話題、失敗談
- 休日の過ごし方
- 旅行したい場所と言ってみたい理由
「初対面時のタブーネタ」編
- 政治や宗教、社会問題に対する考え方
- 年齢、細かい家族事情、収入
- 容姿(ほめるのもNG )
- 過度な下ネタ
- 自慢、自虐ネタ
- 誰かの批判、悪口
「恋愛」編
『盛り上がるネタ』
- 食事の好み、芸能人の好み、おススメの飲食店
- 共通の趣味
- ペットの話
- 友人の話(悪口はNG)
- 出身地の話題、学生時代の話
- 今日の出来事とそれに対する感情
- 朝の習慣、寝る時間と起きる時間(生活スタイル)
- 持ち物(どこで買ったのか、買った理由は?)
『喜ばれる話題』
- お互いの好みのタイプを聞き出す
- 最近ハマっていること、食べ物の好き嫌い
- 今日の服装(相手が女性の場合)
- 次の予定(次行く場所など)
- 行きたい場所、人生でやってみたいこと
初対面時のタブーネタ:恋愛の場合
- 過去の恋愛
- 細かい家族事情、年収
- 結婚観
- 誰かの悪口、ただの自慢話
話題の広げ方の基本
次に会話のネタ集めの応用編として、話題の広げ方も見ていきましょう。
会話の中から「キーワード」を拾い上げ、そこから連想される質問をする。話題を広げるコツはただ一つ。相手に「続き」を言わせることが大切です。
会話のタブー
続いて、会話のタブーについても知っておきましょう。このポイントを避けるだけでも、かなり会話力は上達するはずです。
- 前後の会話に関係のない質問ばかりをする。
- 一言だけで返事をする。
- 「いや」「でも」などの否定語が多い。
- 「はい」か「いいえ」だけで終わらせる。
- 「状況説明」のみで終わらせ、自分の感想を話さない。
- 相手が全く知らないジャンルの話をひたすらする。
- お笑い要素のない、シリアスな自虐ネタ。
ネタ集め の 情報源
様々な人々の「考え方」や「価値観」に触れて、「それじゃあ自分はどう思うのか?」をはっきり見つけられる話題を探すことが大切。
- 「ソーシャルメディア」:YouTube、ニコ動、Twitter、Instagram、facebook
- 「Webメディア」:Twitterニューストレンド、LINEニュース、Yahoo!ニュース
- 「ネット掲示板」:5ch、トレンドまとめサイト
- 「マスメディア」:TV、ラジオ、雑誌、ワイドショー、バラエティー、音楽番組
- 「周囲の情報」:友人や家族との会話
- 「自分の情報」:最近の出来事、過去の経験談
- 「創作物」:映画、ドラマ、アニメ、マンガ、舞台
会話のネタ集め の習慣
- 「最近ハマっていることは?」
- 「最近困ったことは?」
- 「これだけはどうしても許せないことは?」
- 「最近嬉しかった、もしくは楽しかったことは?」
- 「最近驚いたことは?」
- 「最近、なるほど! と思ったことは?」
- 「どんなことを聞かれたら、自分だったら嬉しいだろうか?」
会話のネタ集め まとめ
- ネタ集めには「自分を知ってもらいたい!」「相手のことを知りたい!」という意識が必要不可欠。
- どんなことを話したら「この人とは気が合うかも!」と思ってもらえるだろうか?
- ネガティブな話題も、共感を得られるときには必要。
- 誰かの批判、悪口は、印象と信頼感を損なうのでNG。
- 相手に「続き」を言わせる話題を事前に調べておく。
- 「価値観」と「好き嫌い」がわかる話題は相手の感情も引き出しやすい。
- 「心を開く」話題を話すことで相手もしゃべりやすくなる。
- 「人となり」がわかるように話し、信頼感を上げることで、相手も自分のことを話しやすくなる。
- 話題集めは、誰かの「会話」や「意見」に注目し、「自分の考え」を見つけることが大切。
- どんな話題でも「自分の気持ち」を伝えることで、相手の意見を引き出しやすくなる。「それわかる!」と思わせられるかどうかが大切。
さて、いかがだったでしょうか?
ただやみくもにネタを集めるのではなく、「内面を引き出せるかどうか」が大切だということがわかり、ネタ集めの意識が少しは変わったんじゃないでしょうか?
「心をつなげる」話題を、ぜひとも探していきたいですね^^
それでは!
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