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どうも、Kuです! 今回は誰もが一度は耳にしたことがあるであろう「 承認欲求 」について解説していきます。
今回の記事は、以下の悩みを抱えている人におすすめの内容になっています。
『自己承認欲求』の強い人は自分自身に対する高い理想をもっており、それに近づけるために努力します。
よくいう「理想と現実とのギャップに苦しむ」という表現は、強い自己承認欲求の表れとも言えます。
また、「劣等感」は「自己承認欲求」が低いことが原因で起こります。
「ダイエット」や「筋トレ」は「自分の理想に近づきたい=自分自身を認められるようになりたい」という自己承認欲求を満たすために行う人も多いです。
まぁ、言い方は悪く聞こえるかもしれませんが、ようするに「自己満足」を求める衝動といったところでしょうか。
「他者と比較して自分がどういう存在であるのか」を意識しすぎる人は、『他者承認欲求』が強いといえます。
代表的な例でいうと、「優越感」というのは「他者承認欲求」が満たされたときに表れる感情です。
他には「地位」や「権力」、「名声」などを求める行為は、他者承認欲求によるものが多いです。(ただ、自己承認のために地位や名声を求める人も中にはいます)
今でこそ身分の差はほとんどなくなりましたが、長い人類史を見ると「貴族社会」や「階級制度」などの人間社会の構造を表す欲求ともいえます。
つまり、誰かと比べて勝った負けた、上か下かを気にするのが『上位承認』です。
ちなみに、相手より自分の方が優位と思わせる言動をとることを、よく「マウントをとる」といいますが、それは「上位承認」からくる行為です。
「過小評価されたくない」という感情は「対等承認」からきます。
「上に見られたい」というよりは「下に見られたくない」と思う欲求です。
自分の不幸な境遇を大げさに他者にいいふらす「不幸自慢」や「悲劇のヒロイン」もこのタイプといえます。
つまり、自分を卑下することで誰かの注目を惹きたいのです。
アリストテレスが提唱した人間の定義で、人間は「社会的動物」と表現されています。
その意味は文字通り、「人間は個人のみで存在することはほとんどなく、絶えず他者との関わりの中で生活しており、社会なくして個人の存在はありえない」という意味です。
ここで、「そんなことはない、一人でも生きていける」
と思った人は一旦よーく考えてみてください。
・・・などなど、まぁちょっと意地悪な言い方をしましたが(笑)
「社会に属さなくても私は生きていける!」と本当の意味で言える人は、ある日突然、無人島に何も持たずに裸で放り出されても、それでも何不自由なく幸せに暮らせると思える人ぐらいです。
人は文明社会の中で暮らしている限り、必ず誰かとなにかしらのつながりをもって生きています。
「社会」とは、人間が集団の力によって、より安全でより快適で、より長く生存し続けるためのシステム、生態系とも言えるのです。
その集団に属するためには、「個人の存在が周囲に認められ受け入れられること」がとても重要だったのです。
そして、その他者との関わりの中で「自分の存在を周囲に認めさせたい」という願望が生まれました。
「生存する」という目的を保つ上で、自給自足よりも他者との関わりをもった方が食料も手に入りやすいし、外敵から身を守れる確率も高まります。
なので、「承認欲求」は長い年月をかけて生存本能に結びついていった感情だといえそうです。
人が生まれてから一番最初に関わる人物は「親」、さらに正確に言えば「母親」です。
そして自我というのは1歳半~6歳までの間に形成、拡大(成長)されていきます。
この自我や人格、個人の精神構造が構築される最も大切な時期に、親との関わりが薄かったり(もしくはない)親から拒絶されたり、または「条件付きの承認」をベースに育てられた場合、承認欲求が強い子供に育つ傾向が強くなります。
「条件付きの承認」とは、後述しますが「○○したからえらい」というように、ある特定の条件を満たさなければ相手を受け入れないという接し方をすることです。
誰かを指導するときは、偉そうなことを言うようですが「罪を憎んで人を憎まず」の姿勢でいることが大切で、相手の人格や存在を否定するような叱り方は心に傷を残すだけで何の意味もありません。
もちろん、好ましくない言動や行動をした場合は叱る必要があります。
しかし、それは日頃から相手を「無条件で相手の存在を承認する姿勢」があればこそ相手の心に届くのです。
とまぁ、少し話が逸れましたが、「他者承認欲求」を肥大化させない子育てのコツはただ一つ
「こどもの感情や存在を無視や否定などせずにそのまま受け入れる」ことです。
しつけや教育をしたい場合は、相手の存在自体は承認した上で相手の心をいい方向に誘導することが大切です。
教育のテクニックについてはまた後日…
まとめると、幼少期における他者からの拒絶、特に親からの拒絶は子供の「承認欲求」を枯渇させ「飢餓状態」にさせます。
そして「承認欲求」が満たされないことで、承認欲求を満たすための行動を求めるようになるのです。
これはちょうど、のどが乾いたら水分をとりたくなるのと同じようなものです。
そこで、子供の承認欲求を飢餓状態にさせないために有効なテクニックは具体的に2つあります。
それは、「キャリブレーション」と「バックトラッキング」を活用した反応です。
1つ目の「キャリブレーション」とは「相手の心理状態を言語以外で認識すること」であり、そのために相手をよく観察します。
「キャリブレーション」を応用した反応の仕方として、子供の表情や態度、話し方からわかる「喜怒哀楽」に注目し、相手の心理状態をまずは受け入れます。
そのうえで相手の心理状態の「出どころ」を探る質問を相手に投げかけます。
そうすることで、相手は無意識に「あ、この人は自分のことをよく観てくれていて、しかも自分のことをよくわかろうとしてくれている」と感じとり、「承認されている」という安心感を得ることができるのです。
「他者から受け入れられていないかもしれない」という不安感が解消されることで「承認欲求」は軽減されていきます。
この接し方は、子育て以外にも有効です。
《キャリブレーションを応用した子供との接し方》
2つ目の「バックトラッキング」とはいわいる「オウム返し」のことであり、相手の言葉や反応をそっくりそのまま返すことで相手に「親近感」を抱かせ信頼させます。
「あなたの話にはとても関心がありますよ」ということを相手に簡単に示すことができるので、交渉事や対人関係を円滑にするためにとても有効であり、「信頼関係」を築く心理テクニックとして有名です。
「バックトラッキング」のやり方については過去に解説しております。
興味のある方は是非参考にしてみてください。
「他者承認欲求」を肥大化させない子育てとは、ようするに「親子の信頼関係」を築くことであり、自分の子供に「あなたがどんな人間であろうともあなたを信頼し受け入れていますよ」という「無条件の承認」を示すことが大切です。
それだけで子供の「承認欲求」に対する「飢え」を解消することができます。
「承認欲求」は自己否定や自信の低下、つまり「自己肯定感」の低下によっても強くなります。
「自己肯定感」とは言ってみれば「自己承認欲求」から由来するものであり、どちらも「自分自身の存在を受け入れられるかどうか?」が重要なのです。
自分自身を認められない=自己を肯定できない
→満たされない「自己承認欲求」を「他者欲求」で満たそうとする
→「他者から評価される」ことで自信の低さをカバーしようとする
→「他者承認欲求」が強くなる
SNSには「承認欲求」を簡単に満たすための仕組みが沢山あります。
いいねやシェアの数、コメントなど「他者からの反応」がはっきりと数値化されており、これほどわかりやすく「承認欲求」を満たすツールはありません。
「最初はただ単に自分の考えや出来事を世の中に発信していれば満足だったのに、いつの間にかいいねの数や称賛のコメントをもらうことが重要になってきている」という話をわりとよく聞きます。
これはSNSを通して「他者承認欲求」が肥大化してしまったわかりやすい例ともいえます。
「人への苦手意識」も「承認欲求」を強める原因になります。
「人への苦手意識」の多くは過去の恥ずかしい失敗や「劣等感」が原因であり、その自分を卑下する意識が増えるほどますます「承認欲求」も強くなっていきます。
つまり、「人目が気になる」というのは言わば「自分自身に満足していない」=「自己承認」が満たされていないことへの裏返しでもあるわけです。
そして、「こんな自分では満足できない。きっと他者から受け入れられない」という思い込みにより「自己承認」が満たされない状態が続くことで、結果的に「自己承認」の代わりに「他者承認」を求めるようになるのです。
まぁ、そもそも「この人に受け入れられなかったらどうしよう」という人の反応への不安感がまったくなかったとしたら、人への苦手意識なんて芽生えないですよね。
「自分に自信のない人ほど自分を大きく見せたがる」とよく言われますが、自己承認に対する飢えを他者承認によって満たそうとしているいい例です。
ここで、様々な承認欲求の特徴を見ていきましょう。
自分自身や、身の回りにいる人々がどれに当てはまりやすいか調べてみるのも面白いかもです。
「他人よりも優れていたい」と思うこと。
エリート志向の経営者などに多い。
自分の優位性をアピールして「周囲に認められたい」と思うこと。
動画配信者や芸能人に多い
「周囲と同じでありたい」と思うこと。
インスタグラマーやSNS中毒の人に多い
「他人から愛されたい、保護されていたい」と思うこと。
かまってちゃんやメンヘラに多い
前述した通り、他の生物も含めて、人間は他者との関わりをもった方が生存確率が上がります。
特に人間は集団で機能する「社会」というシステム、独自の生態系を持つので、「他者から承認されること」は生き残る上で特に重要です。
そのため、「承認欲求」は生存本能に深く結びつけられており、人間である以上「食欲」や「性欲」と同じくらい誰でも必ず持っている欲求なのです。
ただ、他の「欲」と同じで承認欲求にも個人差があり、精神状態などの状況によって程度の差があります。
つまり何を言いたいかというと、
という考え方をすることが大切です。
「承認欲求はダメなものだから頭の中から排除せねば!」と考えてしまうと過剰なストレスにもなります。
そして、「承認欲求があるなんて、自分はなんて恥ずかしい奴だ」と言うように自分の人格を否定してしまうことで「自己肯定感」を下げてしまう原因にもなります。
「周囲に認められたい」「受け入れられたい」と思うことは人間にとって誰でも持ち合わせている正しい感情です。
問題はその感情がどういった表れ方をするかのはずです。
「なぜ承認欲求をコントロールしたいのですか?」
人によって様々だと思います。
なので「承認欲求」をコントロールする方法を知るためにも、まず自分の内面と向き合い「自分がどうありたいのか?」をはっきりさせていく必要があります。
「承認欲求=悪ではない」と前述しましたが、それでは「承認欲求」があるメリットはなんでしょうか。
考えられるメリットは以下の3つです。
など、承認欲求をもとにした動機付けはたくさんあります。
「社会」などの集団、愛する家族や友人や恋人、もしくは自分自身が満足するために努力するという理由にいいも悪いもありません。
「承認欲求は一切ないが目標もやる気もない人」と「承認欲求が強い代わりに成果を粘り強く挙げられる人」のどちらになりたいでしょうか。
何度も言いますが「承認欲求=悪」ではありません。
大切なのは、「承認欲求」をどうとらえてどのように活用するかです。
「承認欲求」には前述したとおり様々なタイプがあり、人によってどの承認欲求が強く表れるのかが異なります。
そして、表れる「承認欲求」によって対策が微妙に変わってきます。
なので、「承認欲求」をうまくコントロールするためにも、自分は「いつ」「誰に対して」「どの種類」の承認欲求が出やすいのかを細かく知る必要があります。
例えば、「人目が気になりやすい人」の場合
「他者から受け入れられていない」という不安や焦りが「他者承認欲求」を強める原因になります。
なので、他者承認欲求を肥大化させないためには「自分を無条件で受け入れてくれる人」がいるコミュニティーの中に所属していることが大切です。
もし職場など「味方が一人もいない」と感じるようなコミュニティの中にいるのであれば、思い切って新しい環境に飛び込んでみるのもありです。
人生の中で、心の底から信頼できる「理解者」に出会えることは本当に稀かもしれません。
しかし、今まで生きてきた中で「自分の存在を受け入れてくれた人」は少なからずいたはずです。
そういう人たちの顔を思い浮かべるだけでも「承認欲求」は満たすことができます。
「あ、今なんか人からの称賛に飢えてるな」と感じたら、一度試してみてください。
きっと心が軽くなっていくのを感じるはずです。
「他人の評価を気にする必要はない。私はとっくに受け入れられている」と思うことが「承認欲求」を飢えさせないためには大切です。
「他者承認」の意識から「自己承認」の意識にシフトさせる方法として有効なのが「セルフトーク」です。
「セルフトーク」とはいわゆる「自分への語りかけ」のことです。
自分に言い聞かせるという行為をするので「自己暗示」もセルフトークの一種といえます。
物事を別の視点からとらえて意識を最善の方向に変えることを「リフレーミング」といいますが、つまり、セルフトークによってリフレーミングを行うということです。
ここでもう一度「他者承認欲求」と「自己承認欲求」との違いを見ておきましょう。
つまり「この人から認められたい」という想いが沸き上がったとき、代わりに「自分の理想の状態は何だろうか?」と考えるようにします。
他に言い換えれば「自分自身はどうありたいと感じているのだろう?」と考えることが有効です。
たとえば、スポーツの試合や他社でのプレゼンなどミスが許されない場面、「なぜミスが許せないのか」を考えたとき
など。
ようは意識が「内」に向くか「外」に向くかの違いです。
他者からの評価や人目が気になったときは、とにかく一歩引いて「自分は自分のことをどう思うだろう?」と考えるようにしてみてください。
まったく異なる衝動が心の内側に表れるはずです。
「他者承認欲求」を強めないためにも、強める原因のひとつである「他者からの拒絶」に強くなる必要があります。
そのためには、
が有効です。
批判されるのには少なからず理由が存在します。
しかし、必ずしも批判される側が100%悪いというわけではなく、批判する側にも問題がある場合も多いです。
そこで、批判を正しく受け取るためには、何が本質的な問題で、どうすればいいのかを正しく把握し理解する必要があります。
そのためにも「自己承認欲求」が満たされている必要があるのです。
批判を受けたとき「自己承認欲求」が低く「他者承認欲求」が強い状態、つまり「他人からの評価」ばかりを気にしている状態でいると、誤魔化したり、自暴自棄になったり、逆上したりする可能性が高まります。
つまり、「他者承認欲求」が強い状態だと、批判に対してネガティブな結果をもたらす可能性が高くなるのです。
と考えます。
上記の考え方はいずれも「他者基準の否定」「自己の存在の肯定」に意識を向けています。
つまり、「他者承認」から「自己承認」へのシフトがここでも有効ということです。
そうすることで問題に真摯に向き合うことができるようになるはずです。
「他者承認欲求」は刺激されれば刺激されるほどさらに強くなり、尽きることがありません。
なので、他者ではなく「ここまで承認できたら自分は満足」という「自分主体」の基準値を決めておく必要があります。
ようは「満足の基準」を作り「自己満足」に対して肯定的になるということです。
《自己満足の例》
など。
人間にはそれぞれの生き方や価値観があります。
その中で自分のことを100%全員に受け入れられることは不可能で、必ず自分のことを評価してくれない人も現れます。
他人の評価に一喜一憂しないためにも「自己評価のルール」を決めておくことが大切です。
「他者承認欲求」は、「自己承認欲求」が満たされないことが原因でも強くなります。
「自分自身に満足できない」という「自己承認欲求」の飢えを、他者からの称賛を受けることで解消しようとする心理が働くからです。
つまり他者から褒められることで「私はきっと大丈夫。だってみんなが褒めてくれるから」と思いたいのです。
「自己承認欲求」が満たされない場合、以下の原因が考えられます。
「自己承認欲求」は「自己肯定感」と「自己効力感」を高めることで満たすことができます。
そのために、「自分ができること」や「自分の強み」を正しく把握しておくことが有効です。
それぞれの違いは以下の通り。
《承認欲求が強くなる原因》
《承認欲求が強い人の特徴》
《承認欲求をコントロールする方法》