シングルタスク の効果と脳の仕組み【生産性を高める必須テクニック】

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シングルタスク の効果と脳の仕組み【生産性を高める必須テクニック】

今回は、「 シングルタスク 」 の効果と仕組みについてわかりやすく解説していきます。

具体的なテクニックを知りたい方は下記の記事がおすすめです。

シングルタスク の効果

シングルタスクとは、「ひとつのタスク(作業)のみに没頭して、一点集中で作業をこなすこと」です。

このテクニックは「脳が一度に注意を向けることができる総量には限りがあるため、一つのタスクに集中して取り組んだ方が生産性が高まる」という考え方がベースになっています。

ちなみに「脳の注意力を向けることができる総量」を、心理学では『注意資源(アテンショナル・リソース)』と呼ばれています。

同書によれば、アテンションとは要するに、作業記憶という資源をどこに向けるかのことである。

この資源は有限だ。日本語で「注意を払う」と言うし、英語でもpay attention toと言う。たとえばWebサービスやSNSをタダで使うとき、実際はアテンションというリソースを支払っているのだ。

だとすると、貴重な資源を支払っただけの対価を私たちは得ているのだろうか。

お金より時間より大事なリソース – 21 Lessons for the 21st Century by Yuval Noah Harariより引用

「シングルタスク」の有用性

「シングルタスク」は、マネジメントスキルなどのコンサルタントのデボラ・ザック著『SINGLE TASK 一点集中術 「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』により提唱されたテクニック。

ハーバード、スタンフォード、MITなどの膨大な研究データを網羅しており、脳科学の観点から、「一点集中」の方法を「タイム」誌などに取り上げられ世界的に話題となった。

シングルタスク の4つのメリット

メリット1:脳の情報処理スピードがマルチタスクよりも速く、作業のスピードが上がることでタスクの完了時間を短くさせることができる。
メリット2:脳への負荷が少なく、マルチタスクよりも長時間「集中力」が持続しやすい。
メリット3:「集中力」が持続することで「フロー」に入りやすくなり、脳の機能も高まる。
メリット4:『ワーキングメモリー』の効率が良くなることで、「記憶」の定着率も高くなる。

注意力が分散することによっておこる弊害

『ワーキングメモリー』の効率を高めるためにも「シングルタスク」は有効です。

一度に多くの情報が入ってくると注意力が分散して、脳の情報を処理するための器官である『ワーキングメモリー』に高い負荷がかかった状態になります。

言い換えると、脳は次から次に情報を処理しなければならない状態になっており、その結果エネルギーを大量に消費することになるのです。

さらには、脳疲労が蓄積し脳全体のパフォーマンスが下がることで、メンタルにも悪影響を及ぼすこともあります。

なので、「あれもこれもやらなくちゃ」というのはワーキングメモリーに負荷がかかるので、なるべく避けた方が良いです。

マルチタスク による弊害

本来、マルチタスクとは「断続的に複数のタスクを切り替えている」だけであり、脳が同時に複数の情報を処理しているわけではありません。

この脳の情報処理の仕方は、別名『タスク・スイッチング』と呼ばれています。

タスクスイッチングのデメリットは、タスクが切り替わるたびに集中力や注意力が分断されるため作業効率がどんどん落ちていくことです。

また、情報が入るたびに、脳が情報の優先度によって「定着しにくい細かな情報」を一次記憶の中から次々に削除していきます。

そして、同じタスクに戻った際に、また記憶の中から情報を引っ張り出すという無駄な作業を行わなければならなくなるため、低い集中力の状態から毎回情報を処理することになります。

なので、論理的な「思考の蓄積」と「高い集中力」が求められる知能労働においては、「マルチタスク」を避け「シングルタスク」に徹した方が、より高い成果を残すことができるといえるでしょう。

シングルタスク の仕組み まとめ

結論:一点集中することによってタスクの効率化を図ることができるテクニック

さて、いかがだったでしょうか?

確かに、あれもこれも気にしすぎて、結局何も終わらないなんてよくありますよね。

なんか何もかも食い散らかって中途半端な感じ(汗)

同時並行で色々こなすのは、良さそうに見えて実は非常に情報処理の効率が悪いことがわかりました。

脳機能の高さや質の求められる重要な作業ほど、中途半端にならないように、なおさらそれだけを集中してやる。

ぜひとも「シングルタスク」を心掛けていきたいですね!

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