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Assertion (アサーション)の効果と実践方法
今回は上手に自己主張するためのテクニック Assertion (アサーション)について解説していきます。
前回は、コミュニケーションにおける認識のずれ、「誤解」や「すれ違い」が起こる根本的な原因についてお話しました。
今回は、それを踏まえたうえで、さらに「相手に深く自分の意見を聞いてもらうにはどうしたらいいか?」について、具体的なテクニックをご紹介していきます。
自分の意思をしっかり相手に伝えられるようになれれば、人間関係のストレスもぐっと減るし嬉しいですね!
Assertion (アサーション)の効果と実践方法
一言でいえば、「相手を傷つけたり、不快にさせることなく、自分の主張(本心)を上手に相手に伝えるテクニック」のこと。
「アサーティブ・コミュニケーション」とは、Assertiveness(アサーティブネス)〔自分と相手を大切にする自己表現〕という意味の言葉から派生した言葉です。
この思想は、1960代以降の人権運動が活発だった頃のアメリカで発展してきました。
様々な人種や思想が集まるアメリカで、「いかに大衆に自己の意見を受け入れてもらえるか」といった思想のもと、数多くの人々の試行錯誤を経て発達していったコミュニケーション・テクニックとも言えます。
お互いの素直な気持ちや感情を大切にしながら、自分にも相手にも嘘をつかない。
また、どちらか一方の思想のみに偏ることもなく「平等な態度」で接すること。
相手を見下さず、また、自分を卑下することなく「自分と相手を尊重した態度」をとります。
たとえ上司や部下の関係であっても、どちらも特別扱いしないことが大切。
回りくどい遠回しな言い方や、感情的な言い方をせず「自分自身の言葉」で自分の意見や気持ちを素直に相手に伝える。
「コミュニケーションによって起こる不利益は、お互い自分自身にある」ということを自覚する。
そして、相手や自分のどちらかを一方的に攻めることをしない。
「相手も悪いし自分も悪い。それぞれの責任はそれぞれが負うべきである」という考え方をすることが大切。
例:×「また同じミスして、やる気ないの?」
アサーティブ
→「○○が~になっているよ。(事実)この間もだったよね?(事実)」
例:×「どうしてもっとちゃんとできないの?」
アサーティブ
→「難しいのはわかる(共感)けど、ミスが減るとみんな助かるし安心できるよ(正直な気持ち)」
例:×「絶対もう二度と同じミスをするな!」
アサーティブ
→「一旦自分の行動を見直して何が難しいか(具体的な要望)一緒に考えていきましょうか?(提案)」
例:×「次ミスしたらもう面倒見ないからね」
アサーティブ
→「もし次に、行動を見直しても上手くいかなかったら、別の仕事を任せることになるけどいいかい?(相手が想像しやすい代替案)」
…こうやってみると、ダメな例えめっちゃ嫌な上司だな(笑)
いかがでしたでしょうか?
言いたいことを我慢するのって、非常に苦しいし、現状も良くならない。
『アサーティブ・コミュニケーション』は、自分の言いたいことがお互い傷つくことなく言える「人を動かすコミュニケーション」における非常に強力なテクニックですので、ぜひお役立ててみてはいかがでしょうか。
このテクニックに出てくるキーワードは「共感」。
やはり人を動かすには、「共感」は欠かせない重要な要素なのでしょうか?
人の心に寄り添い、人の心をつかめる話ができる人間にぜひともなりたいものですね!
それでは!