【時間管理術の決定版】「 Your Time ユア・タイム 」を読んで

【今月の読書メモ】「 Your Time ユア・タイム 」を読んで おすすめ本紹介
この記事は約13分で読めます。
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

【今月の読書メモ】「 Your Time ユア・タイム 」を読んで

【今月の読書メモ】「 Your Time ユア・タイム 」を読んで

どうも! Kuです。今回は、「読んで面白かった本」を紹介をしていこうと思います。

読書メモをつらつらと書いておりますので、参考になれば幸いです。

今回紹介する本は、ベストセラーを数多く持つ国内屈指のサイエンス・ジャーナリスト・ライターである、「 鈴木 祐 」さんが書いた、時間に関する最強のマインド改善書

YOUR TIME ユア・タイム: 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

私も時間に関する悩みが多いくちなので、この本は本当に参考になりました。

※ちなみに本書をはじめ、鈴木祐さんの本は多数のタイトルをオーディブルで読むことが可能です。
ぜひ、一度お試しください(笑)

>>関連記事:【無料体験あり】 Audible (オーディブル)の登録方法とおすすめ本

タイトル:『 YOUR TIME ユア・タイム: 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術 』

  • タイトル:『YOUR TIME ユア・タイム: 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術
  • 著者:鈴木 祐(すずき ゆう)
  • 発売日:2022/10/19
  • 出版社:河出書房新社

〈著者の情報〉

鈴木祐(すずきゆう)

1976年生まれ。慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。無理なトレーニングや食事制限なく痩身、体質改善を目指す「パレオダイエット」にくわしい人。

10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねつつ、科学に関する最新の知見を紹介する自身のブログ「パレオな男」は月間250万PVを達成。

現在まで手がけた書籍は100冊超。自著としては、15万部を突破した書籍『最高の体調』(クロスメディア・パブリッシング)をはじめ、『無(最高の状態)』『科学的な適職』(同)、『ヤバい集中力』(SBクリエイティブ)、『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』(かんき出版)ほかがある。

パレオな男 より引用

 

本の概要

〈本書の目的〉

「時間の正体を理解し、個体差のある時間感覚のズレを修正する方法と最適な時間術を学び、”時間がない”という現代病を克服していく」

「効率化重視の現代社会」において、「常に時間に追われ、時間の使い方に満足していない人」は実に多いと言われています。

本書では、「時間術やタイムマネジメントと呼ばれている、時間に関するテクニックや知識は世界中に数多く存在しているにもかかわらず、なぜ時間不足に悩む人は多いのでしょうか?」という疑問から始まり、「時間の本当の正体」や「個体差による様々な時間術の合う・合わない」「時間的ゆとりがなくなる原因と対処法」などを、数多くのデータから導き出しています。

まさに「時間術の最適解」とも言える良本です。

本書を読むことによって、「時間に対する理解」を深め、「自分に合った最適な時間術」を見つけることができることでしょう。

〈この本を一言で表すと〉

  • 「時間の使い方が下手になっている根本的な原因」を解明して時間感覚への関わり方を改善するため本。

<目次>

はじめに
―時間術の“不都合すぎる”真実
序章 時間術の罠に気づく
―時間の使い方について誰もが間違う3つの真実
第1章 時間の正体を知る
―あなたが時間をうまく使えない驚くべき理由
第2章 未来をやり直す
―「予期」の精度を高める13の方法
第3章 過去を書きかえる
―「想起」を正しく使いこなす11の方法
第4章 効率化から解き放たれる
―時間を“うまく使いたい”気持ちが時間不足を起こす理由
終章 退屈を追い求める
―あなたから時間の余裕を奪う最大の難敵
おわりに
―ほどほどの誤りを受け入れる

『 YOUR TIME ユア・タイム: 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術 』を読んでみた感想

〈読みやすさ、読み応え〉

次から次へと時間に関する科学的な見解やテクニックが出てきて、呼んでいてワクワクした。

内容がぎっしり詰まっていて読んでいて飽きの来ない良本だと感じた。

本書から読み取れる重要な事実

※特に印象に残った内容の一部のみを抜粋。

  • 万人に効果があるような時間術は見つかっていない
  • 時間を効率的に使おうとするほど生産性は下がる
  • 時間効率の追究が判断力を下げる
  • 時間効率を上げるほど創造力が低下する
  • 時間の流れとは物理的なものではなく、「精神的」なものである
  • 「私たちが本当に気にするべきは、時間の使い方ではなく時間感覚」
  • 「個体差に合わせて時間感覚を書き換えれば、時間を有効に使えるようになる」

《おそらく筆者が一番伝えたかったであろう本書の核心》

☆正しい時間術=「あなたの予期と想起を調整するもの」である

  1. 様々な「個体差」が時間管理の成果に影響を与えている
  2. 時間管理は、自分の内側にある「予期」と「想起」を調整していくしかない
  • 「未来」→今の状態の「次に起きる確率が高い変化」を脳が「予期(○○が起こるかも)」したもの
  • 「過去」→今の状態の「前に発生した確率が高い変化」を脳が「想起(○○だったかも)」したもの

〈時間感覚タイプ〉

  • 予期は「濃い」「薄い」(予期のリアリティ)と「多い」「少ない」(脳が割り出した予期の総数)の2軸に分かれる。
  • 想起は「肯定的」「否定的」と「正しい」「誤り」の2軸に分かれる。

※どれかに当てはまるから劣っているというわけではなく「個体差」であり、それぞれに問題点と対処法が存在する。

※また、「タスクの種類」や「環境」によってもタイプが切り替わる場合もあるので注意が必要。

  • 予期が「濃い」:今と将来のイメージがつながりやすい状態(来月の今頃はきっと~してるよな)
  • 予期が「薄い」:今と将来のイメージがつながりにくい状態(この先、何が起こるかさっぱりわかりません)
  • 予期が「多い」:将来に発生しそうなイベントの数が多い状態(あれと、これと、あ~あれもしなきゃな)
  • 予期が「少ない」:将来に発生しそうなイベントの数が少ない状態(・・その時が来たら考えよう)
  • 想起が「正しい」:記憶が、実際の出来事を反映している状態(またいつもと同じ結果だな)
  • 想起が「誤り」:記憶が、実際の出来事とは異なる状態(あれ?~じゃなかったっけ??)
  • 想起が「肯定的」:記憶の解釈が、ポジティブな状態(・・まあ、いいか)
  • 想起が「否定的」:記憶の解釈が、ネガティブな状態(あれでは絶対よくないよな・・)
  1. 予期が「濃く」「多い」→「容量超過」:焦りと圧倒された感覚に陥りやすく、結果的に作業が停滞しがちになりやすい。
  2. 予期が「濃く」「少ない」→「禁欲家」:予期が濃すぎると、計画から外れたときの罪悪感を感じやすく「燃え尽き症候群」に陥りやすい。
  3. 予期が「薄く」「多い」→「浪費家」:重要度の低い目の前のタスクに意識が向かいがちで、時間を浪費した感覚に陥りやすい。
  4. 予期が「薄く」「少ない」→「無気力」:将来の姿が漠然としており、具体的な行動を促す目標の数が少ないので、無気力と怠惰に襲われやすい。
  1. 想起が「肯定的」「正しい」→「自身家」:過度に肯定的すぎる場合は過去の失敗を他人や環境のせいにしやすく、過去の失敗を考慮しないことから同じ失敗を繰り返しやすい。
  2. 想起が「肯定的」「誤り」→「楽天家」:スケジューリングがうまくいかず、重要度の低いタスクに時間を浪費しやすくなる。
  3. 想起が「否定的」「正しい」→「怖がり」:過去の嫌な記憶を行動の基準に使うため、有益なタスクに手を付けられず、無為に過ごす時間が増えやすい。
  4. 想起が「否定的」「誤り」→「悲観主義」:将来が不安で満ちたものに感じられ、重要なタスクに手を付けられない状態になりやすい。

〈本書で紹介されている時間に関するテクニック〉

※付属資料より参照。

※実際のやり方とポイントなどの解説は、本書により詳しく書かれております。

ぜひ本書を手に取って参考にしてみてください。

〈予期のズレ対策〉対処療法:「表面的な時間トラブルに対処する」

  1. タイムボクシング:予期が薄すぎる人向け
  2. アンパッキング
  3. ビジョン・エクササイズ
  4. ロール・レタリング
  5. デイリー・メトリクス
  6. プレコミットメント:予期が濃すぎる人向け
  7. リマインディング
  8. ビジュアライズ
  9. 機能的アリバイ
  10. SSCエクササイズ:予期が多すぎる人向け
  11. エンゲージ速度を上げる
  12. 熟慮プランニング
  13. 障害プランニング

〈想起のズレ対策〉原因療法:「深いレベルで、時間感覚がズレる原因を取り除く」

  1. タイムログ:想起の誤りが大きい人向け
  2. 他者に時間を見積もってもらう
  3. コピー・プロンプト
  4. タイムログ・アドバンス分析:想起が肯定的すぎる人向け
  5. 誘惑日記
  6. 誤魔化し率の計算
  7. 想起リライティング
  8. ネガティブ想起改善シート:想起が否定的すぎる人向け
  9. マイクロ・サクセス
  10. アドバイス法
  11. リフレクション

〈時間不足の根本解決〉体質改善

  1. 生き甲斐チャート(情熱、使命、専門、職業、生きがい)
  2. 文学のすすめ
  3. 他者のために時間を使う
  4. 退屈トレーニング
  5. イベントタイム

「YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術」を読んだ感想 まとめ

相変わらず、鈴木佑さんの紹介しているテクニックの量と質がすごい・・・「技のデパート」ならぬ「テクニックの遊園地」と呼べそうですね(笑)

本書には他にも、「時間に振り回されないマインド改善方法」や、「退屈と時間感覚」に関する面白い研究など、時間に関する考え方に影響を与える内容もあります。

ちなみに、私が一番印象に残ったセンテンスは「トンネリング」です。

「効率を追うほどアホになる」肝に銘じます…

「トンネリング」
いくつものタスクをこなすうちに脳の処理能力が限界に達することによって、物事を適切に判断する能力が低下する現象のこと。

トンネリング状態になると、一晩寝ずに過ごしたときと同じIQまでポイントが低下するというデータがある。
=効率を求めるほど忙しさが増し、「トンネリング」によって大事なタスクに手を付けられないという状況になる場合も多い。

また、自分の人生を改めて見つめ直し、モチベーションを高め、強く没頭できる行動や目標を見つけるための「生きがいチャート」もあり、ものすごく参考になりました。

↑これだけでもこの本を買った価値はありました^^

自分の予期と想起を知るための「時間感覚タイプテスト」も付属資料としてしっかりあるので、自分に合った時間術を見つけやすくもなっています。

ちなみに、私は「予期が薄くて多い(浪費家)」で「想起が肯定的で誤り(楽天家)」でした(笑)

結論、「重要ではないタスクに時間と集中力を使いすぎ」。たしかに・・・

タイムログ楽しいです。

ぜひ、本書を活用して、自分に最も適した時間術を見つけ、ゆとりのある生活を送れるようになってくださいね。

それでは!


YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

〈関連記事〉「マインド改善」に関しては、以下の記事もおすすめです。

 

【読書メモ】ベストセラー「 ロングゲーム 」を読んで

 

スポンサーリンク

気軽にコメントをどうぞ!

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました