スポンサーリンク

【生き方】「 哲学 」から考える『人生の意義』

夕日の中の猫 【生き方】「 哲学 」から考える『人生の意義』 人生論・偉人の名言
哲学で考える人生の意義
この記事は約12分で読めます。
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

【生き方】「 哲学 」から考える『人生の意義』

前回からの続き。今回は 哲学 から「人生の意義」を考察していきます。

どうも! Kuです。

さて今回で「生きる意味を考察する」シリーズは最終回。

最後は『哲学』における見解を見ていきましょう。

◆この記事でわかること

  • 積極的ニヒリズム
  • 功利主義
  • 実存主義
  • 実際主義

哲学 における見解

《積極的ニヒリズム(虚無主義)》の 哲学

『ニヒリズム』の代表的な哲学者としてはフリードリヒ・ニーチェ(1844~1900年)が有名。

ニーチェ以前のニヒリズムは、絶対的な価値といった言い方は使いません。どちらかと言うと、肯定的なものや華やかなものを求めず、虚無主義的な、あるいは斜に構えて否定的なというイメージが強く、特別な形で定義付けられてはいませんでした。それに彼は定義付けを行い、「絶対的な価値がなくなること」をニヒリズムと呼んだのです。

哲学者ニーチェが「道徳を最も嫌った」論理的理由 より引用

『ニヒリズム(虚無主義)』とは「世の中にありふれて存在する真理(絶対的に正しいこと)や価値観を否定する考え方」のことを言います。

つまり「絶対的にただしいことなんてこの世にはない」と説いた考え方。

余談ですが、「絶対は絶対にない」という考え方を持っていたといわれている戦国武将の織田信長も『ニヒリズム』の持ち主だったといえそうです。

『ニヒリズム』では、世の中すべての物事は「虚無」であり、この世の真理、信仰は人間が作った勝手な解釈だと考えます。

  • 人生に普遍的な「意味」を考えるからわからなくなる。それは自分以外の「何か」に意味を見いだそうとしているからである
  • 誰かが作った価値観ではなくて、「自分が望む価値」をそれぞれ追い求めて生きる必要がある
  • 「人生の意味」は「探すもの」ではなくて、自ら価値を「創り出すもの」
  • 「生きる意味がわからない」と言っているのは「自分で自分の人生の価値を決められていない」だけ
  • たとえ世界や他の人にとって意味のないものでも、自分にとって価値を見いだせればそこに「意味」が生まれる

ニーチェは従来の『ニヒリズム』の概要である「意味がないから考えても無駄だよね」と説いているわけではありません。

ニーチェが提唱した『積極的ニヒリズム』とは「既存の価値観を虚無とし、新しい価値観を自ら見い出し生きていく」という意味です。

また、ニーチェは「人生をどう評価するかはただの解釈の問題であり、世界がどうあるかは関係ない」とも述べています。

つまり「意味は誰かから与えられるものではない。意味がないなら、じゃあ自分で価値あるものにしていけばいいんじゃない?」と言いたいわけです。

なんだかパンクな感じですね。ニーチェ先生、かっこいいです。

《功利主義(こうりしゅぎ)》の 哲学

『功利主義』は歴史が長く、古くはアリストテレス(紀元前384~322年)の時代まで遡ると言われています。

その考え方を体系化し、世に広めるきっかけを作ったのはイギリスの哲学者「ジェレミ・ベンサム」(1748~1832年)と言われています。

ベンサムの功利主義は、古典的功利主義とも呼ばれ、個人の効用を総て足し合わせたものを最大化することを重視するものであり、総和主義とも呼ばれる。「最大多数の最大幸福」[3]と呼ばれることもあるが、正確には「最大幸福」である。この立場は現在でも強い支持があるが、一方で、さまざまな批判的立場もある。

功利主義 – Wikipedia より引用

「万人の利益となること」をよしとし、「社会全体の幸福」を重視するという発想を持つことが『功利主義』の基本的な考え方です。

〈功利主義の4つの特徴〉

1.『帰結主義』

行為だけでなく、その行為をすることで生じる「結果」をも「道徳(善か悪か)」的に判断すること。

つまり「やってることが正しくても、それによって誰かが不幸になるなら善ではないよね」という考え方です。

2.『幸福主義』

「倫理(道徳・人としての正しい行動)」の最大の目的は「幸福を得るためにある」という思想のこと。

つまり「善い行いをするのは人々を幸せにするために行う」ということです。

3.『最大多数の最大幸福』

1人ではなく、全体の幸福を考えること。

つまり「One for All(ひとりはすべてのために)」的な考え方と言えます。

4.『公平性』

全体の利益を考える際、1人1人の価値に優劣をつけることはなく、「1人はみな平等に1つの価値」として捉えること。

「身内だから3人分、大統領だから10人分の価値とはならない」ということです。

『功利主義』を考える例としては「トロッコ問題」が超有名。

5人が線路上で動けない状態にあり、そこにトロッコが向かっていると想像してほしい。あなたはポイントを切り替えてトロッコを側線に引き込み、その5人の命を救う、という方法を選択できる。ただしその場合は、切り替えた側線上で1人がトロッコにひかれてしまう。

人間の倫理は非理性的か:「トロッコ問題」が示すパラドックス | WIRED.jp より引用

《実存主義(じつぞんしゅぎ)》の 哲学

『実存主義』を世に多く広めたことで有名な人物は、フランスの哲学者「ジャン=ポール・サルトル」(1905~1980年)です。

33歳の著作「嘔吐」では、人間を非合理的存在としてとらえ、不安や絶望の中に主体的存在を探った。これは、存在は本質に先行するものと考える思想で、「実存主義」と呼んだ。(中略)

人間は、すべて自分の自由な意思で行動しているため、その結果に対する責任を負わなければならないと主張。これを「人間は自由の刑に処せられている」とも表現した。

30の名言とエピソードで知る哲学者サルトル[英語と和訳] | 名言倶楽部

より引用

『実存主義』とは、

「本質(その存在が成り立つ性質)の価値は後付けであり、まずは実在が先にある」という考え方です。

よくあるたとえとしては、「神様が人間を創造したのではなく、まず人という『一個体』として存在し、それをいつしか『人間』と呼ぶようになった」ということです。

簡単に言えば「目に見えない精神的なもの」ではなく「はっきり認識できる現実に存在するもの」を中心に物事をとらえるということです。

もっといえば、「意味がある。だから存在している」ではなく

「存在している。その意味はきっとこうだ(ただの解釈)」と考えるのが『実在主義』。

つまり、少し乱暴な言い方ですが、実在するすべての物事の存在意味は「後付け」であり、そこに絶対はなく、個々人の自由な発想によっていくらでも解釈できるということです。

また、サルトルの『実存主義』は「生きる意味を世界とのかかわりの中で決める」という考え方です。

「世界がこういう状態だからこうする」ではなく「自分だからこうする」という「個人の自由意志」を尊重しています。

サルトルが遺した有名な言葉に「人間は自由という刑に処せられている」というものがある。

自由に生きることは他者へ影響を与えるものであり、それに対して責任をもつ必要があるという意味の言葉だ。

実存主義の申し子・サルトルの名言から考える “自由とは何か”:「人間の運命は人間の手中にある」 – U-NOTE[ユーノート] – 仕事を楽しく、毎日をかっこ良く。 – より引用

余談だが、論破力・生物史上最強と名高い2Ch創設者ひろゆき氏の必殺フレーズ

「それってあなたの感想ですよね?」「事実を述べただけですよ?」は、一切の推測や個人的な価値観を排した『実存主義』的アプローチと言えよう(かもしれない…笑)。

《プラグマティズム(実際主義)》の 哲学

『プラグマティズム』とは日本語で「実用主義」「道具主義」「実際主義」と訳され、「非実用的な思想の探求よりも、実践的で有用的な理解の方が重要」という考え方をします。

簡単に言うと「スピリチュアル(精神論)」よりも「エビデンス(科学的根拠)」を重視する考え方とも言えます。

この考え方は19世紀後半(1870年代以降)のアメリカで形成され、20世紀初頭のアメリカの思想の主流となりました。

『プラグマティズム』を世に広めた有名な人物は、アメリカの哲学者「ウィリアム・ジェームズ」(1842~1910年)です。

ウィリアムは、1875年にアメリカで初めて「心理学の講義」を行い、心理学の研究所を設立した人物であり「心理学の父」と呼ばれています。

また、心理学研究所と並行してハーバード大学で哲学の教授としても務めていました。

ウィリアム・ジェームズの有名な名言に

「私たちは幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ」

「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」

という言葉があります。

まあ、要するに「人生をより良くするのはすべて自分の行動次第」ということです。

また、ウィリアムは「人間が『生きる意味』を考えだすのは、なにか大きな壁にぶつかったときであり人生が順調なときには『生きる意味はあるのか?』とは考えない」とも述べています。

つまり、「人生が順調であれば生きる意味なんか考える必要が無くなる」
「人生の意味なんか考える前に、人生をより良くする行動をしてみれば?」
と言いたいわけです。

 

超ドライ。まさに「実用性重視」と言った感じ。

でも、「人生は自分次第」。

まさにその通りだなと感じました。

哲学 まとめ

結論:人生の価値や意味を決めるのはすべて自分次第。そこに絶対はなく、意味はすべて個々人の自由な発想によって後付けされるものである。
  • 『積極的ニヒリズム』とは、「この世に絶対なものなど存在しない」という思想をもとに「人生の価値は自分で創り出す」という考え方をすること。「世界に意味を求めるのではなくて、価値は自ら見いだすもの」という考え方。ニーチェが有名。
  • 『功利主義(こうりしゅぎ)』とは、「万人の利益を優先して社会全体の幸福を考える」ことを重視した考え方。「社会や世の中のためにできることをする」ことに人生の意義を見い出す。ジェレミ・ベンサムが有名。
  • 『実存主義』とは、「意味があるから存在しているのではなくて、存在が先にあって意味はただの解釈」という考え方のこと。「生きる意味を世界とのかかわりの中(どう存在していくか)で見つけていく」という思想。サルトルが有名。
  • 『プラグマティズム(実際主義)』とは、「非実用的な精神論じゃなく、実際に人生に有用な行動をする」ことを重視した考え方のこと。「人生に意味を探すのではなく、人生をより良くするにはどうしたらいいか考えた方が実用的だよね?」という考え方。『プラグマティズム』の思想を広めた人物としては、アメリカ初の心理学研究所を設立した哲学者ウィリアム・ジェームズが有名。

【人生の三本柱を決める】

哲学

さて、ここからは筆者のKuの見解です。

読み飛ばしていただいても構いません^^

読んでいただいた方には、なにかしらの参考になれれば幸いです。

考え方としては初回の記事で紹介した『価値実現』に近い考え方です。

《人生の三本柱》

  1. 人生を生き続ける目的(体験価値)(感動と経験)
  2. 人生で一番大切にしたいもの(態度価値)(精神活動)
  3. 人生の中でやり遂げたいこと(創造価値)(理想の暮らし)

1.《生きる目的を決める》(体験価値)

「人は何のために生きるのでしょうか?」

いきなり難解な質問ですね。

「人が生きる目的」それは「感動するため」にあると筆者は考えます。

もっと別の言い方をするなら「五感を満たすこと」が「生きる目的」になるんじゃないかなと思います。

すべての喜びは「感動」であり、笑うことも、おいしいものを食べることも、美しい景色を見ることも、いい香りに癒されるのも、好きな人と出会うことも、人と触れ合う心地良さもすべて「感動」です。

せっかく人として「豊かな感情」と「感動を味わえる五感」を持って生まれてきたのだから、人生を「感動」で満たさないなんてもったいない。

人生の最期まで「感動を味わい尽くす」。

それが筆者の生きる目的です。

2.《一番大事なものを決める》(態度価値)

さて、「生きる目的」は決まりました。

でも、それだけじゃなんか人生にハリが全然ない。

実際、筆者は「生きる目的」は19歳のときに見いだすことができましたが、その後の数年間は何の目標もなくただ毎日を過ごしていました。

興味や目標がコロコロ変わり、何をやっても中途半端。

そんな暮らしを何年間も。

今思うと、この数年間はすごくもったいなく感じます。

だらだら無駄に過ごしてしまった原因は非常にシンプル。

それは「人生の中で一番大事なものはなんなのか?」を考えていなかったことにあります。

「あれも、これも」じゃなくて、本当に重要な「一番」を決める。

それは「見つける」のではなくて、自ら選び「決める」ことが大切です。

「これがなければ俺の人生じゃない」と言えるものを決めること。

それだけで「行動の質」ががらりと変わります。

言わば「人生で一番大切なもの」を決めることは「生き方」、つまり「行動の核」を決めることです。

筆者の場合、人生で一番大切な活動は「芸術」です。

もっといえば「創造すること」が何より大切だと思って生きています。

ブログを書いたり、曲を作ったり、旅行で美しい景色の写真を撮ったり。

「知的財産を創造し続けること」が、筆者の「生き方」、「人生の行動の核」です。

3.《人生でやり遂げたいことを決める》(創造価値・使命感)

さて、三本目の柱は「死ぬまでにやり遂げたいことを決める」ことです。

「理想の暮らし」を考え実現させていくのも「やり遂げたいこと」に含まれます。

これは日々増えていきますし、「一番大事なもの」さえブレなければ、途中で変わるのも全然ありだと考えています。

見出しに「使命感」と書きましたが、そんなに重苦しく厳格なものではなくいいです。

単純に「自分のできることで、なにか世の中に発信できることはないか?」を考えられれば大丈夫です。

これは別に「誰かのために生きる」ということではなくて、あくまでも

「自分がやりたいと思える活動をしていく中で、他の人にもなにかポジティブな影響を与えられたらいいよね」 ぐらいでいいと思います。

そのためには、まずは「やりたいこと」を決めることが大切です。

そこから、身の回りの人々や世の中にポジティブな影響を与えられそうな行動の選択肢を増やしていく。

YouTuberとか芸能人の生き方がまさにこれに当てはまる生き方をしているんじゃないかなと思います。

本人は、ただひたすら自分のやりたいことや理想を追い求めて生きている。

そして、活動していく中で「自分が世界から求められていること」や「自分の価値」を見つけ出し、世の中の人々を楽しませたり、感動させたりする。

これは、「意味や価値は自分で決める」というニーチェの哲学にも近い考え方かもしれません。

人生の意義 まとめ

生きる意味を考えてもなかなか見つけられないのは、「生きる目的」「一番大切な活動」「やり遂げたいこと」この3つを一緒にするからだと思います。

3ついっぺんに見つけ出そうとするから混乱する。

ですが、自分の人生を振り返り、今の自分の「価値観」を見つめひとつひとつ考えていけば必ず見つけられます。

それは別に、人に尊敬されるようなすごいことだけじゃなくて「自分なりの答え」を見つけていけばいいのです。

「生きることに絶対はない。だから自ら選び決めていく」

筆者のKuは、この「人生の三本柱」を決めてから

だいぶ生きるのが楽になりました^^

もし、今人生に生き詰まっている方がいらっしゃるのであれば、一度ぜひ参考にしてみてください。

それでは!

「生きる意義」に関しては以下の記事もおすすめです。
>>【 目標設定 】やりたいことが見えてくる 情熱 の正体と見つけ方

コメント

スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました