会話のネタ集め の法則・後編【 会話の広げ方も解説 】
さて、「 会話のネタ集めの法則 」後編!
前回は、ネタ集めをする前の心構えとして、コミュニケーションの本質について書かせていただきました。
今回は、より具体的な「会話のネタの題材」を紹介していこうと思います。
会話の ネタ集め テーマの選び方
1、『共感を呼ぶテーマ』
ポイント!:「この人とは気が合うかも!」と思わせやすい話題を選ぶ。
話を盛り上げる為には、まずはお互いのテンションを合わせることが大切。
- ポジティブな話題→聞いていて楽しくなる話題:「最近ハマっていること」「好きなもの」「嬉しかった出来事」
- ネガティブな話題→「それ、わかる!」を言わせやすい話題:「心配事」「最近の悩み」「イライラした出来事」「健康の不安」「お金の事情」
2、『将来性を感じさせるテーマ』
これからの「続き」を感じさせる話題
「自分についてよく考えている」=「中身がある」と思わせられれば、相手から「話すことがない人」という印象を取り除くことができ、次から話しかけやすくなる。
- 自分が改善したい悩みや問題
- 将来の目標や課題
- やってみたいこと、憧れの生活について
3、『自分の内面をさらすテーマ』
自分を知ってもらい、信頼感を与える話題
「自分に内面をさらけ出してくれた」=「心を開いてくれた」という印象を相手に与えることができ、信頼度や好感度も上がりやすくなる。なにより「相手の緊張を取る」効果が大きく、相手の意見を引き出しやすくなる。
ただし、引くぐらいヘビー過ぎる話題はNG。あくまで「笑い話程度」にライトに話すことが大切。
- 自分の短所、コンプレックス
- 自分の失敗談
- 苦手なこと、嫌いなこと
- どうしても許せないこと、価値観
ネタ集め 状況に合わせた話題選び
「自己開示」編
自分を知ってもらい、信頼感を与える話題を選ぶ。
「人物像」「生活環境」がわかる話題
- 地元ネタ、出身地の名産や名所
- 休日の過ごし方、習慣にしていること
- 家族、親兄弟の面白エピソード
- 他の友人とのエピソード
- 小さいころや学生時代の思い出、よく遊んでいたこと
- 仕事、職場で最近起きた出来事
- 自分が現在住んでいるところの特徴
- 過去に住んでいたところの思い出
「好き嫌い」や「価値観」がわかる話題
- 好きな漫画、アニメ、ドラマ、映画、本などの好きなキャラやシーン、セリフ
- 好きなYouTuberや芸能人の好きなポイント
- 好きなアーティスト、音楽性
- 好きな食べ物、嫌いな食べ物、味の好み
- 最近ハマっていること
「考え方」がわかる話題
- 行ってみたいこと、やってみたいこと、憧れの生活について
- 最近困っていること
- 最近驚いたニュースや時事ネタ
「職場」編
幅広い年齢層が合わせられる話題を選ぶ。
- 季節あるある、今日の天気と感想
- 住んでいる場所と通勤方法
- 地元ネタ、学生の頃の様子
- 好きな食べ物、おススメの店
- 好きな音楽、アーティスト、どこが好きか
- 趣味、最近ハマっていること
- 最近観た映画のあらすじと感想
- 話題のニュースで驚いたこと、新しく発見したこと
「学校」編
「楽しい!」を共有できる話題を選ぶ。
- SNSで流行っているもの(Twitter、Instagram、facebook、TikTok)
- 使っているスマホの機種やおススメアプリ
- テレビ番組、好きな芸能人、好きなお笑い芸人(好きなポイント)
- 最近笑ったYouTubeのおすすめ動画
- 好きな食べ物、好きな音楽
- 最近観た映画、ドラマ、ゲーム、漫画、アニメ(好きなシーンやキャラ)
- 小さい頃の思い出、出身地
- お互いの持ち物(どこで手に入れたか、買った理由は?)
- 時事ニュース(驚いたこと、新しい発見)
- 血液型あるある
- お酒にまつわる話題、失敗談
- 休日の過ごし方
- 旅行したい場所と言ってみたい理由
「初対面時のタブーネタ」編
重い話題、もしくは敵意や不快な感情が伴う話題は避ける。
- 政治や宗教、社会問題に対する考え方
- 年齢、細かい家族事情、収入
- 容姿(ほめるのもNG )
- 過度な下ネタ
- 自慢、自虐ネタ
- 誰かの批判、悪口
「恋愛」編
最初はとにかく「明るくライトな話題」から始める。
『盛り上がるネタ』
一つでも「この人とは気が合うかも!」と思わせる話題を見つける。
- 食事の好み、芸能人の好み、おススメの飲食店
- 共通の趣味
- ペットの話
- 友人の話(悪口はNG)
- 出身地の話題、学生時代の話
- 今日の出来事とそれに対する感情
- 朝の習慣、寝る時間と起きる時間(生活スタイル)
- 持ち物(どこで買ったのか、買った理由は?)
『喜ばれる話題』
「あなたに興味がありますよ」「これからもあなたと関係を続けていきたいな」を感じさせる話題
- お互いの好みのタイプを聞き出す
- 最近ハマっていること、食べ物の好き嫌い
- 今日の服装(相手が女性の場合)
- 次の予定(次行く場所など)
- 行きたい場所、人生でやってみたいこと
初対面時のタブーネタ:恋愛の場合
相手が不快になりやすい話題は避けましょう。
- 過去の恋愛
- 細かい家族事情、年収
- 結婚観
- 誰かの悪口、ただの自慢話
話題の広げ方の基本
基本的には会話は「連想ゲーム」で話題を広げていきます。
会話の中から「キーワード」を拾い上げ、そこから連想される質問をする。話題を広げるコツはただ一つ。相手に「続き」を言わせることが大切です。
- 「興味を掘り下げる」姿勢を忘れない。
- 「Why」と「How」を徹底的に聞く。相手に「はい」か「いいえ」以外で喋らせる。
- 相手が知っていそう、関わっていそうな話題を選ぶ。
- 一言で終わらせないために、会話の中に「て、」や「で、」を入れて、2言以上で返事をする。「~が○○『で、』△△します」
- 会話がとぎれやすい「Not」な話題は「But」で切り返す。「~はしないですね。でも、○○はします」
- 相手が動画の映像でイメージできるように、ストーリーがわかるように話す。「いつ」「どんな場所で」「どのような場面で」「誰が何をした」のか。
- 相手の感情を引き出す質問をする。「楽しいのか?」「嬉しいのか?」「困ったのか?」「イライラしたのか?」
- 「共感」からの自己開示を心掛ける。「~って○○ですよね。僕も△△で~」
- 「だから自分はどう思うのか?」を話す。相手に自分の内面(感情や思考)を伝えるように意識する。
会話のタブー
「連想」や「続き」がない会話は相手は非常に返事しにくいため、これをすると会話が即終了します。
- 前後の会話に関係のない質問ばかりをする。
- 一言だけで返事をする。
- 「いや」「でも」などの否定語が多い。
- 「はい」か「いいえ」だけで終わらせる。
- 「状況説明」のみで終わらせ、自分の感想を話さない。
- 相手が全く知らないジャンルの話をひたすらする。
- お笑い要素のない、シリアスな自虐ネタ。
ネタ集め の 情報源
ポイントは、誰かの「会話」や「意見」に注目すること。
様々な人々の「考え方」や「価値観」に触れて、「それじゃあ自分はどう思うのか?」をはっきり見つけられる話題を探すことが大切。
- 「ソーシャルメディア」:YouTube、ニコ動、Twitter、Instagram、facebook
- 「Webメディア」:Twitterニューストレンド、LINEニュース、Yahoo!ニュース
- 「ネット掲示板」:5ch、トレンドまとめサイト
- 「マスメディア」:TV、ラジオ、雑誌、ワイドショー、バラエティー、音楽番組
- 「周囲の情報」:友人や家族との会話
- 「自分の情報」:最近の出来事、過去の経験談
- 「創作物」:映画、ドラマ、アニメ、マンガ、舞台
ネタ集め のための 習慣
毎朝、起きたら自分に以下の質問をする習慣を身につける。そうすることで、自然に「話題集めのアンテナ」を磨くことができます。
- 「最近ハマっていることは?」
- 「最近困ったことは?」
- 「これだけはどうしても許せないことは?」
- 「最近嬉しかった、もしくは楽しかったことは?」
- 「最近驚いたことは?」
- 「最近、なるほど! と思ったことは?」
- 「どんなことを聞かれたら、自分だったら嬉しいだろうか?」
会話の ネタ集め まとめ
- ネタ集めには「自分を知ってもらいたい!」「相手のことを知りたい!」という意識が必要不可欠。
- どんなことを話したら「この人とは気が合うかも!」と思ってもらえるだろうか?
- ネガティブな話題も、共感を得られるときには必要。
- 誰かの批判、悪口は、印象と信頼感を損なうのでNG。
- 相手に「続き」を言わせる話題を事前に調べておく。
- 「価値観」と「好き嫌い」がわかる話題は相手の感情も引き出しやすい。
- 「心を開く」話題を話すことで相手もしゃべりやすくなる。
- 「人となり」がわかるように話し、信頼感を上げることで、相手も自分のことを話しやすくなる。
- 話題集めは、誰かの「会話」や「意見」に注目し、「自分の考え」を見つけることが大切。
- どんな話題でも「自分の気持ち」を伝えることで、相手の意見を引き出しやすくなる。「それわかる!」と思わせられるかどうかが大切。
さて、いかがだったでしょうか?
ただやみくもにネタを集めるのではなく、「内面を引き出せるかどうか」が大切だということがわかり、ネタ集めの意識が少しは変わったんじゃないでしょうか?
「心をつなげる」話題を、ぜひとも探していきたいですね^^
それでは!
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