脳覚醒ホルモン『ノルアドレナリン』6つのメリット【頭脳労働に最適】
今回は、前回からの続きで「脳のパフォーマンスを高める脳内物質(ホルモン)」第四弾、脳を覚醒させるホルモン「 ノルアドレナリン 」についてわかりやすく解説していきます。
以下の疑問をもとにリサーチしました。
「脳機能の覚醒」には欠かせない「脳内物質」として機能する『ノルアドレナリン』
「なんとなくだるい」「だらだらとやる気なく過ごしてしまう」という悩みを解消したい人にはピッタリです。
◆この記事でわかること
- ノルアドレナリンの機能と効果
- ノルアドレナリンの注意点
- ノルアドレナリンを増やす方法
◇こんな方におすすめ
- 判断力や集中力、記憶力を高めたい人
- 視覚や聴覚などのレスポンスをよくしたい人
- 脳のストレス耐性を高めたい人
- 頭をクリアな状態に保ちたい人
ノルアドレナリン の機能と効果
シナプス伝達の間にノルアドレナリン作動性ニューロンから放出される神経伝達物質や、副腎から血液に放出されるホルモンとして機能する。また、ストレス・ホルモンのうちの1つであり、注意と衝動性 (impulsivity) が制御されている生物の脳の部分に影響する。アドレナリンと共に、この化合物は闘争あるいは逃避反応を生じさせて、心拍数を直接増加させるように交感神経系を動かし、脂肪からエネルギーを放出し、筋肉の素早さを増加させる。
Wikipedia「ノルアドレナリン」より引用
別称「闘争・逃走ホルモン」
(ここでは『ノルアドレナリン』の作用の特徴から「脳機能覚醒ホルモン」と仮に名付けた)
ノルアドレナリン の5つの機能
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「危険」を克服するために、情動を司る『偏桃体』を刺激することで脳内に警告を発し、「判断力」や「集中力」を高める。
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「危険」を学習するために、『海馬』や『偏桃体』に作用して「記憶の固定」、つまり「長期記憶の形成」を促進させる
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「不快な環境」や捕食者などの「脅威」(自然界)による緊張感やストレスに耐えるために、「脳のストレス耐性」を高める
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「視覚」や「聴覚」などの「感覚入力」の情報処理が向上する。つまり、「感覚へのレスポンス(反応速度)」が良くなる
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脳を覚醒させるための「栄養」と「酸素」を送るために、血圧を上昇させる
ノルアドレナリン と アドレナリン の違いは?
元々『アドレナリン』は『ノルアドレナリン』の前駆体、つまり、『ノルアドレナリン』を素に構造を一部変化させたものです。
そのため、この二つの物質は基本的な機能で似ている部分が多いと言われています。
さて、それでは両社の主な違いについてみていきましょう。
ノルアドレナリン とは?
- 主に「神経伝達物質」として機能する→「脳の覚醒」
- 「血圧」を上げる作用が強い
- 「神経」に作用して脳機能を高める
アドレナリン とは?
- 主に「ホルモン」として機能する→「身体の覚醒」
- 「心拍数」を上げる作用が強い
- 「筋肉」に作用して身体能力を高める
「脳内物質(ホルモン)」とは機能は似ているが別物。
ノルアドレナリン を活用する6つのメリット
主に脳を「覚醒させ」脳の機能を高めるメリットが大きい。
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「交感神経」が活発になることで「頭がクリア」な状態になる
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「覚醒作用」により眠気が飛び、脳の活力が増す
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「判断力」が向上することで「危険回避脳力」も向上する
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「集中力」や「判断力」が向上することで、仕事の「生産性」も向上する
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「長期記憶」が促進されることで、試験勉強や技術取得の効率が向上する
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脳の「前頭前野」が活性して『ワーキングメモリー』の機能が向上することで、「思考スピード」が速くなり「情報処理能力」が向上する
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ノルアドレナリン に関する注意点
《 ノルアドレナリン が増え過ぎると… 》
- 血圧が下がりにくくなる
- 覚醒状態が続くことで「睡眠障害」を引き起こす
- 突然のめまいや動機に襲われる「パニック障害」を引き起こす
- 攻撃的になり、イライラしやすくなる
- 恐怖心が増大し、緊張で「頭が真っ白」になりやすくなる
- 『前頭前野』の機能が弱まり、「自制心」のバランスが崩れることで衝動が抑えられなくなる
《 ノルアドレナリン が枯渇すると… 》
- 「やる気」と「集中力」が下がり、消極的になりやすくなる
- 「うつ」や「不安障害」の原因になる
- 「自律神経失調症」の原因になる
『アドレナリン』と同様に、『ノルアドレナリン』も出過ぎても少なすぎても脳や精神に悪影響を及ぼす。
『セロトニン』も合わせて分泌させて、「バランス」を保つことが大切。
>>【健康】幸せホルモン『 セロトニン 』の機能と増やし方
ノルアドレナリン の効果的な活用法
《締め切り効果》
その結果、「緊張状態」によって『ノルアドレナリン』の分泌が高まります。
「ノルアドレナリン」が高まることで「集中力」や「判断力」、「思考スピード」や「脳の活力」が高まり、高いパフォーマンスを引き出すことができるのです。
「時間までに終わらないと××になる」と言う風に、期限を守れなかった時のペナルティを設けるとさらに緊張状態が高まり効果的です。
ノルアドレナリン を増やす方法
①《不安を書き出す》
ノルアドレナリンには不安などの「ストレス耐性」を高める目的でも分泌されるからです。
不安に効果的と言われている「エクスプレッシブ・ライティング」と呼ばれるテクニックを使い、「不安」をすべて書き出します。
そうして、不安を「見える化」することで『ノルアドレナリン』を分泌させ、同時に不安を吐き出すことで減少させメンタルを安定させることもできるのです。
②《リズム運動をする》
特に「ウォーキング」や「階段の上り下り」などの「リズム運動」が効果的です。
③《闘争心を掻き立てる》
④《アロマオイルを楽しむ》
「交感神経」を刺激する香りとしては特に「柑橘系」の香りがおすすめです。
基本的に、「頭がリフレッシュ」する系のアロマを選ぶといいです。
〈ノルアドレナリンの分泌を促すアロマ〉
- グレープフルーツ
- レモングラス
- カルダモン
- ローズマリー
- ジュニパー
- ペパーミント
⑤フェニルアラニン(チロシン)を摂取する
「フェニルアラニン」は「チロシン」に変化されて体内に取り込まれるので、実質チロシンの多く含まれる食材を食べるといいです。
また、「フェニルアラニン(チロシン)」から「ノルアドレナリン」への生成させるためには「ビタミンC」を取る必要があります。
>>やる気ホルモン『 ドーパミン 』の機能と増やす方法
ノルアドレナリン の効果 まとめ
- 『ノルアドレナリン』は「闘争・逃走反応」によって分泌され、「脳機能」を覚醒させ「危険」を克服させるための様々な作用をもたらす。
- 『アドレナリン』は『ノルアドレナリン』の一部が変化したもの。主な違いとして、『アドレナリン』は「身体の覚醒」に関わり『ノルアドレナリン』は「脳機能の覚醒」に関わる働きをする。
- 自然界において、「劣悪な環境」や「捕食者などの脅威」による緊張やストレスから脳を守る「ストレス耐性」を高める目的でも分泌される。
- 「集中力」や「判断力」「記憶力」や「ワーキングメモリ」など、様々な脳機能の向上に役立つ。他には頭をリフレッシュさせ眠気を飛ばしたり、脳を活動的な状態にさせたりと、脳にとって様々な恩恵をもたらす。
- 長期的なストレスや強烈なストレスにより、過度に『ノルアドレナリン』が分泌され続けると緊張や恐怖が増大し「頭が真っ白」な状態になってしまう。『セロトニン』を分泌させることによって、『ノルアドレナリン』の暴走を抑制することができる。
- 『ノルアドレナリン』を上手く使ったテクニックとしては、『締め切り効果』が有名。適度な「危機感」と「緊張感」が『ノルアドレナリン』を分泌させるポイント。
さて、いかがだったでしょうか?
脳機能を高めたり、脳の活力を高めたりと『ノルアドレナリン』って実はめちゃくちゃ「知的活動」にいいんですね!
これは非常に嬉しい効果が期待できそうです^^
みなさんもぜひ、上手に『ノルアドレナリン』を活用して、日々の勉強や仕事に役立ててみてくださいね!
それでは。
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