【 動体視力も高まる?】 後頭葉の役割と鍛え方

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【 動体視力も高まる?】 後頭葉の役割と鍛え方

どうも! Kuです。今回は「視覚情報の処理」を司る「 後頭葉 」についてわかりやすく解説していきます。

〈記事の内容〉

  • 後頭葉の役割と鍛えるメリット
  • 後頭葉の損傷によって起こる障害
  • 後頭葉を鍛える最適なトレーニング方法

後頭葉 を鍛えるメリット

  • 観察力が高まる
  • 動体視力が高まる
  • 色彩判別力が身につく
  • イメージ記憶が身につく

「後頭葉」は視覚情報を分析する脳の器官です。

全体を見て、どこに何があるのかを見つけ出す能力や、色の判別など後頭葉が担っています。

また、脳内イメージの処理も行っており、視覚情報を記憶と照らし合わせて物を判別する働きもしています。

後頭葉 の機能と役割

後頭葉は視覚や色彩の認識をつかさどる機能を持っている。
網膜からの感覚刺激は視神経を通って視床の外側膝状体に入り、そこから大脳半球内部の視放線を通って後頭葉の一次視覚野に送られる。
視神経には途中に視交叉と呼ばれる神経の交叉部があり、そこで左右からくる視神経の半数は反対側に交叉し、残りは同側に向かう。
(中略)
ただし情報の内容は、どちらも全視野のうち反対側の半分(右視覚野へは視野の左半分、左へはその逆)となる。
Wikipedia「後頭葉」より引用

後頭葉には、視覚から入った情報を処理する「一次視覚野」と、視覚情報と空間的感覚やイメージ記憶とを結びつけて認識する「視覚連合野」があります。

視神経を通して伝えられた光の情報を処理して、人の顔や物の形状を認識する部位です。

マンガなどでよく見る後頭部に強い衝撃を受けると星のようなものが見えることがありますが、後頭葉が刺激されることによって光の点滅が映し出されるためです。

また、視覚情報は予測によって補完されることがあり、それが「誤認」や「錯覚」などを引き起こす原因になります。

〈視覚野〉

  • 視覚情報の分析と処理
  • 色彩の認識
  • イメージ(映像化)情報の形成

〈視覚連合野〉

  • 視覚情報と頭頂葉から送られてくる空間的情報を結びつける
  • 視覚的記憶の形成(物体の形状や色などの映像記憶)
  • 物体の形態の判別

後頭葉と頭頂葉との違い

どちらも「視覚」にかかわる情報を処理していますが、頭頂葉はどちらかというと「○○な感じ」というような感覚的な情報を処理しており、後頭葉は色、形状などはっきりとした映像の情報を処理しています。

  • 後頭葉:物の形や色を判別する
  • 頭頂葉:空間的な距離感や方向感覚を感じ取る

後頭葉 の損傷によって起こる障害

後頭葉の損傷によって起こる主な症状

  • 物や色の判別できなくなる
  • 字が読めなくなる
  • 絵や見取り図が書けなくなる
  • 物が歪んで見える、または視界の一部がみえなくなる

視覚失認

物体を認識できなくなる。(例:リンゴ自体は知っているし、言葉の意味は理解できるがリンゴの絵を見せられても何の絵かわからない、など)

失読症

字が読めなくなる(字の形が認識できない)。

アントン症候群

実際に見えていないにもかかわらず、まるで見えているかのように振る舞うという症状が出る。

後頭葉てんかん

光の点滅や光の玉が見えたり、視界の一部が見えなくなったりする。

顔貌(がんぼう)失認症

人の顔の輪郭はなんとなくぼんやり見えているが顔のパーツが認識できない。

相貌失認

よく知っているはずの顔が誰の顔なのか判別できなくなる(その人の声を聞けば誰であるかは判別できる)。

視野欠損

右後頭葉の損傷では左半分の視野が、左後頭葉の損傷では右半分の視野が見えなくなる。 また、どちらも損傷すると盲目状態になり失明した状態になる。

色彩失認

色が識別できず、色の分類ができない。

後頭葉 を鍛える方法

1位:読書

読書など「活字を目で追う動作」は「後頭葉」を鍛える効果的なトレーニングになります。

形をとらえる→形の記憶を引き出す→形の意味を分析する→見えているものがなんであるのか判別する

という後頭葉の能力をフルに使うことで、後頭葉が鍛えられていきます。

ポイントは「少し早め」を意識することです。

速度を上げることで、脳全体に負荷がかかるので物をとらえる能力をより鍛えることができます。

さらに、読」することで、側頭葉(聴覚)や頭頂葉(音声の意味の理解)などとの連携も必要になってくるため、脳内ネットワークを総合的に鍛える効果的なトレーニングにもなります。

2位:イラスト

脳内イメージを絵で表現したり、見えているものを観察して模写したりするのに後頭葉を働かせるため、後頭葉を鍛えるのに効果的です。

また、適切な色を選択したり、色のバランスを判断することにも後頭葉が使われるので、鍛えらることができます。

3位:写真記憶

「見た映像を脳内イメージで再現して記憶に焼き付ける」という動作は、後頭葉にある「視覚情報」と「イメージ記憶」とを結びつける働きをする「視覚連合野」を鍛えることができます。

また、見たものを脳内イメージとして形成するためには、何がどのような形状になっているか観察する必要があり、注意力も同時に鍛えられていきます。

〈後頭葉を鍛えるのに効果的とされるもの〉

  • 間違い探し、神経衰弱、絵柄当て
  • 写真記憶、速読、速めの音読、字幕映画、模写、塗り絵
  • 習字、日記、イメージを説明する、本を逆さにして読む、絵本の朗読・読み聞かせ
  • 迷路、輪投げ、トリックアート(錯視)など。

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>>【脳力UP】 記憶 の原理と物覚えを良くする6つのコツ
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