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ストーリーテリングのやり方
今回は、共感を呼んで相手を話に引き込む強力な会話のテクニック「 Story Telling ( ストーリーテリング )」について。
ストーリーテリングとは、事実やデータを並べて「説明」するのではなく、そのものの背景にある歴史や経緯、「物語」を語ること。
ビジネスにおいて『ストーリーテリング』とは「ストーリーを持たせる」という意味合いを持つ。
■「説明」と「ストーリーテリング」の相違点
ストーリーテリングの効果は主に4つあります。なかでも最大の効果は「自分の話に集中してくれるようになる」ことです。
次に、ストーリーテリングの目的についても見ていきましょう。
価値観(現在)、生い立ち(過去)、将来のビジョンと活動(未来)を語る。
「自分の歴史」や「理想」を知ってもらうことで、相手からの信頼を勝ち取ることができる。
誰と誰が、なぜどんな風に関わることになったのか? また、関わる必要があるのか?
人間関係の構築に至るまでの経緯を語り、「欠かせない存在であること」を相手に知ってもらう。
童話や伝記を読むようにな感じで、「事件」「体験」から「気づき」を相手に与える。
「~の経験があったから、今の理想的な現実がある」ということを相手に伝えることで、「ひょっとしたら私もこんな風になれるかも」と相手に夢を与える。
誤解や偏見の目で見られがちな事象の、「実は~です」という本質を知ってもらう。
「意外と○○なんだ!」と思わせられたら成功。
ストーリーテリングが効果を発揮する場面は、主に以下の3通りです。
聞き手にメリットを具体的にイメージさせたいとき。
「これをすることでどのような嬉しい変化が起こるのか?」を臨場感を持って伝えることができる。
相手の感情を動かして、紹介したものに対しての「モチベーション」や「エンゲージメント(愛着、思い入れ)」を上げたいとき。
聞き手の行動を促すことができる。
数多くのデータ(事実)を、ストーリーの中でつなげる。
そうすることによって、「データ同士の関連性」をも一度に伝えることができる。
さらに、「伝えたい情報」をストーリーの中で盛り上げることによって、「相手がどのデータが重要であるか」がわかりやすくなる。
また、データ同士がつながりを持つことで、記憶に残りやすくもなる。
「関連化」は記憶を保持する上で重要な要素でもある。
ストーリーテリングにおいて重要な要素は以下の7つです。この7つの要素をしっかりおさえることで、ストーリーテリングの効果を高められます。
ストーリーテリングを実践していくにあたって、特に重要なのが以下の9つあります。
ストーリーの核(一番伝えたい思いや教訓)を中心に話すことが大切。
『ストーリー・テリング』は、物事をただ時系列に並べて説明することではない。
人は、壮大なストーリーに惹かれるのではなく、「そのストーリーの中に自分と共通するものを見つけられる」から共感することができる。
その共通点に大小はなく些細なことでもいい。
ストーリーは常に「事実」に基づいたものでなければならない。
自身の中から出てきた実体験だからこそパワーがあり、より具体的な表現ができ、そこに「リアルさ」や「人間味」が出てくる。
数ある事実の中から「感情」を切り取って要約することが大切。
ただ事実を並べるだけではなく、惹き「どの部分のどの感情を切り取って使えば人の心をひき込むストーリーになるのか?」を試行錯誤する。
「現状の問題提起」から始め、人々の不満や問題点を解消するまでのストーリーを描くと効果的。
「ひょっとしたら私の今抱えている問題を解消してくれるかも」と思わせることで、聞き手の興味・関心を高めることができる。
『ストーリーテリング』が得意な有名人でパッと思いつくのが、起業家の「スティーブ・ジョブズ」も『ストーリーテリングの達人』として有名ですね。
伝説的な数々の演説を残してきています。
演説に関して、歴史で言うなら「アドルフ・ヒトラー」も演説で群衆を動かす、「ストーリー・テリング」の天才でした。
こうやって例を上げると、どれほど『ストーリー・テリング』が強力なテクニックなのかがわかりますね。
今度はストーリーテリングの内容の種類についても見ていきましょう。いわば話したい内容に合わせたストーリーテリングのテンプレートのことを指します。
「強敵」に立ち向かうストーリー。
《必要な要素》
「ドラマチックな変身」ストーリー。
《必要な要素》
ある日突然、何かを求め探す旅に出る「冒険」ストーリー。
《必要な要素》
冒険に出た者が、知識と経験を得て帰ってくる「成功者」のストーリー。
《必要な要素》
いわいるどん底から這い上がる「シンデレラ」ストーリー。
《必要な要素》
あえて「バッドエンド」で終わらせる「戒め(いましめ)」ストーリー。
《必要な要素》
笑をさそう「コメディ調」ストーリー。
《必要な要素》
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