【 心理学 】「パーソナルスペース」「心理的リアクタンス」
今回から、「手軽に使える 心理学 シリーズ」をやっていきます!
人の悩みのほとんどは「対人関係」に関わる悩みだと言われています。
心理学に興味を持つ方は「人の気持ちに気づけたら、もっと生きやすいのにな…」と思うことが実際に多いのではないでしょうか?
そこでここでは、よく使われていて、しかもややこしくない心理テクニックや法則などを紹介していきます。
心理学は、生活の改善だけではなく原理そのものを知るだけでもとても面白いと思うので、ぜひご一読ください。
そもそも 心理学 って何?
実験や観察により、見つけられた心の法則は『基礎心理学』と呼ばれています。
一方、『基礎心理学』を基に、実際の問題に役立てられた知識や技術を研究した『応用心理学』と呼ばれる分野もあります。
関連記事:基礎心理学の種類と要点【全18種類をわかりやすく解説】
〈 基礎 心理学 〉
- 社会心理学
- 認知心理学
- 人格心理学
- 発達心理学
など
〈 応用 心理学 〉
- 臨床心理学
- 教育心理学
- 産業心理学
- 犯罪心理学
など
日常の 心理学
1:「電車で端に座りたがる」
✓キーワード『パーソナルスペース』
他人に入られると不快に感じる距離のこと。
相手との関係性や、気質、性別により範囲が変わる。
- 恋人や家族など、親しい人ほどパーソナルスペースに入られても不快になりにくい。
- 赤の他人がパーソナルスペースに入ると警戒心や恐怖を感じる。
- 内向的な人は、外交的な人より広い。
- 女性よりも、男性の方が広い。
- 狭い空間で議論すると、男性は攻撃的に、女性は友好的になりやすい。
☆テクニック「さり気なく入る」
「パーソナルスペースに入れる=親しい人」であり、パーソナルスペースに入る機会を増やすと、「相手は親しい人」という錯覚を起こし親しくなりやすくなります。
ただし、相手がちょっとでも嫌がっている場合、警戒心を強めて逆に嫌われやすくなってしまうので、さり気なく横から入ることが大切。
さり気なく入っても避けられるようであれば、残念ながら脈なしと思ってもいいでしょう。
男は特にパーソナルスペースに入られると警戒心を感じやすいので、親しくないうちはぐいぐい入らない方が懸命。パーソナルスペースに入っても、相手がむしろ友好的であれば脈ありと思ってもいいので、積極的にいくといいでしょう。
2:「『残りわずか』を買ってしまう」
√キーワード『心理的リアクタンス』
行動や態度の自由が奪われそうなとき、その自由を取り戻そうとして抵抗したくなる心の動きのこと。
何かを失いそうになると、もう自分の自由にできないと思う反動で、急にその対象への価値が高まり、魅力的に見える心理現象を引き起こします。
☆テクニック「最後の1点」
「ひょっとしたらもう買えないかも」と思わせることで、買う、買わないの選択の自由を奪い、相手に心理的リアクタンスを起こさせるテクニック。
「残りわずか=希少価値のあるもの」、という認識になり、その買い物に対する満足感や優越感が高まります。
有名な実用例を挙げると、大手通販サイト「Amazon」でも使われているテクニックでもあります。
利用者は1度は「残り〇〇点、ご購入はお早めに」という文句を見たことあるのではないでしょうか。
これは心理的リアクタンスを起こし、希少価値を感じさせることで買う決断を促しているわけです。
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