快感ホルモン『エンドルフィン』の機能と高め方【幸せ感度を高める】

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快感ホルモン『エンドルフィン』の機能と高め方【幸せ感度を高める】

さて、みなさんこんばんは! Kuです。 今回は、「 エンドルフィン 」の機能と増やし方についてわかりやすく解説していきます。

人間の幸福に大きく関わっていると言われているエンドルフィン。

エンドルフィンを活用することでメンタルを改善し、人生の満足度が上がれば嬉しいですね。

◆この記事でわかること

  • エンドルフィンの機能と効果
  • エンドルフィンのポイント
  • エンドルフィンを増やす方法

◇こんな方におすすめ

  • ストレスを激減させたい人
  • 爽快感や多幸感などの快感を得たい人
  • メンタルを改善したい人
  • 筋肉などの痛みを和らげたい人

エンドルフィン の機能と効果

エンドルフィン(endorphin)は、脳内で機能する神経伝達物質のひとつである。内在性オピオイドであり、モルヒネ同様の作用を示す。特に、脳内の「報酬系」に多く分布する。内在性鎮痛系にかかわり、また多幸感をもたらすと考えられている。そのため脳内麻薬と呼ばれることもある。
マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる作用「ランナーズハイ」は、エンドルフィンの分泌によるものとの説がある。 食欲、睡眠欲、生存欲、本能などが満足すると分泌される。

Wikipedia「エンドルフィン」より引用

別称「脳内麻薬」と言われる由縁から「快感ホルモン」とも呼ばれています。

脳の「視床下部」や「脳下垂体」も神経細胞で作られる。
アヘンから生成される薬物の「モルヒネ」と同じ脳の受容体(神経物質を受け取る物質)と結びつく。
その結果、「モルヒネ」と同等の「多幸感」を得ることができる。
元々は、怪我の激痛を抑えたり、追いかけられる恐怖を緩和したりなど、「外敵から逃げのびるため」に分泌されていた。
「α・β・γ(アルファ・ベータ・ガンマ)」の三種類があり、『βエンドルフィン』は苦痛を取り除くときに多く分泌される。
「ランナーズハイ」は長時間に及ぶ筋肉へのストレスや痛覚を緩和させるために『エンドルフィン』が多量に分泌された結果起こる。
「爽快感」や「達成感」、「陶酔感(多幸感)」はエンドルフィンによるもの。
「精神的感動」や「社会的安心感」などにも大きく関与している。

エンドルフィン の7つの機能と作用

1.多幸感が得られる

「報酬系(幸福感やエクスタシーを司る神経回路)」に多く分布しているため、『エンドルフィン』の幸福感は「報酬系」が刺激されることにより発生します。

また、「精神的感動」や「食欲、生存欲、本能」が満足することでも分泌されます。

2.強い「鎮痛作用」がある

『エンドルフィン』による鎮痛効果は「モルヒネ」の約6.5倍と言われています。

なお、出産時には『エンドルフィン』の血中濃度が高まり、通常の「2~6倍」分泌されます。

また、「かゆみ」を増強させる作用もあり、怪我をしたときに傷口がかゆくなる原因になることも。

3.リラックス効果を得られる

「ゆったりとした心地良さ」が『エンドルフィン』が分泌されているときの感覚です。

なので、エンドルフィンによる「快感」は「神経的興奮」による快感ではなく、むしろ「神経を落ち着かせる」作用による快感といえます。

また、「多幸感」を得て「神経を落ち着かせる」ことにより「肉体疲労」や「精神的ストレス」を緩和する効果もあります。

4.脳内にある「A10神経」を活性化させる

A10 細胞は「海馬」や「前頭葉」などの部位を刺激し、その結果、「記憶力」や「思考力」を高めることができます。

「A10神経」を抑制する『GABA』を抑制することで、『GABA』が抑制している『ドーパミン』の分泌を促進させる作用もあり、「社会的安心感」を高めて、恐怖や不安を和らげる効果も期待できます。

エンドルフィン の6つのメリット

  1. 安らぎや多幸感を得ることで、人生の満足感も上がる。
  2. 「肉体疲労」や「精神的ストレス」が緩和することで、高いリラックス効果が得られる。
  3. 『エンドルフィン』が増えることで『ドーパミン』の分泌も促される。その結果「やる気」や「行動力」を高めることができる。
  4. 「社会的安心感」が得られることで、「不安対策」や「不眠症予防」にもなる。
  5. 「海馬」や「前頭葉」を刺激する『A10神経』が『エンドルフィン』によって活性化されることによって「記憶力」や「思考力」が上昇する。
  6. 「脳内麻薬」と呼ばれているが、『エンドルフィン』は比較的すぐに分解されやすいので依存症にはならない。また、分子量が大きく、ゆっくり作用する。

エンドルフィン とドーパミン、セロトニンとの違い

エンドルフィン と ドーパミンの「快感」の違い

『エンドルフィン』と『ドーパミン』はどちらも同じ「快感」や「達成感による高揚感」を得ることができる脳内ホルモンです。

違いがあるとすれば以下の2点。

  • 『ドーパミン』は意欲や興奮などの「精神的快感」が得られる。
  • 『エンドルフィン』は癒しや快楽などの「肉体的快感」が得られる。

エンドルフィン と セロトニン のストレス耐性の違い

『エンドルフィン』と『セロトニン』はどちらも「ストレス耐性」を上げたり、「不安感」を軽減したり、「幸福感」を得たりすることができる脳内ホルモンです。

違いがあるとすれば以下の2点。

  • 『セロトニン』は「メンタル」を安定させ「精神的ストレス耐性」を上げる。
  • 『エンドルフィン』は強い「鎮痛作用」により「肉体的ストレス耐性」を上げる。

エンドルフィン を増やす5つの方法

  1. 心肺機能を高める運動
  2. 「報酬系」を満たす
  3. ゆったり入浴する
  4. 快感や感動を味わう
  5. 好物を食べる

①心肺機能を高める運動

ジョギングや少し早歩きのウォーキングなど。

肉体疲労による痛覚を抑える目的で『エンドルフィン』は分泌されるので、少し「きつい」と感じる運動を15分以上続けることで多く分泌させることができます。

②「報酬系」を満たす

『ドーパミン』を分泌させ「報酬系」を刺激することで、その影響で『エンドルフィン』も分泌させることもできます。

③ゆったり入浴する

「熱さ」による刺激でもエンドルフィンは分泌されます。

入浴時の「リラックス感」は『エンドルフィン』によるものといわれており、それによって肉体的な心地良さを得ることができます。

④快感や感動を味わう

『エンドルフィン』は、「精神的感動」や「快感」を得られる行為をすることでも分泌されます。

  • きれいな景色を見る
  • 好きな音楽を聴く
  • 美味しいものを食べる
  • マッサージしてもらう
  • 花やアロマなどのいい香りをかぐ
  • 性行為をする(ちなみに、男性の「賢者モード」による急速な落ち着きは『エンドルフィン』によるもの)
  • 家族や友人、ペットなどとスキンシップをはかる

⑤空腹時に好物を食べる

『エンドルフィン』は「食欲」が満たされているときにも分泌されるといわれています。

さらに、④の「好きなものを味わっているときの感動」も得ることで、相乗効果を得ることもできます。

また、「満足感」が大きいほどより多くエンドルフィンを分泌させることができるといわれています。

食材の中では、特に糖質や脂肪分の多い食材は『エンドルフィン』が多く分泌されやすいです。

お菓子や揚げ物が多くの人に好まれるのは『エンドルフィン』から得られる「多幸感」による影響が大きいといえます。

しかし、健康的ではないのでエンドルフィンを増やす目的があるからと言って暴食にならないように注意が必要です。

そこでおすすめなのが健康によいとされている「チョコレート」。

カカオに含まれる『フラボノイド』は抗酸化物質の『ポリフェノール』の一種で、血栓や炎症を予防する効果があり、血管や心臓病の予防にもなると言われています。

また、カカオに含まれる『テオブロミン』は『カフェイン』と同等の作用があり、一時的に脳を覚醒させ「集中力」を高めることができるので、「糖質」と「脂肪分」が含まれるエンドルフィンを増やす食べ物ではチョコレートがおすすめです。

エンドルフィン まとめ

「モルヒネ」と同じ受容体と結びつき、「モルヒネ」と同等の「多幸感」を得ることができる。ただし、「モルヒネ」とは違い、ゆっくり作用し作用し分解されるのも早いので「依存症」にはならない。
神経を落ち着かせる作用がある。「ゆったりとした心地良さ」が『エンドルフィン』分泌時の感覚。
強い「鎮痛作用」があり、「モルヒネ」の役6.5倍と言われている。また、出産や大けがしたときに多量に分泌される。
「ランナーズハイ」のときの「達成感」や「高揚感」によって得られる快感は『エンドルフィン』によるもの。
『エンドルフィン』が分泌されることで『ドーパミン』の分泌も促進される。
『ドーパミン』は「精神的快感」、『エンドルフィン』は「肉体的快感」が得られる。
『セロトニン』は「精神的ストレス耐性」を高め、『エンドルフィン』は「肉体的ストレス耐性」を高める。
『エンドルフィン』が『A10神経』を活性化させることで「海馬」や「前頭葉」が刺激され、「記憶力」や「思考力」を高めることができる。
五感を満たすことで得られる「精神的感動」や「食欲」や「性欲」などの「本能」を満たすことでも分泌される。
自分の好物であれば何でも分泌されるが、おすすめは「チョコレート」。抗酸化物質である『フラボノイド』が含まれており、心臓病などのさまざまな病気を防ぐことができる。

さて、いかがだったでしょうか!

五感を満たし、安らぎを得る。

「脳内麻薬」って言われるくらいだから、最初は「危ない物質かな?」って思っていましたが、全然そんなことはなくて、上手にバランスを取れるように脳はできているんですね。

みなさんもぜひ、『エンドルフィン』を積極的に出して、癒されまくりな生活を送ってみてくださいね!

それでは!

「脳内ホルモン」に関しては以下の記事もおすすめです。
>>【睡眠改善】睡眠ホルモン『 メラトニン 』の機能と効果
Qu

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