【対人トラブル回避】「 誤解 」が起こる原因と4つの対策方法
今回は、「 誤解 」について、原因と対策法を解説していきます。
意思の疎通って難しいですよね。自分の意図したことが相手に正しく伝わらないと非常に歯がゆいものです。
ストレスにもなるし、勘違いやすれ違いはトラブルの素に。
- 「自分はこういうつもりだったのに!」
- 「どうしていつもちゃんと肝心なことが伝わらないんだろう…」
なんてことが続けば、会話がだんだん億劫になって全然楽しくなくなりますよね。
今回は、そんな会話のストレスを解消し、「会話で、誤解やすれ違いを起こさないためには、何を気をつけたらいいか?」をテーマにリサーチしていきます。
なぜ 誤解 = 意識のズレ は起こるのか?
誤解、つまり意思疎通が取れていない状態に陥る、一番の原因は何だと思いますか?
それは、他者への過度な「期待」が原因と言われています。
もっとわかりやすく言えば、「言わなくてもこの人ならわかってくれるはず」という思い込みです。
話し手側の「伝わっているはず」という過度な「期待」が「誤解」を呼び、すれ違いの原因となっていくのです。
情報は、状況が違えばその時々で受け止め方が変わってきます。
また、聞き手側の現在の心理状況や情報の優先順位によっても、(同じ情報でも)解釈が変わってくるものでもあります。
たとえば、「試験まで残り3日です」 と言われたときの反応です。
「3日もあるのか、余裕。全体の復習だけでよさそうだ」と思う人もいれば、「あと3日しかない! 確実に点を取れるところを増やして、とりあえず苦手なところは捨てるか」と考える人もいます。
他には、「明日は雪が降ります」と天気予報で見たとき、「電車止まったらやだな、残業はしないでおこう」と、仕事や交通状況を気にする人もいれば、「雪か! 楽しみ。厚着してどこかに出かけよう」と能天気な人もいるわけです。
「人や状況によって解釈が変わるのが当たり前」であることを前提に意思疎通を図らなければ、思わぬすれ違いを呼ぶことになります。
いらぬ誤解を生まないためには、その「解釈のズレ」を最少まで減らす作業、「認識合わせ」が必要になってきます。
誤解 を防ぐ 4つのポイント
①:「言わなくてもわかってくれるはず」という思い込みを捨てる
どんなに些細なことであっても、意思の確認を「明確」に行うことが大切です。
「言ったつもり」でも、相手に意図が正しく伝わっていなければ意味がありません。
「それでは正しく伝えるためにはどうしたらいいか?」
一番気をつけるべきポイントは、情報を「省略」しないこと。
シンプルに「相手が知らないとまずい情報は何なのか?」をすべて考えだして伝えるようにすると良いです。
飲み会のお誘いなら「集合場所」「時間」「店の名前」は伝えると思いますが、他にも「予算」や「コースの有無」「好き嫌い(アレルギー)」も確認しておくべきです。
「店の名前伝えてんだからだいたいの予算と内容ぐらいわかるでしょ」と思っていても、「こんなに高いとは思わなかった」「コースじゃなくて単品で好きなの頼みたかった」とか、「鶏肉苦手だし、海鮮系も食べたかった」など、(今更w知らんがな…)
当日ちょっとしたトラブルの素に(笑)
②:「相手のことをよく理解している」という勘違いを改める
実際、人の心は誰にも読むことはできません。他者を理解しているつもりになっていてもそれは表面的な部分しか見えておらず、あくまでも観察者の「予想」でしかありません。
「本心の部分は、本人に直接聞いてみるまではわからない」
こう考えることで、相手に「意思の確認をする」癖が自然に身に付いていきます。
③:相手の感情が「今」どんな状態なのかよく観察する
例えばダイエットしている人に対し「この間見つけた美味しいお店」の情報を提供しても、相手は「は?」ってなるだけです。
他には、失恋で落ち込んでいる友人に対し「恋人とのクリスマスデートの相談」をしても、相手は「勝手にすれば」って感じになると思います(笑)
まぁそういうのは極端な例ですが、よくあるのは、忙しい人に対し、さらに仕事の相談をしなければならない場合。
いつもはスムーズに、不足なく仕事をこなしてくれる人でも、頭の中がいっぱいだと情報整理が追い付かない場合があります。
その場合、急ぎではないのであれば時間を置いてから相談するか、要点を紙に書き出していつでもすぐに相談できるようにしておきます。
そして、「時間があるときに相談したいことがあるのですがよろしいでしょうか?」と伝えるかすると良いでしょう。
大切な相談であれば尚更、お互いに余裕が必要です。
とにかく、感情的になっていたり余裕のない相手には、時間を置くのがよいでしょう。
④:自分の意図をはっきり伝え、相手の意見を引き出す
「自分はこういうつもりです」を相手に明確に伝える。
「言わなくてもわかるでしょ」は自分の価値観でしか考えていない場合が多いです。
さらに大切なのは、「相手の意思を確認すること」。
『オープン・クエスチョン』(YesかNo以外で答える質問)で、相手の意見を引き出し、お互いの「こういうつもり」を明確にしていくことで、思い込みで判断を間違えることも減ります。
『オープンクエスチョン』は特に「What?」と「Why?」を聞くようにすると良いです。
「何が?」「なぜ?」を知ることで、相手の話の「目的」や「方向性」を理解し合わせることができます。
誤解 対策 まとめ
「相手はきっとこうに違いない!」という思い込みが誤解を生みだす最大の原因になる。
- 誤解やすれ違いの最大の原因は「言わなくても伝わる」という思い込み。
- 自分にとっては当然のことであっても、自分の「こういうつもり」を、毎回まずは相手に明確に伝えることが大切。
- 「相手を理解している」という認識はただの勘違いに過ぎない。相手の意思の確認、相手の「こういうつもり」を聞き出すことも怠らない。
- 「伝達不足」を防ぐために、「知っておかないとまずい情報は何か?」を常に考える癖を身に付けておく。
- 大切な相談は、相手の状況や精神状態を考慮して、お互いに余裕のある時にする。
さて、いかがだったでしょうか?
誤解 が起こる根本的な原因を知るだけでも、意思疎通のレベルが格段に上がってくると思います。
次回は「伝え方」の実践的なテクニックやフレームワークをご紹介していきたいと思います。
それでは!
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