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【世界の心理学・保存版】人間心理の裏側を解明!知っておくべき心理効果・心理法則219

心理効果 心理法則 バイアス 誤謬 一覧 Quブログ 心理法則&心理テクニック
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本文書は、「【世界の心理学・保存版】人間心理の裏側を解明!知っておくべき心理効果・法則219」と題されており、心理効果に関する219の法則を解説しています。 【世界の心理学⑩】この世の心理効果&心理法則まとめてみた【全219種】

どうもQuです。今回は「心理効果&心理法則一覧」について解説していきます。

「なぜこのテーマを書こうと思ったのか?」

以前「心理効果」に関する記事を複数に分けて書いていたが、個人的にも心理効果を網羅した記事があれば便利だと感じたから。

◆この記事でわかること

  • 心理効果&心理法則の種類と概要

◇こんな方におすすめ

  • 心理効果&心理法則に興味がある方
  • 使えそうな心理効果&心理法則を探している方
関連カテゴリー:心理法則&心理テクニック
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心理効果とは?

まずは心理効果の定義について明確にしていきましょう。

心理効果(しんりこうか)とは、心理がもたらす、様々な実際的・具体的な効果・影響のこと。

Wikipedia「心理効果」より引用

心理効果とは、一言でいえば「何らかの影響によって、認知や感情、無意識下の行動の変化がもたらされる現象」のこと。

もっとわかりやすく言えば、「原因・刺激(心理トリガー)→思考・認知への影響→行動・状態変化」というプロセスが起こる心理現象のことです。

心理効果は人間の行動や思考に影響を与える様々な現象を説明するものであり、医療、福祉、スポーツ、教育、交通、建築、広告など、多岐にわたる分野で心理効果が研究され、応用されています

※「認知」とは:心理学において、人が外部からの情報(知覚)を「認識」「解釈」「記憶」「思考」などの、様々な心的な活動を指す。
つまり、人間がどのように情報を処理し、世界を理解していくかという、脳の高次機能の仕組みのこと。

心理効果・心理法則・認知バイアス一覧

心理効果 心理法則

それでは、様々な心理法則を見ていきましょう。

調べてみたら、今んところ166種類ありました。
(う~ん、数の暴力!もしかしたら今後増えるかも?笑)
NEW‼→新たに53種増えました(´▽`*)はははは

ないやつあったらぜひコメントで教えて!

とにかく、箇条書きで概要だけをどんどん書いていくので、何か興味のある効果があれば自分で深く調べて使ってみてくださいb

心理効果っておもしろい。

「認知(解釈)」に関わる心理効果・心理法則

人間が情報を処理し、解釈する際に生じる、心理的影響に関する法則。

「認知バイアス(判断・推論)」に関わる心理効果・心理法則

認知バイアス=認知の際に生じる思い込みや思考の偏りのこと。

「心理操作(対人関係)」に関わる心理効果・心理法則

他者や集団、社会的な状況が個人の心理や行動に与える影響に関する心理法則。

「印象操作(記憶)」に関わる心理効果・心理法則

情報の記憶や学習のプロセス、印象に関わる心理法則。

「感覚」に関わる心理効果・心理法則

五感を通して情報を受け取り、認識するプロセスに影響を及ぼす心理法則。

【心理効果・心理法則一覧】

↓なんか「ポケモン図鑑」みたいw

  1. アイヒマン実験
  2. アウトグループ・ホモジニティ効果(外集団同質性効果)
  3. 圧縮効果
  4. アドバイス・シーキング
  5. 後知恵バイアス
  6. アナログマーキング
  7. アフォーダンス理論
  8. アノミー理論
  9. アンダーマイニング効果
  10. アンダードック効果
  11. アンカリング効果
  12. アンチクライマックス法
  13. アンビバレント・ステレオタイプ
  14. イエス誘導法
  15. 一貫性の法則
  16. イノキュレーション理論
  17. イマジネーション膨張
  18. インパクトバイアス
  19. インフルエンス理論
  20. ウィンザー効果(口コミ効果)
  21. ヴェブレン効果(顕示的消費)
  22. ウェルテル効果
  23. 影響力バイアス
  24. 笑顔効果
  25. エスカレーター効果
  26. エリクソンの心理社会的発達理論
  27. オーストリッチ効果
  28. おとり効果
  29. オノマトペ効果
  30. 回顧の誤謬(ごびゅう)
  31. 確実性効果
  32. 確証バイアス
  33. カリギュラ効果
  34. カッチサー効果
  35. 片面提示(マム効果)
  36. 学生症候群
  37. カラーバス効果
  38. カクテルパーティ効果
  39. 基準率の無視
  40. 希少性の原理
  41. 機能性固着
  42. 気分一致効果
  43. 基本的な帰属エラー
  44. ギャンブラー錯誤
  45. 区別バイアス
  46. クライマックス法
  47. クレショフ効果
  48. クラスター効果
  49. クローズドクエスチョン
  50. 計画錯誤
  51. ゲイン・ロス効果
  52. ゲーム理論
  53. 権威バイアス
  54. 現状維持バイアス
  55. 現在バイアス(現在志向バイアス)
  56. 権威バイアス
  57. 行為者・観察者バイアス
  58. 貢献度の過大視
  59. 誤帰属バイアス
  60. 孤立効果(レストルフ効果)
  61. ゴルディロックス効果(松竹梅の法則)
  62. ゴーレム効果
  63. コントラスト効果
  64. コンコルド効果
  65. サードパーソン効果
  66. サイレントフォーカス
  67. ザイオンス効果(単純接触効果)
  68. 錯誤相関
  69. サブリミナル効果
  70. サンクコストバイアス
  71. 散水効果
  72. サンプルサイズの無視
  73. ジェームズランゲ説
  74. 視覚優位性効果
  75. ジグソー法
  76. 自己関連付け効果
  77. 自誤情報効果
  78. 自己正当化バイアス
  79. システム正当化バイアス
  80. シミュラクラ現象
  81. シミュレーションヒューリスティック
  82. 社会的補償理論
  83. ジャム実験(選択肢過多効果)
  84. シャルパンティエ効果
  85. シャワー効果
  86. 囚人のジレンマ
  87. 集団同調性バイアス
  88. 準拠集団理論
  89. 初頭効果
  90. 親近効果
  91. 真実性の錯覚
  92. 信念バイアス
  93. シンメトリー効果
  94. 心理的拘泥現象
  95. 心理的リアクタンス
  96. スキーマ理論
  97. ステレオタイプ
  98. スタンフォード監獄実験
  99. ストループ効果
  100. スノップ効果
  101. スポットライト効果
  102. スリーパー効果
  103. 製品ライフサイクル理論
  104. 責任分散効果
  105. 説得的コミュニケーション理論
  106. 説得の4要因
  107. 説得の6原則(チャルディーニの法則)
  108. セルフサービングバイアス
  109. セルフフルフィリング・プロフェシー
  110. ゼロサムバイアス
  111. 選択的注意
  112. 鮮明性効果
  113. ソーシャル・コンフォート理論
  114. 損失回避バイアス
  115. ダニング・クルーガー効果
  116. タイム・ディレイ効果
  117. 代表制ヒューリスティック
  118. 妥当性の錯覚
  119. 単位バイアス
  120. 知識の呪縛効果
  121. テンション・リダクション効果
  122. 吊り橋効果
  123. 多元的無知
  124. ダブルバインド(二重拘束)
  125. ツァイガルニク効果
  126. ディドロ効果
  127. 同調効果(同調圧力)
  128. 泥棒洞窟実験
  129. タイム・プレス効果
  130. 敵意的メディア認知
  131. テスティモニアル・アプローチ
  132. デルボーフ効果
  133. 透明性の錯覚
  134. トマスの公理
  135. 内集団(ないしゅうだん)バイアス
  136. ナイーブ・シニシズム
  137. ナイーブ・リアリズム
  138. ナンセンスな数式効果
  139. 二重過程理論
  140. 認知的不協和理論
  141. ネームレター効果
  142. ネガティビティ・バイアス
  143. ハード・ツゥー・ゲット
  144. バーナム効果
  145. パーキンソンの法則
  146. バタフライ効果
  147. バックファイア効果
  148. パパゲーノ効果
  149. 端数価格効果
  150. バラ色の回顧
  151. バランス理論(均衡理論)
  152. パレイドリア現象
  153. ハロー効果(後光効果)
  154. バンドゥラの社会学習理論
  155. バンドワゴン効果(社会的証明の心理)
  156. ピーク・エンドの法則
  157. PM理論
  158. 被害者非難バイアス
  159. 非対称な洞察の錯覚
  160. ビッグフィッシュ・リトルポンド効果
  161. 皮肉なリバウンド効果
  162. ヒューリスティック
  163. ピグマリオン効果(ローゼンタール効果)
  164. フォーカシング・イリュージョン
  165. フォールス・コンセンサス効果
  166. ブーメラン効果
  167. プライミング効果
  168. 不作為バイアス
  169. 部分手掛かり効果
  170. フット・イン・ザ・ドア・テクニック
  171. プラシーボ効果(偽薬効果)
  172. フリー・ライダー効果
  173. ブリンクの非意識的な判断
  174. ブルースペース効果
  175. フレーミング効果
  176. プロスペクト理論(損失管理の心理)
  177. 噴水効果
  178. 文脈効果
  179. 文脈手掛かり効果
  180. フェアネス理論
  181. フレンドリー・インタビューテクニック
  182. ブックエンド効果
  183. ベビーフェイス効果
  184. 返報性の原理
  185. ホーソン効果
  186. 傍観者効果
  187. 保有効果(授かり効果)
  188. ポジティビティ・バイアス
  189. マッチングリスク意識
  190. マーフィーの法則
  191. マートンの理論
  192. マッチング・ハイポセシスマム効果(沈黙効果)
  193. マンデラ効果
  194. ミラーリング効果
  195. メラビアンの法則
  196. メディア・リテラシー理論
  197. メンタル・アカウンティング
  198. モラルライセンシング
  199. 予言の自己成就
  200. 有名性効果
  201. ライフサイクル(SL)理論
  202. ラポールトーク
  203. ランチョンテクニック
  204. リスキーシフト
  205. リスク補償効果
  206. 両面提示
  207. リンゲルマン効果
  208. リバウンド効果
  209. リフレーミング
  210. 利用可能性カスケード
  211. 利用可能性ヒューリスティック
  212. 類似性の法則
  213. 累積効果
  214. レッテル効果(ラベリング効果)
  215. レモニセンス・バンプ
  216. 連言錯誤
  217. ロー・ボール・テクニック
  218. ロミオとジュリエット効果

(↑なんか一個抜けてるwぜひ探してみてください^^)

アイヒマン実験(ミルグラムの電気ショック実験):権威者の命令に従って、人々が良心に反する行動をとる可能性を示した実験。
医者や弁護士といった社会的地位が高い肩書を持っている人や、白衣や高級なスーツ、公職の制服を着ている人の発言を無意識に受け入れやすくなる、などがある。
アウトグループ・ホモジニティ効果(外集団同質性効果):自分の所属グループ以外の人々を均質(同質)に見なす傾向。
つまり「自分が所属しているグループ以外は皆似たり寄ったりだ」と感じやすくなる心理現象のこと。
圧縮効果:出来事の時間の流れを歪めて知覚させる心理効果。
「最近の出来事は実際よりも過去」に、「過去の出来事は実際よりも最近」に起きたように感じること。
人間の記憶や時間認識は、客観的な時間軸に沿って正確に記録されるのではなく、「主観的な感情や認知プロセス」によって影響を受けることが示唆されている。
アドバイス・シーキング:アドバイスを求められると人は優越感を感じ、その人の役に立ちたいと感じやすくなる心理現象。
積極的に相手にアドバイスを求める姿勢を示すことで、関係性や交渉をよりよくする目的で使える。
(ただし、やりすぎるとウザがられるので注意が必要)
後知恵バイアス:事後的に結果を知った後で、その結果が最初から予測可能だったかのように記憶を歪める認知バイアス。
1970年代に心理学者バルーク・フィッシュホフらが提唱し、意思決定の誤りや学習機会の喪失を引き起こす要因として知られている。
つまり「やっぱり!そうだった」と自分の予測能力を肯定したいのである。
アナログマーキング:情報を視覚的に表現する手法。
声のトーンや身振り手振り、ボディーランゲージなどの非言語を用いてメッセージを強調できる。
身振り手振りを加えて説明したほうが、しない時と比べて説得力の印象が増す。
アフォーダンス理論:環境が提供する行動の可能性を認知する理論。
製品や標識、施設のデザイン設計に用いられることが多い。
アフォーダンスは、特定の物体が持つ特性(形状、材質など)が直接的に「行動のヒント」を与える仕組み。
例えば、ドアノブは回す、スイッチは押す、カップのとっては指で持ち上げる、といった直観的に「どう行動すればいいのか?」がわかりやすい形状のことを指す。
アノミー理論:社会的規範の崩壊や目標と手段の不整合が、個人の不適応や逸脱行動を引き起こすメカニズムを説明する社会学理論。
エミール・デュルケームが提唱し、ロバート・マートンが発展させた概念。
アノミーとは、社会の規範が崩壊することで、人々が行動の指針を失った状態を指す。
コロナ渦における物資の買い占めや社会活動への制限もアノミーの一部ととらえられる。
この概念は「社会の急激な変化が個人に与える影響」を解明し、現代の格差問題やデジタル社会の課題を分析する際に重要な視点を提供している。
アンダーマイニング効果:外的報酬が内発的動機づけを低下させる現象。
好奇心などの内的動機から無償で行っていた活動に外的報酬やご褒美が加わることで、やる気が著しく下がる心理現象が起こる。
アンダードック効果:不利な立場の人や集団に対して同情や支持をしたくなる心理が働くこと。
アンカリング効果:最初に提示された情報が後の判断に影響を与える現象。
例えば、割引前の値段をあえて表示することでお得感を強調する手法が良く用いられている。
アンチクライマックス法:最も重要な結論を最初に提示する伝達技術で、ビジネスや効率的なコミュニケーションで広く活用されている。
核心から話すことで、相手が話を理解しやすくなる効果がある。
アンビバレント・ステレオタイプ:あるグループに対して肯定的と否定的、両方の評価を同時に抱くステレオタイプのこと。
例えば、「あの人は仕事はできるが、性格は悪い」といったように、相反する評価が共存する場合に当てはまる。
※ステレオタイプとは?:集団や対象に対して、抽象化された知識やイメージを持つこと。
イエス誘導法:小さな要求から始めて大きな要求へと導く説得技法。
簡単な質問に連続で相手に「YES」と言わせることで、その後の交渉にも「YES」と言いやすくなる。
似たような説得技法に「フットインザドアテクニック(後述を参照)」がある。
一貫性の法則:人は過去の行動や表明した態度と矛盾しないように行動しようとする心理的傾向のこと。
社会心理学者レオン・フェスティンガーの認知的不協和理論が基盤となり、人間が自己の言動を正当化しようとするメカニズムを説明している。
ビジネス戦略や人間関係構築で広く応用される心理学の基本原則とも言える法則。
イノキュレーション理論:弱い反対意見に触れることで、強い反対意見への耐性を獲得する理論。
イマジネーション膨張:イメージしたことと実際に知覚したことが区別できなくなる心理現象。
例えば、繰り返しイメージするうちに、実際にはなかった嘘の記憶を実体験として記憶してしまうなど。
警察官の誘導尋問により、目撃者が「そうだったかも」と、実際にはなかったことを想起して証言してしまうなどの現象も実際に起こり得ている。
インパクトバイアス:将来の感情的な反応を過大評価してしまう心理的傾向のこと。
例えば、ポジティブな出来事であっても、実際に体験すると、当初の期待ほどではないと感じることがある。
つまりわかりやすく言えば、「杞憂」や「案ずるより産むがやすし」などが当てはまる。
※杞憂(きゆう):心配しないでいい事を心配すること。とりこし苦労。
インフルエンス理論:人々の行動や態度を変化させるための戦略や方法論を包括的に扱う学問分野。
影響力の行使には、権威、社会的証明、希少性、互恵性(恩返し)、一貫性、好意性といった原則が重要とされている。
ウィンザー効果(口コミ効果):当事者よりも第三者が発信した情報のほうが信頼されやすいという心理効果のこと。
ヴェブレン効果(顕示的消費):価格が高いほど商品に価値があると思い込み需要が増す心理現象のこと。
高級品や高級ブランドの販売戦略で使われている。
「希少価値の高いものや高級品を所有している優越感」を求めて購買意欲が増す仕組み。
ウェルテル効果:有名人や著名人の自死の報道に影響を受けて自〇者が増える現象のこと。
影響力バイアス:特定の人物や集団の発言・行動が、実際よりも過大または過小に影響力を持つと認知する心理的偏りのこと。
特に集団間の交渉や意思決定場面で顕著に現れ、個人の判断を歪める要因となりやすい。
例えば、権力のある集団の発言を過剰に重視するなどがある。
笑顔効果:意識的に笑顔を作ることで、心身にポジティブな影響がもたらされる現象のこと。
実際にその時の気分に関わらず笑顔の表情をするだけで自律神経が安定し、ストレスが減り、免疫力が高まることが証明されている。
「嬉しいから笑顔になるのではなく、笑顔になるから嬉しいのだ」という言葉はまさに的を得ているといえる。
エスカレーター効果:日常生活で常識とされていることが突然常識から外れたときにギャップや違和感を強く感じる心理現象のこと。
とある実験で、止まっているエスカレーターを自力で上ると足が重く感じられることから名づけられた。
エリクソンの心理社会的発達理論:人間の生涯を8つの発達段階に分け、各段階の心理的課題を定義した理論。
エリク・H・エリクソンが提唱し、心理学・教育学の基盤理論として機能している。
《8つの発達段階と課題》
1. 乳児期(0~1.5歳):基本的信頼 (世界への信頼)対(不信)
2. 幼児前期(1.5~3歳):自律性 (自律の促進)対(恥・疑惑)
3. 幼児後期(3~6歳):積極性(行動意欲の増加)対(罪悪感)
4. 学童期(6~13歳):勤勉性(スキルの獲得)対(劣等感)
5. 青年期(13~22歳):同一性(アイデンティティの確立)対(役割混乱)
6. 成人期(22~40歳):親密性(他者との関係性)対(孤立)
7. 壮年期(40~65歳):生殖性 (次世代への継承)対(停滞)
8. 老年期(65歳~):統合性 (人生の振り返り)対(絶望)
オーストリッチ効果(ダチョウ効果):自身にとって不快な情報や問題から目を背け、それを回避しようとする心理的傾向のこと。
悪い状況を認識することを避け、「一時的な安心感」を得ようとする心理的バイアス。
つまり都合のいい現実逃避。
これは、「ダチョウが危険を察知すると砂に頭を突っ込む行動」に例えられて名づけられた。
おとり効果:不要な選択肢を「あえて」加えることで、特定の選択肢への選好を高める現象。
「誰がこんなのを買うの?」と思えるぐらい高額なものや低スペックな商品をおとりとしてわざと置くことによって、「本当に買わせたい商品」への購買意欲が上昇する。
オノマトペ効果:擬音語や擬態語が感覚や印象に影響を与える心理現象。
「さらさら」「ふわふあ」「あつあつ」などの「感覚を思い起こさせる言葉」を使うことで、『物の特性』を強調することができる。

 

回顧の誤謬(ごびゅう):存在しない原因に帰してしまう誤謬(誤った推論)の一種。
自然に考えれば自然な回答が得られることを、なにか複雑な因果関係を想定することで誤った結論を出してしまうこと。
例えば、ついさっき知り合ったばかりの人が機嫌の悪い態度だったとき、単純に相手の気分が優れないだけにも関わらず、「自分が何かしてしまったのではないだろうか?ひっとして、あのとき・・」と不安になるなどが該当する。
確実性効果:意思決定において、確実な結果をもたらす選択肢をより好む心理的傾向のこと。
例えば99%成功する選択肢より100%失敗しない選択肢の方がより強く好まれる。
人間は「得よりも損」を重要視する性質があるため、例え「0.1%でもリスクがあること」を恐れる傾向にある。
確証バイアス:自分の既存の信念や仮説を支持する情報を無意識に選択し、反証する情報を軽視・無視する心理的傾向を指す。無意識に「自分にとって都合のいい情報のみを集める」思考の偏り。
カリギュラ効果:禁止や制限がかえって対象への興味や行動意欲を高める心理現象を指す。
カッチサー効果:理由が提示されるだけで承諾率が上がる心理現象で、無意識の自動的反応を引き起こす特徴を持つ。
片面提示(マム効果):特定の主張や情報を伝える際に、メリットまたはデメリットのいずれか一方のみを強調する説得技法
複雑な情報を単純化することで、短時間で意図を伝えるのに適している。
学生症候群:締切直前まで作業着手を遅らせる計画的な先延ばし行動を指す心理現象。
「緊急性や重要性が感じられないタスク」は動機が弱く、行動に移しにくい。
→それが期限ギリギリになることでようやく緊急度が上がり行動に移せるようになる。
という仕組み。
要は、「夏休みの宿題をギリギリまで先延ばしにする」あの現象です(笑)
カラーバス効果:特定の対象に意識を向けると関連情報が目立ちやすくなる心理現象のこと
脳が無意識に選択的注意を働かせ、意識した情報を優先的に認識する仕組みに基づく。
カクテルパーティ効果:騒がしい環境下でも特定の聴覚情報を選択的に認識する脳の機能を指す。
どんなに騒がしい(聴覚情報の多い)環境にいても、自分の名前や関心のある情報を聞き分けることができる。
カラーバス効果は「視覚的選択注意」を働かせているのに対し、カクテルパーティ効果は「聴覚的選択注意」を働かせている。
基準率の無視:一般的な確率や頻度といった事前確率を無視し、特定の情報のみに基づいて判断してしまう認知バイアスのこと。
希少性の原理:需要に対して供給が限られていると対象の価値が高く認識される心理現象
マーケティングや行動経済学で広く活用される概念で、人間が「失う可能性」に敏感に反応する特性を利用している。
「数量限定」「会員限定」「本日限り」など。
機能性固着バイアス:ある物体の特定の機能や用途に固執し、他の潜在的な使い方に気づけなくなる心理現象のこと。
例えば、コップはペン立てや花瓶にもなるが「飲み物を飲むための物」という認識が強すぎるため、なかなか別の使い道が思いつかないなどがある。
気分一致効果:特定の気分状態が、その感情価と一致する情報の認知・記憶・判断を促進する心理現象
ポジティブな気分の時には楽しい記憶が想起されやすく、ネガティブな気分の時には悲しい出来事が意識されやすくなる特性を持つ。
基本的な帰属エラー:他者の行動の原因を、その人の性格や能力などの内的要因に過度に帰属し、状況の影響力を軽視する傾向のこと。
そのときたまたま嫌なことが重なって気分が悪かっただけなのに「あの人はイライラしやすい短気な性格だ」と判断してしまう、などがある。
要は相手の行動の原因をすべて相手の内面のせいにする偏見のこと。※帰属とは、出来事や他人の行動や自分の行動の原因を説明する心的過程のこと。
つまり、行動の結果を「誰か」もしくは「何か」のせいにすること。
ギャンブラー錯誤:ある事象が特定の期間中に頻繁に発生した場合、次の試行ではその事象が起こりにくくなると誤って考える心理的傾向のこと。
区別バイアス:選択肢の差異を過大評価し、類似点を過小評価する認知バイアス。
つまり人は「似ている要素」よりも「異なる要素」の方に注目しやすいということ。
クライマックス法:結論や最も重要なメッセージを最後に提示する伝達技術
心理学者ハロルド・スポンバーグが1942年に提唱した概念で、聞き手の興味を持続させながら話を盛り上げる効果がある。
ただし、聞き手が話に興味があることが大前提。
興味関心の低い人には効果が低く、クライマックスに到達する前に途中で飽きられる恐れがある。
問題解決よりも感情共有に向いている話し方のため「女性的コミュニケーション」に適しているといわれている。
ちなみに、クライマックス法の対概念となる、結論から話す「アンチクライマックス法」は、過程よりも結果を重視するコミュニケーション方法であるため、「男性的コミュニケーション」とも言われている。
クレショフ効果:無関係な画像や映像を連続して提示された際、視聴者が無意識に関連性を見出し独自の意味を構築する心理現象
1920年代にロシアの映画監督レフ・クレショフが実験で実証し、映像編集の基本理論として確立された。
この効果は、人間の認知が「情報の断片から全体像を構築する」特性を利用している。
クラスター効果:類似した特性を持つ要素をグループ化することで生じる相乗効果や認知バイアスを指す。
また、グループ分けによって無意識に見いだされた新たな法則や関連性を、新たな特性として個別に付与してしまう現象を「クラスター錯覚」と呼ぶ。
これは、人間の脳が情報処理を効率化するために進化させた「パターン認識能力」が、誤った解釈を生むことによってもたらされる。
クローズドクエスチョン:回答の選択肢を限定し「はい/いいえ」または特定の選択肢から選ばせる質問形式
主に事実確認や情報の絞り込みに用いられ、回答者の自由な発想を制限する特性を持つ。
計画錯誤:計画錯誤とは、将来のタスク完了に必要な時間を過小評価する傾向を指す。
人は過去に失敗した経験があったとしても「次は大丈夫でしょ」と楽観視しやすい傾向にある。
よくあるのが、所要時間やかかる費用の見積もりが甘くなって、プロジェクトの遅延やコスト超過などの事態を招くなどが起こる。
ゲイン・ロス効果:相手の評価がネガティブからポジティブ(またはその逆)に変化するほど、心理的影響が強くなる現象。
常に褒める人よりも、普段から批判的な人が褒める方が褒めたときに好印象を持たれやすくなる。
いわゆるギャップ萌え。ツンデレキャラが人気を集めやすい理由でもある。
ゲーム理論:複数の意思決定主体(プレイヤー)が相互に影響し合う状況を数学的モデルで分析し、戦略的相互作用の結果を予測する学問のこと。
1944年にジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンが『ゲームの理論と経済行動』で体系化し、経済学を中心に政治学・生物学・情報科学など幅広い分野で応用されている。

《代表的な概念》

概念 説明 具体例
囚人のジレンマ 個人の合理的選択が集団的不利益を招く 環境規制の遵守問題
ナッシュ均衡 全プレイヤーが戦略変更の誘因を持たない状態 価格競争の行き詰まり
ゼロサムゲーム プレイヤーの利得の総和が常にゼロ 株式市場の売買
権威バイアス:権威ある人物や機関の発言を無批判に受け入れ、その内容を深く考えずに信用してしまう心理現象のこと。
専門家だからと言って、専門家の意見がすべて正しいとは限らないにもかかわらず、エビデンスをろくに調べずに肩書だけで情報を鵜呑みにしてしまうなどが起こり得ている。
現状維持バイアス:変化を避け、現在の状態を維持しようとする心理的傾向。
未知の変化に伴う潜在的な損失や不確実性を過大評価することによって起こる。
「脳の危機回避機能(進化的適応)」に由来するため、完全な排除は困難とされている。
現在バイアス:現在バイアスとは、目の前の利益を将来の利益よりも優先してしまう心理傾向
「現在志向バイアス」とも呼ばれている。一言でいえば「今は我慢した方が得になる可能性が高いのに、直近の利益を優先してしまう」こと。
例えば、コンビニで無駄遣いしなければその分お金を貯められるのに、ついつい食欲を優先して買い食いをしてしまう。などがある。
権威バイアス:権威を持つ人物や組織の意見を過剰に信頼し、批判的検証を怠る認知の偏りのこと。
社会的地位や肩書、専門性などの「権威のシンボル」に影響され、客観的事実よりも発信元を重視する心理現象を指す。
例えば、「医者が言っていることだから間違いない」と判断するなどがある。
※実際に同じ医者でも見る人によっては診断内容や治療方針が変わることは多々ある。
行為者・観察者バイアス:自分の行動の原因を状況に求めがちな一方で、他者の行動の原因をその人の性格や能力に帰属させてしまう認知バイアスのこと。
つまり、自分の「失敗は環境や状況のせい」で、他人の失敗は「相手の能力不足」と判断しがちだということ。
貢献度の過大視:共同作業において、自己の貢献を実際よりも高く評価してしまう心理的傾向。
これは、心理学における認知バイアスの一種であり、自己肯定感を保つため、あるいは自分の役割を正当化するために起こる。
誤帰属バイアス:物事の原因を誤って別の原因に帰属させてしまう認知バイアスのこと。
例えば、身体的現象を心理的現象と勘違いする「吊り橋効果」などもこのバイアスに該当する。
孤立効果(レストルフ効果):一連の情報の中で目立つ特徴を持つ要素が特に記憶されやすい心理現象
1933年にヘドウィグ・フォン・レストルフが発見したため「フォン・レストルフ効果」とも呼ばれる。
ゴルディロックス効果(松竹梅の法則):、3つの選択肢が提示された際、人間が無意識に中間の選択肢を選ぶ傾向を指す心理現象。
イギリスの童話『3匹のくま』に登場する少女の名前が由来で、日本では「松竹梅の法則」として古くから知られている。
ゴーレム効果(ローゼンタール効果):他者からの低い期待が個人のパフォーマンスを低下させる心理現象
1960年代に教育心理学者ロバート・ローゼンタールが提唱し、「ピグマリオン効果」の対概念として知られている。
コントラスト効果:2つ以上の物事を比較した際に、実際の差よりも大きな差として知覚する心理現象のこと
視覚・味覚・価格判断など多様な場面で観察され、マーケティングやコミュニケーション戦略で広く活用されている。
このことから人間の脳が「絶対値」ではなく「相対値」で判断する特性があることがわかる。
「アンカリング効果」との違いは、アンカリング効果は最初の情報が固定化され後の判断に影響を与え続けるのに対し、コントラスト効果は「比較対象との印象の差」によって認知が影響を受ける。
ただ、コントラスト効果は最初に目にした情報に影響を受けるため、「アンカリング効果」の一部と言える。
コンコルド効果:すでに投資した費用・時間・労力が無駄になるのを惜しみ、損失が明らかでも投資を継続してしまう心理現象のこと。
回収不能なコストを「取り戻したい」という感情が非合理的判断を生んでいる。

 

サブリミナル効果:意識的に知覚できないレベルの刺激(閾下刺激)が潜在意識に影響を与えるとされる現象。
1957年ジェームズ・ヴィカリーの映画館実験(コカコーラ・ポップコーン売上増加報告)が有名。
サンクコストバイアス:すでに投資した時間・費用・労力に執着し、合理的な判断ができなくなる認知バイアス。
経済学では「埋没費用」と呼ばれ、回収不可能なコストに引きずられて不採算プロジェクトを継続したり、損失拡大を招いたりする現象を指す。
コンコルド効果は「巨額な投資」が前提であるのに対し、サンクコストバイアスはギャンブルやサブスクの継続など日常的な判断全般を指す。
サイレントフォーカス:話中に意図的に沈黙を挟むことで、相手の注意を引きつけ、話のポイントを強調する心理テクニックのこと。
不自然な沈黙を作ることで、相手に何が起きているのかという興味を持たせ、より深く話に引き込む効果も期待できる。
この効果を利用して、劇やステージイベント、講演などの開始直前にBGMの音量を上げ、急に無音にすることで、始まりへの緊張感を高める演出がよく使われている。
ザイオンス効果(単純接触効果):特定の対象に繰り返し接触することで、その対象への好感度や評価が高まる心理現象。
1968年に心理学者ロバート・ザイオンスが提唱し、マーケティングや人間関係構築で広く応用されている。
サードパーソン効果:メディアの影響を自分より他者の方が強く受けると考える心理的傾向。
社会学者W.フィリップス・デイヴィソンが提唱し、メディアリテラシーや情報統制の背景に作用する認知バイアスとして注目されている。
つまり、「SNSなどのデマ情報を信じる人は多いが、私は騙されない」と自分の客観的判断能力を世間一般よりも上だと過信する認知バイアスの一種。
錯誤相関:実際には関連性のない事柄の間に関係性を見出してしまう認知バイアス。
例えばA型は優しくて几帳面、日本人はみな礼儀正しいなど。
実際に、大雑把で冷酷なA型もいるし、礼儀正しいかどうかは育った環境や個人的な性格によって差が出る。
散水効果:同一階層内で顧客の流れを水平方向に拡散させ、回遊性を高める商業施設の心理的集客手法。
例:人気ブランドの分散配置、物産展やセールでの特定エリアへの集客、人気商品の分散配置など。
主に百貨店やショッピングモールで用いられ、「波及三原則」の一つとして噴水効果(上下階誘導)やシャワー効果(上階から下階への誘導)と区別されている。
サンプルサイズの無視:サンプルサイズに関係なくサンプル統計を取得する確率を人々が判断するときに発生する認知バイアス。
例えば、ネットショップで似た商品の買い物をする際、レビュー数10で星4.5の商品と、レビュー数1000で星3.8の商品があった場合、少ないサンプル数(レビュー数1/100)であるにもかかわらず、星4.5の商品の方を選んでしまいやすくなる、などが該当する。
視覚優位性効果:人間が視覚情報を他の感覚情報より優先的に処理する認知特性のこと。
脳が視覚刺激に迅速に反応し、記憶形成や意思決定に強い影響を与える現象を指す。
自己関連付け効果:情報を自分自身に関連付けて処理することで、記憶の保持が向上する現象のこと。
例えば、なにかの単語を学ぶ際に、その単語を「自分自身の経験や感情」と結びつけることで、より長く記憶に残りやすくなる。
自己正当化バイアス:自身の行動・選択・信念を無意識に正当化しようとする心理的メカニズムのこと。
矛盾する現実と自己イメージの衝突を解消するために生じる。
前述した、「自分にとって都合のいい情報のみを集めたがる=確証バイアス」が起こる要因の一つでもある。
システム正当化バイアス:現在の社会システムを維持し、正当化しようとする心理的傾向を指す。
自己が不利な状況に置かれていても、それを制度や構造の問題ではなく、個人の資質や努力不足とみなして、現状を肯定しようとする。
例えば、国全体の経済悪化のため雇用率が下がっているだけにも関わらず、正社員になれずにいる人を批判的な目で見てしまうなどが当てはまる。
実際に100人中90人が正社員になれる時代と、100人中20人しかなれない時代とでは当人の能力を責めるだけでは無理がある。
これは、制度の中で成功している社会的地位が高い人ほど陥りやすい。
親近効果:最後に提示された情報が印象や判断に強く影響する心理現象。
1976年に心理学者N・H・アンダーソンが模擬裁判実験で実証し、初頭効果(最初の情報が記憶に残る現象)と対を成す概念として知られている。
「初頭効果」は関心の低い人に、「親近効果」は関心の高い人に対して使うと効果的。
親近効果は脳が直近の情報を「重要度が高い」と自動解釈する認知バイアスの一種。

ジャム実験(選択肢過多効果):選択肢が多すぎると逆に購買意欲が低下することを実証した心理学研究。

6種類のジャムと24種類のジャムを販売した実験では、6種類の場合は29.8%だったのに対し、24種類の場合はわずか2.8%だった。
つまり選択肢の多さによって、成約率が約10倍以上異なるという結果に。
この実験は、1995年にコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が行い、「決定回避の法則」「ジャムの法則」としてマーケティング分野に広く影響を与えた。

ジグソー法:複数の専門分野に分かれた学習者が情報を交換・統合し、全体像を構築する協同学習手法。
1971年に心理学者エリオット・アロンソンが考案し、教育現場や企業研修で広く活用されている。
つまり一つのテーマに対して様々な専門家の意見を集めて、問題を多面的にとらえる試み。
「部分から全体を構築するパズルのように学ぶ」特徴からこの名が名づけられた。
自誤情報効果:後から提示された情報が、以前に記録された情報を妨害し、記憶を歪めてしまう現象のこと。
つまり、「与えられた情報によって記憶がゆがめられる心理現象」といえる。
例えば、交通事故を目撃した人が、警察官から「ガードレールに激突した車は時速何キロぐらいで走っていたと思うか」と尋ねられた場合、一週後に「フロントガラスが割れていたかどうか」と尋ねられたら、実際は割れていなかったにもかかわらず「割れていた」と回答する割合が高まることがある。
これは、警察から与えられた「車が激突した」という情報が記憶に影響したため起こったといえる。
自誤情報効果は、「目撃証言の正確性」に影響を与える可能性があるため、法廷などで注意が必要とされている。
シミュラクラ現象:3つの点が逆三角形に配置された図形を無意識に顔と認識する脳の特性のこと。
人間の視覚システムが持つ防衛本能に由来し、進化的に獲得された認知バイアスの一種として知られている。
つまり人は、「人物の顔の情報」を重要視する特性があるといえる。
シャワー効果:特定の起点から対象を誘導し、周辺に波及的な影響を及ぼす心理的・行動的現象。
商業施設においては、屋上に映画館やフードコートなどの集客の起点になる施設を配置し、下層の店舗への自然な導線を形成していることが多い。
また、屋上に駐車場を置くことで、自然に上下のフロアへの導線を形成している場合もある。
シンメトリー効果:左右・上下・斜めの対称性が美しさや信頼感を喚起する心理現象。
人間の脳が対称性を「安定した秩序」と解釈する特性に基づき、デザインやマーケティングで広く活用されている。
真実性の錯覚:、同じ情報に繰り返し触れることで、情報の真偽に関わらず、その情報を真実だと錯覚してしまう認知バイアス。
例えばゴシップや陰謀論などが当てはまる。
悪い噂を複数人で繰り返し広めることで、SNS上に嘘の情報を拡散するなどのやり口がある。
信念バイアス:結論がもっともらしく、または自分が信じているものと合致する場合、論理的な破綻が見過ごされ、信じてしまう人間の傾向を指す。
結果が正しければその過程も正しく、結果が間違っていればその過程のすべてが間違っていると思い込まれやすい。
例えば、憧れの芸能人の発言はどんな内容でもすべて肯定的に聞こえ、嫌いな人の発言はすべてネガティブに反応してしまうなども起こり得る。
ジェームズランゲ説:身体的反応の知覚が感情を生み出すとする心理学理論。
1884-1885年にウィリアム・ジェームズとカール・ランゲが独立して提唱し、末梢起源説(身体変化優先説)として知られている。
刺激→身体反応→感情の順で反応が起こるとされている。
シャルパンティエ効果:同じ重量でも物体の体積や見た目が異なると、実際より重く/軽く感じる認知バイアス。
1891年にフランス人医師オーギュスタン・シャルパンティエが発見した「Size-weight illusion(大きさ-重さの錯覚)」に由来し、心理学・マーケティング分野で広く応用されている。
例えば1㎏の綿と1㎏の鉄球を並べたとき、鉄球の方が重く感じられる。
社会的補償理論:個人が社会的相互作用において、他者の不足を補うために自身の行動を調整する心理的メカニズムを説明する理論群のこと。
例えば、チームにパフォーマンスの低い人がいると認識したとき、その人の分まで追加で努力する現象が起こる。
囚人のジレンマ:個人が合理的な選択を追求した結果、全体にとって最悪の結果を招くジレンマを表すゲーム理論の基本モデル。
1950年に数学者アルバート・タッカーが命名し、社会科学・生物学・経済学など幅広い分野で協力行動の分析に用いられている。
集団同調性バイアス:集団の意見や行動に無意識に同調し、個人の判断を鈍らせる心理的傾向のこと。
つまり、「多数派と同じ行動=正しい判断」と認知しやすくなる心理現象。
災害時の避難遅れや企業の意思決定ミスなど、多様な場面でリスク要因として注目されている。
準拠集団理論:個人の価値観・態度・行動が、特定の集団を基準にして形成されるメカニズムを解明する社会学的理論。
1940年代にハーバート・H・ハイマンが概念を提唱し、ロバート・K・マートンが発展させた。
準拠集団とは、個人が「比較・評価・行動の基準」とする集団のこと。
例えば、社会的地位やブランド信仰、SNSフォロワー属性など。
初頭効果:最初に得た情報がその後の印象形成を支配する心理現象。
1946年に心理学者ソロモン・アッシュが実験で実証し、系列位置効果の一部として認知されている。
第一印象が長期的に影響を及ぼすメカニズムを説明する重要な概念。
初頭効果は、最初に得た情報を無意識のうちに、その後の判断材料にするアンカリング効果の一種と言える。
心理的拘泥現象:一度下した決定や投資した資源を正当化するため、誤りが明らかでも撤回できない心理的傾向のこと。
1976年にStawが提唱し、個人や組織の非合理的な意思決定を説明する重要な概念として、社会心理学や経営学で研究されています。
サンクコストバイアスやコンコルド効果と同様の心理メカニズムが働いている。
心理的リアクタンス:個人の選択や行動の自由が制限された際に生じる抵抗感や反発を指す心理現象。
1966年に心理学者ジャック・ブレームが提唱し、人間の自己決定欲求に基づく反応として広く研究されている。
他者からの強制や選択肢の制限を「自由の脅威」と感知し、自己決定権の喪失による不快感を反発によって解消しようとする心理が働く。
スキーマ理論:人間が過去の経験に基づいて形成する認知的枠組みが、情報処理や行動に影響を与えるとする心理学理論。
1932年にバートレット(Bartlett)が提唱し、認知心理学や教育分野で発展した。
知識の構造化プロセスを説明する重要な概念といわれている。
スキーマとは、「過去の経験から抽出された知識のまとまり」のこと。
例えば、経験則に基づく行動パターンやルーティンなどが当てはまる。
ステレオタイプ:多くの人々に共有される固定観念、先入観、思い込みのこと。
宗教や人種、国のイメージによってレッテルを張り、差別や偏見を持つなどが起こり得る。
スノップ効果:他者と同じものを避け、希少性や独自性を求める心理が需要に影響を与える現象のこと。
1950年に経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインが提唱し、消費行動の逆説的なメカニズムを説明した。
人気商品の需要が減り、頭打ちしたタイミングで限定商品の需要が増加する現象がたびたび起こる。
・スノップ効果:希少性重視(例:限定商品)
・バンドワゴン効果:同調性重視(例:行列店)
・ヴェブレン効果:高価格重視(例:高級ブランド)
スリーパー効果:信頼性の低い情報源から得た情報でも、時間の経過とともに内容だけが記憶に残り、影響力が増す心理現象。
1940年代に心理学者カール・ホブランドが提唱し、説得コミュニケーション研究の基盤となった。
スタンフォード監獄実験:役割と環境が個人の行動や心理に与える影響を検証した社会心理学実験。
1971年にスタンフォード大学のフィリップ・ジンバルドーが実施し、人間の「状況適応能力」の危険性を明らかにした。
ストループ効果:文字の意味と色が不一致の場合、反応時間が遅れる認知的な干渉現象のこと。
1935年に心理学者ジョン・リドリー・ストループが実験で実証し、認知心理学の基礎的な概念として広く研究されている。
スポットライト効果:自分が気にしていることを他人も同程度に注目していると過大評価する認知バイアス。
心理学用語として1999年にトーマス・ギロビッチらが実験的に実証し、社会不安や対人関係のストレス要因として研究されている。
例えば、自分の失敗を過剰に気にするなどが当てはまる。
「自分が気にしているほど、他人は気にしていない」とはまさに的を得た意見といえる。
製品ライフサイクル理論:製品が市場に投入されてから撤退するまでの成長段階を分析するマーケティング理論。
1950年代にジョエル・ディーンが提唱し、製品戦略の基礎理論として広く活用されている。
《4つの段階と特徴》
段階 売上傾向 利益動向 戦略焦点
①導入期 緩やか 赤字 認知拡大・テストマーケティング
②成長期 急上昇 拡大 シェア獲得・品質改善
③成熟期 横ばい ピーク 差別化・コスト削減
④衰退期 減少 縮小 撤退判断・リニューアル
説得的コミュニケーション理論:メッセージの内容・伝達者の特性・受け手の心理・状況的要因が相互に作用し、態度や行動を変化させるプロセスを解明する理論。
社会心理学やマーケティング分野で発展し、効果的な説得戦略の基盤となっている。
説得の4要因:説得効果を決定する4つの主要要素であり、ホヴランド(Hovland)らが提唱した説得的コミュニケーション理論の基盤。
「①情報発信者の特性」「②情報の伝達方法」「③受け手の属性」「④状況的要因」の4つの要因が相互に作用し説得力に影響を及ぼすとされている。
説得の6原則(チャルディーニの法則):人間の意思決定に影響を与える6つの心理的メカニズム。
社会心理学者ロバート・B・チャルディーニが1984年の著書『影響力の武器』で提唱し、マーケティングや営業戦略の基盤として広く応用されている。
例:「①返報性(無料サンプル)」
「②一貫性(アンケート回答→商品購入)」
「③社会的証明(口コミ・レビュー・星評価)」
「④好意(好感度の高い有名人やインフルエンサーの起用)」
「⑤権威(専門家の推薦や認可マーク)」
「⑥希少性(タイムセール・数量限定)」など。
セルフサービングバイアス:成功を自分の能力や内面的な要因に、失敗を外的要因に帰属させる傾向を指す。
ゼロサムバイアス:「誰かが得をしたらその分だけ誰かが損するかもしれない」という思い込みのこと。
実際には、全員が得することもあれば、全員が損することだって起こり得る。
選択的注意:複数の情報源から特定の情報を優先的に処理する認知機能のこと
大量の刺激から必要な情報を選別し、効率的な情報処理を可能にする。
1953年、心理学者コリン・チェリーが「カクテルパーティ効果」の研究でこの概念を確立した。
鮮明性効果:視覚的・感覚的に際立った情報が記憶や判断に強い影響を与える心理現象。
広告やマーケティング分野で重要な概念で、情報の鮮明さが消費者の注意獲得やブランド認知を促進する。
例えば、鮮やかなカラーや高解像の写真をSNS広告に使うことでクリック率の上昇が期待できる。
セルフフルフィリング・プロフェシー:個人の信念や期待が現実を形成する心理・社会的現象。
1948年に社会学者ロバート・K・マートンが提唱し、教育・ビジネス・人間関係など多分野で影響を及ぼす。
これは期待に沿った行動が無意識に選択されていくことにより思考が結果に影響を及ぼしていると考えられる。
責任分散効果:他者の存在によって個人の責任感が薄れ、行動が抑制される心理現象を指す。
傍観者効果の主要因の一つとして、社会心理学者ラタネとダーリーが提唱した概念。
ソーシャル・コンフォート理論:社会的状況における個人の安心感や快適さが、行動や関係形成に及ぼす影響を分析する社会心理学的フレームワークのこと。
特に「コンフォートゾーン(快適領域)」の概念を軸に、不安管理と適応プロセスを解明していく。
この理論は人間の社会的行動が快適さの追求とリスクテイクのバランス上に成立することを示し、効果的な人間関係構築には「コンフォートゾーンの特性理解」が不可欠とされる。
損失回避バイアス:人間が利益を得る喜びよりも損失を避けることを優先する心理的傾向。
行動経済学者ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴァルスキーが提唱した「プロスペクト理論」の核心概念。


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ダニング・クルーガー効果:能力の低い人が自身の未熟さを認識できず自己評価を過大に見積もり、逆に能力の高い人が自己評価を過小評価する認知バイアスのこと。
1999年に心理学者デイヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーが提唱し、認知心理学の重要な概念として広く研究されています。
タイム・ディレイ効果:行動や刺激の影響が時間差を伴って現れる現象を指し、教育・マーケティング・健康管理など多分野で観察されている。
効果の遅延メカニズムを理解することで、効果的な戦略設計が可能。
代表制ヒューリスティック:見た目や典型的なイメージに基づいて、迅速に判断を下す認知的なバイアス。
論理的なプロセスを省略し、直感や経験則に頼るため、短時間で判断できる利点がある一方、ステレオタイプなバイアスに影響されやすく、誤った判断につながる可能性もある。
※ヒューリスティックとは?:ある程度正しい答えを導き出すための経験則や直感的な手法のことで、「生存には欠かせない危機回避」、つまり、とっさに行う必要のある迅速な「意思決定」や「学習」、「発見」を促すために用いられる。
妥当性の錯覚:自分の判断や予測が「実際よりも正確で信頼できる」と過大評価してしまう認知バイアス。
つまり「根拠のない自信による思い込み」のこと。
情報が不完全、または曖昧な場合に発生しやすく、実際にはそれほど当てにならないにも関わらず、確信を持って行動してしまう原因となる。
単位バイアス:人は「1単位」でまとめられたものを、それが「適切で最適な分量」であると無意識に思い込む認知バイアスのこと。
人は物事を「単位」や「基準」に合わせて評価し、比較する傾向があるため、単位バイアスは合理的な判断を妨げる可能性がある。
知識の呪縛効果:ある知識を持つ人が、「その知識を持たない人の視点や考え方」を理解しにくくなる心理現象のこと。
つまり「自分の知識」を基準に物事を考えるため、その知識を持たない人との間に誤解が生まれやすくなる原因にもなる。
大人が、子供のように「知識がないゆえにできる素直で自由な発想」ができにくくなるのも、ある意味では知識がありすぎるゆえの弊害ともいえる。
専門家や研究員が、専門知識のない一般人に意見を求めることで、新たな発見につながる場合も大いにある。
テンション・リダクション効果:重要な決断後に緊張が緩和され、注意力が散漫になることで無防備な状態になる心理現象。
マーケティング分野で特に活用され、顧客の購買意思決定後の心理的隙を狙った戦略に応用される。
例えば高額のものを買わせた後に、安価なオプションを勧めるなど。
例:高級車購入後のお客に最新鋭のカーナビを勧めるなど。
吊り橋効果:生理的な興奮状態を誤って恋愛感情と認知する心理現象のこと。
1974年に心理学者ドナルド・ダットンとアーサー・アロンが行った実験で実証され、不安や恐怖を共有する状況下で人間関係が深まるメカニズムを解明された。
多元的無知:集団内の個人が『自分は特定の規範に賛同していないが、他の大多数は支持している』と誤解する社会心理現象のこと。
米国の社会心理学者フロイド・ヘンリー・オルポートが提唱し、個人の本音と集団行動の乖離を説明した。
ダブルバインド(二重拘束):矛盾する二つのメッセージを同時に受け取り、選択肢のいずれを選んでも否定的結果を招く心理的状況を指す。
1956年に精神科医グレゴリー・ベイトソンが提唱した概念で、人間関係や組織コミュニケーションにおける深刻なストレスの原因として注目されている。
ツァイガルニク効果:未完了の課題や中断した事柄が記憶に強く残り、継続的な関心を引き起こす心理現象。
1920年代に心理学者ブルーマ・ツァイガルニクが提唱し、人間の認知プロセスにおける「未完了課題への執着」を明らかにした。
ディドロ効果:新しい高品質な商品を手に入れた際、関連する所有物を統一したくなる消費心理。
18世紀フランスの哲学者ドゥニ・ディドロの逸話に由来し、現代マーケティングで重要な行動心理学の概念として活用されている。
同調効果(同調圧力):個人が無意識に周囲の意見や行動に合わせてしまう心理現象のこと。
1950年代に社会心理学者ソロモン・アッシュが実験で実証し、集団内での意思決定に影響を与える重要な概念として認知されている。
「バンドワゴン効果」は同調効果の一種。
泥棒洞窟実験:集団間の対立がどのように形成され、協力によって解消されるかを検証した社会心理学実験のこと。
1954年にムザファー・シェリフらが実施し、集団間葛藤のメカニズムと解決策を明らかにした。
タイム・プレス効果:時間的制約が意思決定や問題解決のプロセスに及ぼす影響を指す心理効果。
主に「迅速な判断の促進」「情報処理の簡略化」「ストレスとミスの増加」という3つの特徴を示す。
敵意的メディア認知:メディア論における心理学用語で、メディアが「自分とは反対側の陣営にとって有利な方向に歪んでいる」と認識すること。
実際に「マスコミは信用できない」と考える人は多く、マスコミ全体が人々から敵対的な視点で見られやすい。
テスティモニアル・アプローチ:実際の顧客や専門家の体験談を活用し、商品やサービスの信頼性を高めるマーケティング手法。
口コミやレビューなど。
潜在顧客が抱える「本当に効果があるのか?」という不安を、他者の実体験で解消することを目的とする。
デルボーフ効果:同心円の周囲の円の大きさによって中心円の知覚サイズが変化する視覚的錯覚のこと。
1865年にベルギーの数学者ジョゼフ・デルブーフが発見し、視覚心理学やデザイン分野で重要な現象として研究されている。
透明性の錯覚:自分の内面の状態が実際以上に他者に伝わっていると過大評価する心理現象のこと。
重大な秘密を抱えている場合や、スピーチやプレゼンテーションのような発表の場面など、焦りや緊張が出やすい場面で「ひょっとしたら相手にも伝わっているのではないか?」となりやすい。
トマスの公理:人が状況を現実と主観的に定義すれば、その定義が現実的な結果を生むという社会学理論。
1928年にウィリアム・アイザック・トマスとドロシー・スウェイン・トマスが提唱し、主観的認識が社会的行動に及ぼす影響を解明した。

 

内集団(ないしゅうだん)バイアス:自分が所属する集団(内集団)の成員を過大評価し、他の集団(外集団)を不当に低評価する心理的傾向のこと。
社会心理学者H.タジフェルとJ.C.ターナーが提唱した概念で、人間の集団行動を理解する鍵となった。
いわゆる「身内びいきしたくなる心理」が働く。
ナイーブ・シニシズム:他者は自分以上に自己中心的であると考える傾向を指す。
つまり「人はみなわがままで自己中だ」という思い込み。
他者が「自分と異なる判断」を下した場合に特に表れやすくなる。
ナイーブ・リアリズム:私たちが自分自身を「客観的に現実を認識している」と考え、他人も同様に現実を認識するはずだと信じる傾向を指す。
自分の考えに絶対の自信があるがゆえに、それと違う意見を他者が持っていた場合、「その人は不正確で歪んでいる」と思い込みやすくなる。
宗教や国、文化、思想の違いにより起こる争いや誤解、人間間のすれ違いの根本的な原因の一つとされている。
ナンセンスな数式効果:意味のない数式や数学的記号が、文章や議論に科学的な信憑性を与える現象のこと。
「数学的な要素の存在自体が、内容の価値を高める」という心理的な効果に基づく。
二重過程理論:人間の認知プロセスが『自動的・無意識的なシステム1』と『意識的・論理的なシステム2』の二つのモードで処理されるとする理論。
ダニエル・カーネマンが普及させた概念で、行動経済学や社会心理学の基盤を形成している。
認知的不協和理論:矛盾する認知が生じた際に起こる心理的不快感を解消するために、態度や行動を変化させる心理メカニズムのこと。
1957年にレオン・フェスティンガーが提唱し、社会心理学の基礎理論として広く応用されている。
ネームレター効果:個人が自身の名前に含まれる文字やイニシャルに無意識的な好意を持ち、関連する対象を好意的に評価する心理的傾向のこと。
ベルギーの心理学者ジョゼフ・ヌッティンが1985年に提唱し、自己愛(暗黙のエゴイズム)に基づく認知バイアスの一種とされている。
ネガティビティ・バイアス:人間がポジティブな情報よりもネガティブな情報に強く反応し、記憶や判断に偏りを生じさせる心理的傾向。
進化の過程で危険回避のために発達したメカニズムとされ、現代社会でも意思決定や人間関係に影響を及ぼす。

 

ハード・ツゥー・ゲット:希少性や特別感を演出することで対象への欲求を高める心理的戦略のこと。
主にマーケティングや人間関係において、「手に入りにくいものほど価値がある」という認知を利用している。
バーナム効果:誰にでも当てはまる曖昧な記述を、自分に特化したものと錯覚する心理現象。
1956年に心理学者ポール・ミールが命名し、占いやマーケティングで広く利用されている。
アメリカの興行師P.T.バーナムの「誰にでも当てはまる要点がある」という言葉に由来し、フォアラー効果(心理学者バートラム・フォアの実験から)とも呼ばれている。
パーキンソンの法則:利用可能な資源をあるだけ使い切る人間の心理的傾向を指す行動経済学の法則。
1955年、英国の歴史学者シリル・ノースコート・パーキンソンが官僚組織の分析から発見し、以下の2つの基本法則から構成される。
①「仕事の量は与えられた時間を満たすまで膨張する」
②「支出は収入に達するまで膨張する」
バタフライ効果:微小な初期条件の差異が時間経過とともに予測不可能な大規模な結果を生む現象を指す。
気象学者エドワード・ローレンツが1972年の講演『ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか?』で提唱した概念で、カオス理論の核心を示す比喩的表現。
バックファイア効果:自身の信念や意見に反する情報を提示されると、逆にその信念を強固にする心理現象のこと。
2010年にブレンドン・ニャン教授(米国)とジェイソン・エイフラー教授(英国)が提唱し、認知バイアスの一種として政治・健康・人間関係など多分野で観察されている。
パパゲーノ効果:自〇を思いとどまった体験談や希望ある物語に触れることで、自死リスクが低下する現象のこと。
2010年にウィーン医科大学のトーマス・ニーダークローテンターラーらが提唱した概念で、マスメディアの自〇予防における役割を再定義した。
モーツァルトのオペラ『魔笛』に登場する自〇未遂から生還した鳥刺し職人「パパゲーノ」に由来している。
端数価格効果:切りの良い価格から端数を引いた価格設定により、消費者に実際以上の安さを感じさせる心理的現象。
主に小売業界で用いられ、価格の最下位桁を調整することで購買意欲を刺激。
日本では「198円」「980円」、欧米では「$1.99」「£99」などの表現が典型的。
バラ色の回顧:過去の出来事を、その当時の評価よりも美化して記憶する心理傾向のこと。
まるで「バラ色の眼鏡で過去を眺めているかのよう」に、美化して記憶する認知バイアスの一つ。
時間とともに記憶の印象が変化していく「スリーパー効果」の一種。
バランス理論(均衡理論):人間が自己(P)・他者(O)・対象(X)の関係性における認知的均衡を求める心理的傾向を説明する社会心理学理論。
フリッツ・ハイダーが1958年に提唱し、P-O-Xモデルと呼ばれる三者関係の分析フレームワークを基盤としている。
パレイドリア現象:無意味な視覚/聴覚情報から、本来存在しないパターン(特に顔)を認識する心理現象。
雲の形が動物に見えたり、壁のシミが顔に見えたりする現象が代表的で、進化心理学や認知科学の分野で研究されている。
ハロー効果(後光効果):特定の目立つ特徴に引きずられ、対象全体の評価が歪む心理現象のこと。
1920年に米国の心理学者エドワード・L・ソーンダイクが提唱し、認知バイアスの一種として知られます。
名称は聖人の後光(ハロー)が対象を正しく見えなくする様子に由来。
バンドゥラの社会学習理論:「人間が他者の行動を観察・模倣することで学習するプロセス」を解明した理論。
アルバート・バンデューラが1960年代に提唱し、行動主義心理学の「直接経験による学習」概念を拡張た。特にモデリング
(観察学習)と自己効力感が中核概念となっている。
《モデリング(観察学習)》
① 注意過程:モデルの特徴/行動に焦点化(例:教師のデモンストレーション)
② 保持過程:観察内容を言語/イメージで符号化(例:手順のメモ作成)
③ 運動再生過程:記憶を動作で再現(例:料理の実践)
④ 動機づけ過程:報酬期待が行動持続を決定(例:褒められたい欲求)
《自己効力感の形成要因》
①達成体験:成功経験の蓄積
②代理体験:他者の成功観察
③言語的説得:他者からの肯定的評価
④生理的状態:ストレス反応の解釈(例:緊張を「やる気」と再評価)
バンドワゴン効果(社会的証明の心理):多数の支持や選択がさらなる支持を集める心理現象のこと。
米国の経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインが提唱し、パレードの先頭楽隊車(バンドワゴン)に群衆が続く様子に由来している。
社会的証明(他人の行動を規範とする心理)の一種で、マーケティングや政治戦略で広く活用されている。
ピーク・エンドの法則:人間が経験全体の印象を、感情が最も高まった瞬間(ピーク)と終了時の状態(エンド)で判断する認知バイアス。
ダニエル・カーネマンが1993年の実験で実証し、1999年に論文で正式提唱した。
経験の「持続時間」や「総量」ではなく、「特定のポイント(ピークとエンドの瞬間)」が評価を決定する特性を持つ。
PM理論:「リーダーシップを『目標達成機能(P)』と『集団維持機能(M)』の2軸で分析する行動理論のこと。
1966年に日本の社会心理学者・三隅二不二(みすみ じゅうじ)が提唱し、リーダーの行動特性を客観的に分類するフレームワークとして広く活用されている。
①P機能(Performance:目標達成機能):目標設定・計画立案・進捗管理 (例:生産性向上のための業務指示/課題解決のための戦略策定)
②M機能(Maintenance:集団維持機能):チームの人間関係調整・心理的安全性確保(例:メンバーの悩み相談対応/公平な意見調整)
被害者非難バイアス:事故や暴力事件の被害者に対し、「本人が悪い」などと不当に非難する現象のこと。
つまり「巻き込まれる本人にも何らかの責任がある」という思い込み。
結果的に、被害者を責めることで、自分自身が同様の状況に陥る可能性を遠ざけようとする心理が働く。
非対称な洞察の錯覚:自分が他人をよく理解していると思い込む一方で、他人からは自分が不可解に見えている可能性があるという認識のずれを指す。
つまり「私は人から理解されにくいが、自分だけは他人の本音を見抜いている」という思い込み。
ビッグフィッシュ・リトルポンド効果:個人の自己評価が、所属集団の相対的な能力レベルによって左右される心理現象。
例えば、学年1位の成績だった学生が、進学校では平均以下であると認識した際、自己効力感が著しく下がる現象が見受けられる。
つまり「井の中の蛙現象」ともいえる。
1984年にハーバート・W・マーシュとジョン・W・パーカーが提唱し、教育心理学の分野で広く研究されている。
名称は「小さな池の大きな魚」という比喩に由来している。
皮肉なリバウンド効果(アイロニック・バウンドバック効果):ある思考や行動を抑制しようとすればするほど、むしろその思考や行動に意識が集中し、結果的にその行為を行ってしまう心理現象のこと。

「シロクマのことを考えないでください」と言われ、考えようと努力するほど頭から離れなくなる「シロクマ効果」もこの心理効果の一種。

ちなみに、悪癖を治す際は「禁止」や「抑制」するのではなく、何か「代わりになる行動をする」のが効果的とされている。

ヒューリスティック:複雑な問題を迅速に解決するための経験則に基づく簡略化された思考プロセスのこと。
心理学や行動経済学の分野で研究され、必ずしも正確ではないが効率的な判断を可能にする認知メカニズムを指す。
例えば、信号が青のうちに横断歩道を渡りきれるか瞬時に判断する際に働く直感的思考が該当する。

《代表的な4タイプ》

代表性ヒューリスティック 典型的なイメージで判断 「眼鏡をかけた人は頭が良い」と推測
利用可能性ヒューリスティック 想起しやすい情報を優先 飛行機事故を過大評価(車より危険と感じる)
アンカリング効果 最初の情報に引きずられる 原価1,000円の商品を「50%OFF」と表示
シミュレーション・ヒューリスティック 仮想シナリオで推測 過去の失敗から「また失敗する」と予測
ピグマリオン効果(ローゼンタール効果):他者からの期待が対象者の行動や成果に影響を与え、期待通りの結果を生み出す心理現象のこと。
1964年に心理学者ロバート・ローゼンタールが教育現場の実験で実証し、「教師期待効果」とも呼ばれている。
ギリシャ神話の彫刻家ピュグマリオンが作った像が人間化した伝説に由来し、自己成就的予言の典型例とされている。
ブーメラン効果:説得や強制が逆効果となり、意図とは反対の結果を招く心理現象。
1953年に米国の心理学者カール・ホブランドらが提唱し、コミュニケーション場面で頻発する逆説的な反応を解明した。
名称は投げたブーメランが戻ってくる様子に由来し、心理的リアクタンス(自由回復欲求)が主要因とされている。
最もわかりやすい例が『北風と太陽』。
その他にも「自己決定権への脅威」「信頼関係の欠如」「価値観の衝突」がブーメラン効果の主な発生要因とされている。
フォーカシング・イリュージョン:まるで錯覚のように、幸せを高い地位・財産・恋愛などの特定の条件に結び付けて考えてしまい、その条件がなくても幸せになれる可能性を無視してしまう現象のこと。
目先の利益に意識が集中し、長期的な視点や本当に重要な要素を見失うことによって起こりやすい。
フォールス・コンセンサス効果:自分の意見や行動が多数派であり正しいと過大評価する認知バイアス。
1970年代にスタンフォード大学のリー・ロスが提唱し、「偽の合意効果」「総意誤認効果」とも呼ばれている。
個人が無意識に「他者も自分と同じ考えを持つ」と錯覚し、実際の合意範囲を誤認する心理現象を指す。
不作為バイアス:何かをすることによる負の結果よりも、何もしないことによる負の結果を許容してしまう認知バイアスのこと。
病気や建物の破損を放置することで最悪の事態を招くなどの原因にもなりかねない。
「何もしないことによって起こる最悪の事態」を想定することで、このバイアスを回避できる。
部分手掛かり効果:記憶想起の際に情報の一部を手がかりとして利用することで、想起能力が向上する現象のこと。
リストの一部を見ることで、芋づる式に他の関連記憶が想起されやすくなる。
資格や受験勉強において「単語や公式の一覧」を箇条書きで作成しておくのは想起の(思い出す)手助けになるのでおすすめ。
プライミング効果:先行する刺激(プライマー)が無意識に後続の判断や行動(ターゲット)に影響を与える心理現象。
心理学の認知領域で研究され、記憶システムにおける情報連鎖のメカニズムを解明している。
例えば「医療」に関する会話の後、患者が「看護師」の単語を他の単語よりもより早く認識する現象が該当する。
直接的プライミング 同一刺激の反復 例:広告で繰り返し見た商品を購買
間接的プライミング 関連刺激の連鎖 例:「学校」の話題の後、教育政策に賛成
フット・イン・ザ・ドア・テクニック:受け入れやすい小さな要求から始めて段階的に要求を大きくし、最終的な承諾を得る心理的説得術のこと。
1966年にフリードマンとフレイザーが提唱した交渉戦略で、人間の一貫性の原理(自分の行動や態度を一貫させたい心理)を利用している。
名称はセールスマンがドアに足を挟んで閉められないようにする行動に由来。
小さな要求+行動喚起:受諾率53%>何もなし:受諾率22%(約2倍以上)
例:アンケートへの回答要求→「協力的な人間」という自己イメージの形成→商品購入のお願いへの抵抗が低減
YESと答えやすい小さな質問を繰り返して相手に肯定させやすくする「イエス誘導法」は要求への抵抗感を下げることに焦点を当てているのに対し、フットインザドアテクニックは行動を促すことに焦点を当てている。
プラシーボ効果(偽薬効果):有効成分を含まない偽薬や無効な治療でも、患者の期待や信念によって症状が改善する心理的・生理的現象のこと。
1955年にハーバード大学のヘンリー・ビーチャーがモルヒネと偽薬の比較実験で科学的に実証し、医療からビジネスまで幅広い分野で観察されます。名称はラテン語の「placebo(喜ばせる)」に由来し、自己成就的予言の一種とされます。
治療への信頼が脳内のドーパミンやエンドルフィン分泌を促進や自律神経に影響し、自然治癒能力や体感覚に影響を与えていると考えられる。
実際に、痛みや不安、軽度鬱などの自律神経が関与する症状に対して効果が顕著に表れるのに対し、がんや感染症など原因の排除根絶が必要な病気にはプラシーボ効果が表れない。
フリー・ライダー効果:集団行動において個人が貢献を最小化し、他者の努力に依存する心理現象。経済学の公共財問題を起源とし、組織行動論では社会的手抜きの一種として位置付ける。
集団の規模が大きくなるほど、個人の責任感が希薄化し「他人がやるだろう」という意識が働くメカニズムを持つ。
ブリンクの非意識的な判断:注意の瞬き(Attentional Blink)現象における無意識的な情報処理メカニズムを指す。
この現象は、高速に連続して提示される視覚刺激の処理中に、特定の刺激への注意が一時的に低下し、後続の刺激の認知が阻害される状態を説明する概念。
非注意下での情報処理能力と意識的気づきの関係を解明する重要な手がかりとなる。
例:車の運転中、対向車のヘッドライトに注意が向いた直後の歩行者認識に遅延が生じる など。
ブルースペース効果:水辺環境(海・川・湖など)が人間の心理的・生理的健康にポジティブな影響を与える現象のこと。
自然環境のリラクゼーション効果を研究する環境心理学の概念で、緑地の効果(グリーンスペース効果)と対をなす。
都市計画や健康政策において、水辺の設計が重要な要素として注目されている。
《水環境が人に影響を与える仕組み》
・水の視覚/聴覚刺激が自律神経を調整
・水辺の開放感がストレスホルモン(コルチゾール)を減少
・人類が水資源を生存の基盤として発展した「バイオフィリア仮説」に基づく
フレーミング効果:同じ情報でも表現方法によって受け手の解釈や意思決定が変化する心理現象。
1981年にダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーが提唱し、行動経済学の代表的な概念として知られます。
情報の「枠組み(フレーム)」を変えることで、ポジティブ/ネガティブな印象を操作できるメカニズムを持つ。
プロスペクト理論(損失管理の心理):人間が不確実性下で損失を過大評価し、利益よりも損失回避を優先する非合理的な意思決定パターンを説明する行動経済学理論のこと。
ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーが1979年に提唱し、2002年ノーベル経済学賞受賞の基盤となった。
従来の期待効用理論では説明できない現実の選択行動を、心理的バイアスを考慮してモデル化した点が特徴。
つまり人は「得することよりも損しないことを重要視する」特性があるということ。
噴水効果:商業施設の入り口付近や低層階に集客力のある店舗を配置し、顧客を施設内に引き込み上層階へ誘導するマーケティング手法。
流通業界で用いられる用語で、水が噴き上がるように下から上への客の流れを生み出すことから命名された。
ディズニーランドや百貨店などで実践される空間設計の心理テクニックでもある。
文脈効果:情報や状況の前後関係(文脈)によって、対象の解釈や価値判断が変化する心理現象のこと。
1955年に心理学者ジェローム・ブルーナーが提唱し、マーケティングやコミュニケーション戦略で広く活用されている。
同じ事象でも周囲の環境や提示順序が認知に影響を与えるメカニズムを持つ。
つまり、状況や伝え方によって与えられる影響や結果ががらりと変わることがあるということ。
文脈手掛かり効果:過去の体験や情報が、現在の判断や認知に影響を与える現象を指す。
同じ配置や形状の刺激が繰り返し提示されることで、人はその配置を学習し、探索の効率が向上する。
これは、過去の刺激を「視覚的文脈として学習した結果」であると考えられる。
例えば、「繰り返し訪れたウェブサイトでは、初めて訪れたウェブサイトよりも、目的の情報を早く見つけることができる」
「繰り返し訪れた場所の地図では、初めて訪れた場所の地図よりも、目的地へのルートを早く見つけることができる」などがある。
フェアネス理論:組織や社会における公正(フェアネス)の認知が個人の行動や態度に与える影響を説明する心理学・組織行動学の理論。
主に「分配的公正」「手続き的公正」「相互作用的公正」の3要素から構成され、個人が公正を判断するメカニズムを解明している。
1. 分配的公正:成果や報酬の分配の公平性(例:同僚と給与の差が正当か)
2. 手続き的公正:決定プロセスの透明性・一貫性(例:人事評価基準の明確性)
3. 相互作用的公正:意思決定過程での対人尊重(例:上司の説明態度の丁寧さ)
この理論は「人間の合理性を超えた感情的反応」を考慮し、組織マネジメントから社会政策まで幅広く応用されている。
フレンドリー・インタビューテクニック:インタビュアーが参加者との心理的距離を縮め、リラックスした雰囲気を作ることで本音や深い洞察を引き出す手法。
主にユーザーインタビューや営業現場で用いられ、信頼関係の構築を基盤とした非言語コミュニケーションと会話戦略を組み合わせるのが主流となっている。
《基本テクニック》
1. 緊張緩和:アイスブレイクや自己開示で警戒心を解除(例:趣味の話題から開始)
2. 共感的傾聴:相槌・表情・姿勢で「話を尊重している」態度を伝達
3. 関係性構築:共通点の強調やフレンドリーな口調で疑似友人関係を演出
手法 具体例 効果
非言語コミュニケーション うなずき・笑顔・前のめり姿勢 参加者の発話意欲向上
自己開示 インタビュアーの個人的体験を共有 対等な関係性の形成
共通点活用 趣味・経験・価値観の類似点を強調 親近感の醸成
ブックエンド効果:物理的/心理的な『支え』を提供することで対象の安定性や行動を促す現象。
書籍整理用の「ブックエンド(本立て)」が本を倒れないように支える機能に由来し、多分野で比喩的に用いられる概念。
主に以下の3領域で異なる解釈が存在する。
《対人関係》
①非言語コミュニケーション:相手の話に前のめりになる姿勢が信頼感を醸成
②距離調整:適度な身体接近が親近感を生む(過度な接近は逆効果)
③安心感の提供:傾聴態度が相手の心理的安定を支える「見えないブックエンド」
《マーケティングへの応用》
①販促ツール: POP広告が商品陳列の「物理的支え」として機能(例:リーフレットホルダー兼用)
②行動心理学:顧客の購買意欲を「支える」仕掛け(例:限定表示による後押し)
③空間設計:商品棚の端に目立つディスプレイを配置し、客の視線を誘導

《教育モデル》

要素 内容
授業設計 講義の前後に討論を配置し、途中でペアワークを挿入
学習効果 知識定着率向上・学習意欲の向上(特に数学リメディアル教育)
心理的支援 学生の不安を軽減する「学びの支え」として機能
ベビーフェイス効果:赤ちゃんのような顔の特徴(大きな目・丸い輪郭・小さな鼻など)を持つ対象に対し、無意識に親近感や保護欲を抱く心理現象。
動物行動学者コンラート・ローレンツの「ベビースキーマ」理論を基盤とし、人間の進化的本能に根ざした反応として説明されている。
《基本メカニズム》
①ベビースキーマの要素:大きな目・丸い顔・短い顎・高い額・小さな鼻・ふっくらした頬
②進化的適応:幼い個体を守る本能が成人の顔評価にも影響(種の生存戦略)
③認知バイアス:無邪気さ・信頼性・従順さを過大評価する「ハロー効果」の一種
返報性の原理:他者から受けた行為に対して、同等の行為で返そうとする人間の心理的傾向のこと。
社会心理学者アルビン・グールドナーが1960年に提唱した概念で、進化的に形成された社会的規範として機能する。
マーケティングや対人関係で広く活用されるこの原理は、以下の4つの類型に分類される。
《4つの主要類型》
①好意の返報性:ポジティブな行為への返礼(例:プレゼントをもらったらお返しする)
②敵意の返報性:ネガティブな行為への報復(例:悪口を言われたら仕返しする)
③譲歩の返報性:相手の妥協に応じる形での応答(例:値引き交渉で折衷案を受け入れる)
④自己開示の返報性:相手の内面的な共有に応じた相互開示(例:秘密を打ち明けられたら自分も話す)
ホーソン効果:他者から注目されることで、期待に応えようとして行動が変化し、パフォーマンスが向上する心理現象。
1920年代にアメリカのホーソン工場で行われた労働環境改善実験(照明調整や休憩時間変更など)の過程で発見され、物理的環境よりも「注目されること」自体が生産性向上の要因となることが判明した。
ちなみに、ピグマリオン効果は上司や自分より上の立場の人間からの期待が「自己効力感」を高めることでパフォーマンスが向上するのに対し、ホーソン効果は周囲の上下関係に関係なく「承認欲求の充足」を求めてモチベーションを上げる心理メカニズムが働いている。
傍観者効果:緊急事態において周囲に他者が存在することで、個人の援助行動が抑制される集団心理現象のこと。
1964年のキティ・ジェノヴィーズ事件を契機に社会心理学者ダーリーとラタネが解明した。
保有効果(授かり効果):人が所有している物や環境を実際の価値以上に高く評価し、手放すことに強い抵抗を感じる心理現象のこと。
1970年代初頭に経済学者リチャード・H・セイラーが提唱し、行動経済学の基盤となるプロスペクト理論(損失回避性)の一部として位置付けられている。
ダニエルカーネマンの実験によると、被験者を売り手(マグカップ所有者)と買い手(非所有者)に分け、評価額を比較。
所有するだけで価値評価が2倍以上上昇する現象を実証されている。
この効果は「所有という行為が人間の価値判断を歪めるメカニズム」を解明し、マーケティングから製品設計まで幅広く応用されている。
※ちなみに、サブスク型商品のマーケティング販売戦略において、こぞって「無料お試し期間」を設けるのは、所有させることでそのものの商品価値を倍以上に感じさせ「失いたくない(このまま継続したい)」という心理を誘発させる効果を狙っている。
ポジティビティ・バイアス:ポジティブな情報や経験に対して過剰に注意を向け、肯定的に評価しやすくなる認知の偏りのこと。
心理学的には、ネガティブ情報を重視する「ネガティビティ・バイアス」と対比される概念で、特に高齢者や特定の状況下で顕著に現れる。
例えば、好意を持つ相手の欠点を無意識に軽視し、長所を過大評価する傾向が該当する。
ちなみに、若年層ほど「ネガティビティバイアス」が起こりやすく、高齢層になるほど「ポジティビティ・バイアス」が起こりやすいと言われている。
マッチングリスク意識:商品・サービスの購入検討時に、自身のニーズや価値観との不一致リスクを過剰に意識する心理現象。
消費者が「購入後の後悔」を予見し、意思決定を逡巡する状態を指し、特に高額商品や未経験のサービスで顕著に現れる。
マーフィーの法則:「失敗する可能性があるものは必ず失敗する」というマーフィーの経験則を皮肉った警句
1949年に米空軍のエンジニア、エドワード・アロイシャス・マーフィー・ジュニアが提唱した概念で、人間のミスや不運を風刺的に表現している。
最悪の事態は予期していない時に起こり得るため、常に最悪なシナリオを思い描き事前に対策を練っておく必要性を説いている。
この法則は「人間の楽観的バイアスへの警鐘」として機能し、効果的なリスク管理には「失敗を前提としたシステム設計」が不可欠であることを示している。
マートンの理論:複雑な社会を小さな単位で切り取り、現実的な解決策を探る方法論のこと。
企業のマネジメントから教育問題まで、現代社会の「なぜ?」に答える実用的な思考ツールとして活用されている。
「4つの機能分析」「中範囲の理論」「アノミー理論」などがある。
マッチング・ハイポセシス:マッチング理論を基盤とした社会課題解決のための仮説構築手法。
経済学のマッチング理論(資源配分の最適化)と実社会の課題を結びつけ、具体的な解決策を導くための仮説形成プロセスを体系化した概念。
この概念は抽象的な理論と具体的な社会実装の架け橋として機能し、特に公共政策や組織マネジメントにおける意思決定支援ツールとして注目されている。
マム効果(沈黙効果):相手にとって不利益や不快感を与える情報を伝えることを避けようとする心理的傾向。
1970年に心理学者ローゼンとテッサーが提唱し、組織や個人の意思決定に影響を与える現象として注目されている。
名称の由来は「Minimizing Unpleasant Message(不快なメッセージの最小化)」の頭文字からとされていますが、「お母さん(Mum)に悪い点数を知られたくない心理」と解釈されることもあります(笑)
マンデラ効果:不特定多数の人が事実と異なる記憶を共有する現象を指す俗語。
2010年に超常現象研究者フィオナ・ブルームが命名し、インターネット文化の中で広まった。
名称の由来は南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領に関して「1980年代に獄中死した」という誤った記憶が複数人に存在した事実から来ている。
例えば、お笑い芸人ホリの代表的な木村拓哉の物マネである「ちょ待てよ!」は「それっぽい」という理由だけで木村拓哉の発言として広まったが、実際にキムタク本人はドラマ内で一度も言っていない。
この現象は「人間の記憶がいかに脆弱で影響を受けやすいか」を示す事例として注目されている。
ミラーリング効果:相手の言動や仕草を自然に模倣することで信頼関係を構築する心理テクニック。
1999年に心理学者ターニャ・チャートランドとジョン・バーが実験で実証し、対人関係の改善に活用される心理テクニックとして広く知られている。
メラビアンの法則:矛盾したメッセージが発せられた際、相手の印象形成に視覚・聴覚・言語情報が与える影響の優先順位を示した心理学理論。
1971年にアルバート・メラビアンが行った実験から導き出され、「3Vの法則」または「7-38-55ルール」とも呼ばれている。

《3Vの法則(7-38-55ルール)》

視覚情報(Visual) 表情・仕草・服装 55%
聴覚情報(Vocal) 声のトーン・速さ・抑揚 38%
言語情報(Verbal) 言葉の意味・内容 7%
例えば、ニコニコした穏やかな笑顔をしながら激しい口調で怒っている相手がいたとしたら、相手が笑顔である(視覚情報の)印象が一番意識されやすい。
他には、不機嫌な表情で「楽しい」と言う、悲しい表情と暗いトーンで「嬉しい」と言うなどがある。
※この効果はあくまでも「視覚」「聴覚」「言語」情報に矛盾が生じた場合のみを分析した理論。
一時期はやった「第一印象は見た目が9割」と謳った多くの理論とは相関関係がなく、メラビアンの法則を誤って解釈して広がったものと思われる。
メディア・リテラシー理論:メディアのメッセージを批判的に分析し、主体的に活用する能力を体系化した学術的枠組みのこと。
1980年代にカナダのバリー・ダンカンらが確立し、マーシャル・マクルーハンの「メディアはメッセージそのものである」という思想を基盤としている。
現代のような情報過多社会では「何を信じるか」より「どう疑うか」のスキルが重要であることを示唆している。
メンタル・アカウンティング:人がお金に関する意思決定をする際に、お金を単一の資源としてではなく、心の中で異なるカテゴリー(投資、娯楽、生活費など)に分類する行動を指す。
「心の会計」とも呼ばれ、個々の感情や価値観に基づき、お金の使い方を決定しやすい。
ちなみに、「心の会計」のジャンルごとに銀行口座や財布を分けておくことで無駄遣いが減りやすくなる、などのデータもあるので貯金を増やしたい人には特におすすめ。
モラルライセンシング:良いことをすると、その後に悪いことをしたくなる心理現象を指す。
例えば、募金やボランティア活動を行った後に、自己中心的な行動をとりやすくなるなどがある。

 

予言の自己成就:根拠のない信念や期待が、人々の行動を通じて現実を形成する心理的メカニズムのこと。
アメリカの社会学者ロバート・K・マートンが提唱した概念で、個人や集団の行動が予測された結果を引き起こす現象を指す。
・予測→予測に合った行動調整→行動の結果として予測の現実化
例:「私は健康的な人間だ」と思い込むことにより、健康につながる行動や選択を多くとるようになる→結果として健康になる。
有名性効果:以前に接したことのある名前や情報を、あたかも知っているかのように感じてしまう心理現象のこと。
これは「どこかで見覚えのある感じ」が、「単に過去に触れたこと」だけによるものであり、その対象が実際に有名であるというわけではないことから命名されたバイアスの一種。
結果として、「馴染みのある情報の方が、新しい情報よりも正確で信頼できる」と判断されやすくなる現象が起こる。
宣伝などでよく聞く文句である「名前だけでも知ってもらう」は、長期的に見たら実は非常に効果的なアプローチ方法といえる。

 

ライフサイクル(SL)理論:製品や個人の発達プロセスを段階的に分析する理論的枠組みのこと。
主に「製品ライフサイクル理論」と「エリクソンの心理社会的発達理論」の2つの異なる領域で用いられる概念。
ラポールトーク:相手との信頼関係(ラポール)を構築するためのコミュニケーション手法。
心理療法やNLP(神経言語プログラミング)を起源とし、ビジネス・医療・教育など多分野で応用されている。
ラポールトークは「無意識の親和欲求を科学的に活用する技術」と呼ばれている。
効果的な実践には、相手の反応を観察しながら「自然な範囲での同調」が鍵。
ビジネスでは顧客接遇マニュアルに、医療現場では患者ケアの一環として体系化されている。
ランチョンテクニック:食事を共にすることで相手に信頼感を与え、要求を受け入れやすくする心理的アプローチ。
アメリカの心理学者グレゴリー・ラズランが提唱し、ビジネス交渉や恋愛など多様な人間関係構築に活用される。
名称は「ランチ(昼食)」に由来し、食事の場を活用した非言語的コミュニケーション戦略のひとつ。
リスキーシフト:集団での意思決定において、個人単独時よりも集団に属しているときの方がリスクの高い選択をしやすくなる心理現象のこと。
1961年に社会心理学者ジェームズ・ストーナーが提唱し、「集団極性化現象」の一種として位置付けらている。
いわゆる「赤信号みんなで渡れば怖くない」的な発想をすること。
リスク補償効果:安全対策や安全装置の導入によって「リスクが減った」と感じると、人々が無意識によりリスクの高い行動をとる傾向のこと。
例えば、車が整備されて安全性が増した結果、ドライバーがよりスピードを出しやすくなり、事故が予想されたほど減らない、などがある。
これは、安全装置や対策によってリスクが低下したと感じると、その分だけ大胆な行動や危険な行動をとるようになり、結果的にリスクが元の水準に戻ることによって起こる。
両面提示:説得対象のメリットとデメリットを同時に提示し、信頼性と説得力を高める心理的アプローチ。
1950年代に心理学者カール・ホブランドらが提唱し、ビジネスや広告で広く活用されている。
あえてデメリットを提示することで、隠し事がないと相手が安心しやすくなる。
リンゲルマン効果:集団で作業する際、人数が増えるほど個人の生産性が低下する心理現象のこと。
フランスの農学者マクシミリアン・リンゲルマンが1880年代に提唱し、「社会的手抜き」や「フリーライダー現象」とも呼ばれている。
肉体的・認知的パフォーマンスの両方で発生し、組織運営における重要な課題とされている。
この効果は、「誰かがやるだろう」という「責任分散の意識」と、周囲のパフォーマンスに無意識に合わせる「同調圧力」が関連している。
リバウンド効果:技術や政策による資源効率化が、消費量の増加によって相殺・逆転する現象のこと。
エネルギーや環境分野で顕著に現れ、持続可能な社会の実現における主要な課題とされている。
19世紀の経済学者ジェヴォンズの観察に端を発し、現代では気候変動対策の有効性を脅かす要因として注目されている。
・仕組み:エネルギー効率向上→価格低下→需要増→節約分を上回る消費
例:LED照明の導入によって1時間当たりの電気消費量は下がったが、その分、点灯時間が延長されたことにより全体的な節電効果が減るなど。
リフレーミング:物事の捉え方を変え、新たな視点から意味や価値を再定義する心理的テクニック。
例えば、欠点を個性や長所ととらえることで自己信頼性(自信)を高めるなどがある。
1970年代にNLP(神経言語プログラミング)の一部として確立され、ネガティブな状況をポジティブに変換する思考技術として、ビジネスやカウンセリングで広く活用されている。
この効果を表した有名な例えとして「コップに半分”しか”水がないと思うのか、コップに半分”も”水があると思うのか」がある。
例:優柔不断→慎重 飽き性→好奇心旺盛 苦情→改善のヒント など。
利用可能性カスケード:ある情報や出来事がメディアや口コミ、SNSなどを通じて繰り返し伝えられることで、多くの人がその情報を「事実」や「常識」として受け入れ、社会全体に急速に進む現象のこと。
利用可能性ヒューリスティック:何度も目にしたり覚えたりする情報ほど「重要で信頼できる」と錯覚しやすくなる認知バイアス。
人は「入手しやすい」「思い出しやすい」情報に影響されやすく、デマや陰謀論が広まる原因にもなっている。
類似性の法則:自分と共通点を持つ相手に親近感や信頼を抱く心理的傾向のこと。
1965年に心理学者ドン・バーンとネルソンが提唱し、「類は友を呼ぶ」という諺にも表される人間の本能的特性を指す。
外見・価値観・経歴など多様な属性に作用し、ビジネスや人間関係構築に応用されている。
累積効果:反復曝露や継続的な作用により、時間の経過とともに効果が蓄積・増幅される現象。
主に薬理学や環境科学の領域で用いられる概念で、化学物質の生体影響や経済活動の長期効果を説明する際に重要な役割を果たしている。
心理分野においては「反復的な刺激や経験が時間とともに蓄積し、認知・感情・行動に持続的な変化を引き起こす現象」のことを指す。
反復曝露とは:「特定の刺激を繰り返し経験することで、その刺激に対する反応が変化する心理・生理的プロセス」のこと。
基本的に同じ刺激への反応は、反復により減衰していく。
レッテル効果(ラベリング効果):他者から貼られた評価(レッテル)に影響され、その通りに行動する心理現象。
1960年代に社会学者ハワード・ベッカーが提唱した「ラベリング理論」を基盤とし、個人の行動変容や組織マネジメントに応用されます。
肯定的・否定的な評価の両方で作用し、教育現場からマーケティングまで幅広く活用されています。
レモニセンス・バンプ:過去の出来事を思い出す際に、10代から30代までの出来事を特によく思い出す傾向のこと。
これは、想起量のピークがこの時期に現れるため、「こぶ」(バンプ)のように見えることから名づけられた。
10代から30代は、アイデンティティの変化、人生の目標の変化、重要なライフイベント(卒業、就職、結婚など)が起こる時期であるため、この時期の記憶が強く残りやすいと考えられている。
連言錯誤(合接の誤謬):2つの事象が同時に起こる連言事象が、元の単一事象よりも確率が高いと誤って判断する認知バイアス。
連言事象とは「二つの属性を持つ事象が同時に起こる」こと。
一般的な状況よりも、特殊な状況の方が「もっともらしい」と認識して、より発生確率が高いとご判断すること。
※合接の誤謬(ごびゅう)については、スタンフォード大学教授で「行動経済学の産みの親」ともいわれているエイモス・トベルスキーとダニエル・カーネマンが発案した「リンダ問題」が有名。
ロー・ボール・テクニック:最初に好条件のみを提示して承諾を得た後、不利な条件をあとから追加して承認を得ようとする交渉術のこと。
社会心理学者ロバート・チャルディーニが提唱した「一貫性の法則」に基づき、人間が最初の決定を維持しようとする心理を利用している。
主に営業やマーケティングで用いられますが、倫理的課題を伴う手法。
関係性の悪化を招く恐れのある、繊細で高度なテクニックでもある。
ロミオとジュリエット効果:外的な妨害や障害が存在するほど、関係性への執着や意欲が高まる心理現象のこと。
シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』に由来し、社会的禁止や物理的制約がかえって情熱を加速させる逆説的なメカニズムを指す。
主に恋愛心理学やマーケティング戦略で応用されている。
関連する心理現象には「心理的リアクタンス」「認知的不協和」「カリギュラ効果」がある。

執筆時間約15~17時間・・・(笑)疲れたー

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