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【世界の心理学⑧】日常に潜む「○○ 効果 」一覧 part.5

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【世界の心理学⑧】日常に潜む「○○ 効果 」一覧 part.5

どうもKuです! 今回も前回から引き続き「 ○○ 効果 」について解説していきます。

今回も面白い効果がいっぱいです(笑)

ちなみに、次回最終回の予定_(._.)_

ウィンザー 効果 (印象操作)

「ウィンザー効果」とは、「第三者を介した情報の方が直接的に伝えられた情報よりも信憑性が高く感じられる効果」のことです。

つまり、「あなたはすごいですね!」と言われるよりも「○○さんが、あなたのことをすごいって言っていたよ!」と言われた方が信じられやすいということです。

ウィンザー効果の由来は、作家アーリーン・ロマネスのミステリー小説『伯爵夫人はスパイ』の中の登場人物、ウィンザー伯爵夫人の台詞で「第三者の褒め言葉がどんな時も一番効果があるのよ、忘れないでね」というものがあります。そこから、ウィンザー効果と呼ばれるようになったのです。 「ウィンザー効果で信頼を掴もう|マーケティングや恋愛で大活躍」より引用

この効果が顕著に表れるのが「口コミやレビュー」です。

販売元ではなく、購入した第三者からの意見の方が購入時の決め手になりやすくなります。

《ウィンザー効果》が表れる一例

  • 購入者の口コミやレビュー
  • SNSによる拡散
  • 「○○ランキング」やアンケート調査結果
  • 友達伝いに相手を褒める

カクテルパーティ 効果 (認知)

「カクテルパーティ効果」とは、「雑音の多い環境にいても自分の興味のある内容や自分の名前などを自然と聞き取ることができる効果」のことです。

つまり、必要な情報だけを聞き取れるということです。

この効果は、イギリスの認知心理学者「コリンチェリー」によって1953年に提唱されました。

《カクテルパーティ効果》の一例

  • オーケストラなどの音楽の中から特定の楽器のみを聞きとる
  • ガヤが多い状況で好きな人の話の内容だけよく聞き取れる
  • 遠くで誰かが言った自分の名前に気がつく

アンダードック 効果 (好感)

「アンダードック効果」とは、「不利な立場にいる人を応援したくなる心理効果」のことです。

1940年代のアメリカの選挙活動における世論調査により「同情票」が多く存在することが発覚し、この効果について考えられるようになりました。

アンダードックとは「噛ませ犬」という意味があります。

「噛ませ犬」とは、「強者を引き立てる、もしくは自信をつけさせるためにあてがわれるやられ役」のことです。

つまり人に当てはめると、「負ける可能性が非常に大きい人物」という意味になります。

ただし、この効果を発動させるためには、「ただ不利な立場にいる」だけではダメで、「同情」が集まるだけの魅力を備えている必要があるそうです。

《アンダードック効果》の一例

  • 困難に立ち向かっている人を応援したくなる
  • 絶体絶命に陥った主人公に好感を抱く
  • 常に勝っている人より何度負けてもへこたれない人に魅力を感じる

サンクコスト 効果 (バイアス)

「サンクコスト効果」とは、「何らかのコストを支払ったものを容易に手放せなくなる効果」のことをいいます。

つまり、「ここまでお金をかけたのにもったいない!」という心理が働き、明らかに損であるにもかかわらず投資を続けてしまう、ということが起こります。

ただ、この「コスト」というのは「金銭」だけでなく「時間」や「精神的投資」にも当てはまります。

「サンクコスト」とは「埋没費用」のことで、もっと簡単に言えば「一度支払ってしまった取り戻すことができない費用や労力」という意味です。

この効果は、別名「コンコルド効果」とも呼ばれており、多額の投資をしたにもかかわらず結果的に商業的大失敗を招いた超音速旅客機「コンコルド」に由来しています。

《サンクコスト効果》が表れる一例

  • 条件によって変動する会員ランクの維持
  • 大枚をはたいたギャンブルへの再投資
  • 塩漬け(上昇する見込みのない損失株)になった株の保有
  • 苦労して並んだ行列
  • お試し価格で購入した商品
  • 買ったのに着ていないブランド物の服や装飾品

保有効果 (バイアス)

「保有効果」とは、「手に入れた際のコストよりも手放す際の価値の方が大きく感じられ、手放したくなくなる心理効果」のことです。

つまり、「手放すのはもったいない!」という心理が働くことを言います。

別の見方をすれば、そのものを「所有したこと」によって、そのものへの価値が高められた、ととらえることもできます。

別名「授かり効果」ともいいます。

この効果は、アメリカの行動経済学者「リチャード・H・セイラー」が1980年に出した論文の中で用いられはじめて名付けられました。

《保有効果》の一例

  • 一回も着ていない服
  • 昔から集めているコレクション
  • 子供の頃に買ってもらったぬいぐるみ

寛大効果 (バイアス)

「寛大効果」とは、「相手の長所は過大評価されやすく、短所は過小評価されやすくなる心理効果」のことです。

つまり、人は「良い面ばかり見て、悪い面には目をつぶる」傾向にあるということです。

しかし、この効果の程度は相手によるところもあるようです。

《寛容効果》の一例

  • 尊敬できる要素を持っている
  • その対象との交流が多い
  • なんらかの形でお世話になっている
  • 普段は非人道的なのにたまに優しい(つまりDVなど)

この効果が働くのは、「好きなものは好きでい続けたい」という「一貫性の原理」が働くことも関連していると考えられます。

アンビバレンス 効果 (心理操作)

「アンビバレンス効果」とは、「ある対象に対して相反する感情を抱いたときに抑圧した方の感情が行動に影響を与える」ことです。

「アンビバレンス」とは「相反する複数の感情や相反する複数の態度を同時に示す」という意味で、裏表の感情を同時に持つことから「両面感情」とも呼ばれています。

つまり、「好きだけどムカつく」「嬉しいけど切ない」「やりたいけどめんどくさい」などが該当します。

《アンビバレンス効果》の一例

  • 好きなのに冷たく接してしまう
  • 恐いのに絶叫マシーンにのりたくなる
  • つらいけど無理して頑張って燃え尽きる

おとり 効果(心理操作)

「おとり効果」とは、「明らかに劣った選択肢を混ぜることで、相手の意思決定を促進させる効果」のことです。

つまり、「引き立て役を混ぜ、特定の商品のいい面を強調させることで相手の迷いを減らす」テクニックとも言えます。

この効果と関連する心理テクニックでは「松竹梅理論」があります。

これは、低価格と高価格、中間の価格の商品があった場合、中間の価格の商品が買われやすくなる心理テクニックです。

《おとり効果》の一例

  • 最新人気商品とベストセラーの近くにほとんど売れ残っている人気のない商品を展示する
  • 合コンで自分よりモテない子を同伴させる
  • ハイスペックだけど高い商品と機能は少ないが安く手に入る商品の間に機能が少なく高価格な商品を混ぜる
「心理学」に関しては、以下の記事もおすすめです。
>>【 心理学 】「パーソナルスペース」「心理的リアクタンス」

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